電力自由化が始まったことで、消費者は電力会社を自由に選んで乗り換えられます。
自身に合う電力会社を選べば、電気代を節約できたりポイント還元を受けられたりするなどのメリットがある一方、デメリットが気になる方もいるかもしれません。
本記事では、電力会社のデメリット、メリットやおすすめの新電力会社を紹介します。
電力会社の乗り換えをおすすめできる方とできない方の特徴もそれぞれ解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
電力会社を乗り換えることはできる?

まずは、電力会社の乗り換えが可能になった経緯や、切り替えの手順を解説します。
電力会社の乗り換えに対する規定の有無や、選べない電力会社の有無など、気になる疑問にも回答します。
電力会社の乗り換えを検討中の方は、手続き方法や手順を把握しましょう。
手順や手続き方法を把握すれば、スムーズに切り替えられます。
電力自由化で切り替え可能
2016年に始まった電力自由化により、電力会社の乗り換えが可能になりました。
以前は地域で定められた電力会社と契約しなければなりませんでしたが、2016年以降は電力会社を自由に選べます。
そのため、東京都に住んでいる方でも、四国電力や新電力会社との契約が可能です。
また、電力会社を乗り換えることで、電気料金を節約できたり特典を受け取れたりします。
しかし、選択肢が多いことから会社ごとの特徴やサービスを比較しなければなりません。
電力会社は、デメリットやメリットを考慮して選んでください。
切り替える際の手順・手続き
電力会社を切り替える際の手順は、次のとおりです。
- 切り替え先の電力会社へ申し込み
- 契約開始
難しい手続きはありませんが、申し込み時に電気料金や契約期間、契約解除などの諸条件に関する説明があります。
また、切り替えにかかる期間は次の2パターンに分かれます。
- スマートメーターへの交換工事が必要な場合:約2週間
- スマートメーターへの交換工事が不要な場合:約4日
スマートメーターとは、従来の電気メーターにはない通信機能を持ち、電気の使用量が遠隔で検針できたり、30分ごとに使用量が計測できたりする新しい電気メーターです。
原則スマートメーターへの交換費用はかかりませんが、工事費用が必要になる場合があります。
手続きはオンラインでも可能です。各電力会社の公式サイトから申し込んでみてください。
なお、申し込みの際は、次の書類や情報を準備するとスムーズに手続きできます。
- 契約中の電力会社名
- 契約中の電力会社お客様番号
- 供給地点特定番号
- 切り替え希望日
- 本人確認書類
契約中の電力会社に関する情報は、検針票を確認してみてください。
電力会社を乗り換えるデメリット

電力会社を乗り換えるデメリットは、次のとおりです。
- 電気料金が高騰する場合がある
- 解約時に違約金が発生するケースがある
- 支払いがクレジットカードのみの会社がある
- 新電力が倒産・撤退するリスクがある
詳しく解説します。
電気料金が高騰する場合がある
電力会社を乗り換えれば、電気料金が高騰する可能性があります。
新しい電力プランには、これまでの従量電灯プランではなく、市場連動型プランがあるためです。
市場連動型プランとは、電力の売買ができる日本卸電力取引所(JEPX)の取引単価に連動して、30分ごとに電気料金の単価が決定されるプランです。
単価が高騰するケースは少ないものの、過去には高騰したこともあります。
寒波をはじめとする電力需要の増加や火力発電燃料の不足などの事象、新型コロナウイルス感染症対策によるテレワークの増加などが単価高騰の主な原因です。
単価はJEPXのプライスチェッカーにて確認できます。
単価の変動を予測しにくいことは、新電力に乗り換える際のデメリットといえるでしょう。
解約時に違約金が発生するケースがある
電力会社を乗り換えると契約中の電力会社は解約されますが、違約金が発生するケースがあります。
解約時に違約金が発生するケースは、電力会社により条件が異なるため注意が必要です。
契約期間中の途中解約は、違約金発生の対象になる可能性があります。
また、乗り換え先の電力会社にも違約金の有無を確認しましょう。
なお、新電力会社のひとつである市場電力では、違約金は原則発生しないものの、解約時の事務手数料3,300円(税込)がかかります。
支払いがクレジットカードのみの会社がある
乗り換え先の電力会社により、支払い方法がクレジットカードのみに限定されている場合があります。
そのため、クレジットカードを所持していない方や、クレジットカードを使用したくない方は注意が必要です。
事前に乗り換え先の支払い方法を確認しておきましょう。
なお、新電力会社の市場電力では、クレジットカードのほかに後払いサービスも利用できます。
決済手数料として335.5円(税込)がかかりますが、コンビニや銀行振込で支払い可能です。
口座振替に対応する新電力会社には、お得電力やのむシリカ電力が挙げられます。
新電力会社が倒産・撤退するリスクがある
新電力会社は基本的に倒産のリスクが低いといわれていますが、倒産したり撤退したりしないとは断言できません。
新電力会社の市場連動型プランでは従量料金型と燃料調整費型の2つが主なもので、それぞれ倒産や撤退のリスクが異なります。
従量料金型は、倒産や撤退のリスクが低いプランです。
従量料金が市場と連動し、電力の単価が高騰しても消費者が支払うため、倒産するリスクが低いといえます。
一方の燃料調整費型は従量料金が固定で、電源調達調整費の一部が市場と連動します。
市場単価の高騰や燃料の高騰により赤字になる可能性があることから、従量料金型よりも倒産や撤退のリスクは高いといえるでしょう。
これらのリスクを把握したうえで申し込みしてください。

