エアコンは、夏の暑さや冬の寒さを乗り越えるために欠かせない家電です。
しかし、一人暮らしの場合は電気代をすべて自分で負担しなければならないため、「エアコンをつけるたびに電気代が気になる」という方も少なくないでしょう。
実際にエアコンは家電の中でも消費電力が大きく、使い方によって1か月の電気代が大きく変わるため、設定温度や運転方法の工夫が毎月の出費に直結します。
そこで本記事では、一人暮らしにおけるエアコンの1か月の電気代平均額を解説したうえで、今日から取り組める節約方法を詳しく解説します。
エアコンをつけたいものの電気代が心配な方や、ほかの一人暮らし世帯の電気代事情について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしのエアコンにかかる1か月の電気代は平均いくら?

一人暮らしのエアコンにかかる1か月の電気代は、さまざまな要因により大きく変動します。
電気代に影響を与える主な要因は、エアコンの種類や性能、ライフスタイルや季節、居住地域などです。
自宅のエアコンの電気代が高いのか、それとも安いのか気になる方は、まずは平均額をチェックしましょう。
【結論】一人暮らしの1か月のエアコン電気代の目安と計算方法
経済産業省の資源エネルギー庁によると、家庭における家電製品の1日の電力消費割合のうち、エアコンが占めるのは冬季で32.7%、夏季で34.2%です。
上記の消費割合からエアコンの電気代平均額を算出するために、2024年における一人暮らし世帯の平均電気代を総務省統計局のデータから調査したところ、冬季は7,150円、夏季は6,771円でした。
上記の電力消費割合と電気代の平均額から、一人暮らしにおけるエアコンの1か月の電気代平均額を次のように算出しました。
- 冬季:7,150×32.7%=約2,338円
- 夏季:6,771×34.2%=約2,316円
上記のとおり、冬季と夏季の平均月額に大きな差はありません。
しかし、実際の電気代はエアコンの種類や性能、使用時間などにより大きく変動します。
平均額はあくまでも目安として捉えて、自身の使用状況にあわせて毎月の電気代を管理しましょう。
夏より冬の方が高い!季節別の電気代の違い
エアコンの電気代は、季節によって大きく変わります。
総務省統計局のe-Statのデータによると、2024年の一人暮らし世帯における季節ごとの電気代の平均額は次のとおりです。
| 期間 | 電気代(月平均) |
|---|---|
| 2024年1~3月期 | 7,150円 |
| 2024年4~6月期 | 5,839円 |
| 2024年7~9月期 | 6,771円 |
| 2024年10~12月期 | 6,356円 |
冷房をフル稼働させる夏(7〜9月)よりも、暖房を使う冬(1〜3月)の方が電気代は高くなっています。
なぜなら、外気温が低いほどエアコンが設定温度まで室内を暖めるためには多くのエネルギーを必要とするからです。
春と秋はエアコンの稼働が少ない時期であるため、電気代も落ち着きやすい傾向があります。
一人暮らしの1か月の電気代平均額

総務省統計局のe-Statによると、2025年の一人暮らし