電力会社を乗り換えるメリット

電力会社を乗り換えるメリットは、次のとおりです。
- 電気代を節約できる可能性がある
- 豊富なプランから選べる
- ポイント還元・割引を受けられる
詳しく解説します。
電気代を節約できる可能性がある
電力会社の乗り換えで得られる最も大きなメリットとして、電気代を節約できることが挙げられます。
新電力会社の市場連動型プランに乗り換えれば0.01円/kWhで計算されることがあるため、大変お得です。
たとえば、東京電力の従量電灯Bの電力量料金(従量料金)は、120kWhまでは1kWhあたり29.8円(税込)で、120kWh超過300kWhまでは1kWhあたり36.4円(税込)になります。
一方、2024年4月~2025年1月の新電力会社の最高単価は25.83円/1kWhでした。
電気代が高騰しない限りは、節約効果が期待できます。
また、新電力会社が提供するプランの中には、市場電力のように基本料金無料の電力会社もあります。
電気代を節約したい方は、ぜひ新電力会社に乗り換えてみてください。
豊富なプランから選べる
電力会社を乗り換える際には、各社の豊富なプランから自身に合うものを選べます。
電気の使用量に応じて単価が変動するプランや、時間帯で単価が変動する市場連動型プランを選択できます。
時間帯で単価が変動する市場連動型なら日中の単価が上がりやすいため、日中は留守にすることが多い家庭におすすめです。
また、電気消費や家事を夜に回せば、電気代を節約できるでしょう。
基本料金が高くなりがちな二世帯住宅や3階建ての住居では、基本料金無料の電力会社がおすすめです。

ポイント還元・割引を受けられる
ポイント還元や割引を受けられるケースがある点も魅力です。
一例として、次のような特典があります。
- 電気料金に応じてポイントが貯まる
- ガスや携帯電話などとセットにすると割引される
- 電気使用量に応じたプレゼントがある
ポイントが貯まる電力会社として、ドコモでんきやコスモでんきなどが挙げられます。
また、東邦ガスや大阪ガスで電気プランを契約するとキャンペーンによる割引が受けられます。
携帯電話やインターネットとのセットで割引を受けられる、SoftBankのおうちでんきやauでんきもおすすめです。
ポイント還元や割引ではなく、電気の使用量に応じてプレゼントがもらえるのむシリカ電力も魅力的です。
乗り換える際は、ぜひ各社のポイント還元や割引などの特典を活用してみてください。
電力会社の乗り換えをおすすめできる・できない方

ここからは、電力会社の乗り換えをおすすめできる方とできない方についてそれぞれ解説します。
自身がどちらに該当するのかチェックしてみましょう。
おすすめできる方
電力会社の乗り換えをおすすめできるのは、次のような方です。
- 電気料金が高いと感じている方
- 引っ越す予定がある方
- 家族が増えたりライフスタイルが変わったりした方
- 家族の人数が多い世帯の方
- 使用中のライフラインと電気をまとめられる方
新電力に乗り換えると、電気料金が安くなる可能性があるため、現在の電気料金が高いと感じている方におすすめです。
また、引っ越しの予定がある方は、さまざまな手続きのタイミングに合わせて乗り換えを検討してみてください。
新しいライフスタイルに適した料金プランを選べるなら、電気料金の節約につながる可能性が高いためです。
ほかにも、家族の人数が多い世帯にとっては電気料金の節約に期待できる点も魅力です。
世帯人数や電気の使い方に合わせた電気料金プランを提供する会社を選べば、電気をお得に使用できるでしょう。
確実にお得になるわけではないものの、当てはまる方は新電力が提供するプランを検討してみてください。

おすすめできない方
電力会社の乗り換えをおすすめできないのは、次のような方です。
- 倒産や撤退のリスクを避けたい方
- ライフスタイルが市場単価の変動傾向に合わない方
リスク自体は高くないものの、新電力会社には大手電力会社と比較した場合、倒産や撤退の可能性があります。
倒産や撤退の可能性に不安を感じる方は、乗り換えには慎重になった方がよいでしょう。
また、ライフスタイルが市場単価の変動傾向に合わない場合もおすすめしにくいです。
2025年2月時点の市場単価は、12時から19時頃までが高くなりやすく、早朝や深夜は安くなりやすい傾向にあります。
そのため、単価が高い時間帯に電気を使用する場合は、乗り換えるメリットを感じにくいです。
大手電力会社からの乗り換えは「お得電力」がおすすめ
大手電力会社からの乗り換えを検討中の方には、お得電力がおすすめです。
お得電力は、創業39年の歴史を持つ株式会社Qvouが運営元の新電力会社です。
お得電力をおすすめする理由として、次の点が挙げられます。
- 同じ使用量でも電気代を節約
- プランの種類が豊富
- 【最短5分】面倒な工事・手続きが不要
それぞれの内容を確認し、乗り換え先として検討してみてください。
同じ使用量でも電気代を節約
お得電力は、現在契約中の電力会社と同じ使用量でも、電気代を節約できる可能性があります。
東京電力とお得電力を比較した場合の例を確認してみましょう。
世帯人数 | 月間平均電気使用量 | 東京電力 | お得電力で お得になる金額 |
---|---|---|---|
1人 (従量電灯B 30Aプラン) | 200kWh | 7,423円/月 | 年間:2,665円 5年:13,324円 |
3人 (従量電灯B 40Aプラン) | 350kWh | 13,200円/月 | 年間:4,811円 5年:24,055円 |
6人 (従量電灯B 50Aプラン) | 600kWh | 23,834円/月 | 年間:8,553円 5年:42,766円 |
※燃料調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含んでいません。
使用状況や地域により異なるものの、お得になる可能性が高いことがわかります。
電気代を節約したい方は、ぜひお得電力への乗り換えを検討してみてください。
プランの種類が豊富
お得電力はプランの種類が豊富であることから、乗り換え先としておすすめです。
東京電力から乗り換える場合、次のプランに対応しています。
- 従量電灯B
- 従量電灯C
- プレミアムS
- プレミアムL
- スタンダードS
- スタンダードL
- 夜トク8
- 夜トク12
- スマートライフS
- スマートライフL
- 低圧電力
- 動力プラン
東京電力が展開する多くのプランに対応しており、基本料金や電力量料金が安くなる可能性があります。
また、東京都以外の各地域と同等のプランを使用しているため、ぜひ利用を検討してみてください。
【最短5分】面倒な工事・手続きが不要
お得電力に申し込む際には、工事や手続きは不要です。
次の工事や手続きは必要ありません。
- 切替工事
- 契約中の電力会社への連絡
- 電気機器の交換
ただし、契約状況や電気メーターの設置状況によっては工事が必要な場合があります。申し込みの際には念の為確認してみてください。
申し込み手順は次の3ステップで完了し、最短5分で申し込み可能です。
- 申し込みフォームを入力
- 手続き完了メールの確認
- 使用開始
検針票をスマートフォンで撮影するのみで簡単に申し込めます。
手軽に申し込めて料金がお得になるお得電力は、大手電力会社からの乗り換え先に最適な電力会社といえるでしょう。
電力会社の乗り換えに関するよくある質問

最後に、電力会社の乗り換えに関してよくある質問に回答します。
- 新電力は停電が起きやすい?
- 乗り換えのタイミングはいつ?
- 倒産したらどうなる?
申し込み前に確認してみてください。
新電力は停電が起きやすい?
新電力会社に乗り換えても、停電が増えることはありません。
新電力は発電事業者から送配電事業者を経由した電力を消費者に届ける小売電気事業者であるため、停電の頻度は電力会社を問わず同じです。
電力の供給不足や自然災害による停電のリスクは、ほかの電力会社と同様のため安心して契約できます。
乗り換えのタイミングはいつ?
電気代が高いと感じたときや引っ越しするときは、電力会社の乗り換えを検討するのによいタイミングです。
また、家族構成が変化したときも乗り換えを検討するべきタイミングといえるでしょう。
なお、電力会社の切り替えにかかる期間は2週間~2か月といわれています。
倒産したらどうなる?
電力会社が倒産してもすぐに電力供給は止まりませんが、早めに手続きしなければいずれ止まります。
新電力会社が倒産した場合、基本的にはほかの電力会社への切り替えを促す通知が届きます。
倒産の通知を受けた場合は、早めの切り替えがおすすめです。
なお、電力会社を切り替える際には、切り替え後のプラン内容を十分に把握してから契約しましょう。
まとめ

電力会社乗り換えのデメリットを事前に回避すれば、乗り換えにより生じるメリットのほうが大きくなります。
現在の電力会社を解約する際の違約金や乗り換え先の電力会社の支払い方法を確認すれば、デメリットを回避可能です。
電気の市場単価は常に変動するため、高騰すればデメリットとなるものの、基本的に安く使用できる場合が多くあります。
また、自身に合うものを豊富なプランから選べたり、環境問題に貢献できたりする点からも乗り換えるメリットは多いといえるでしょう。
大手電力会社と契約中の方には、お得電力がおすすめです。契約中のものと同等のプランを利用すれば、電気料金を節約できます。
ぜひ電力会社の乗り換えを検討してみてください。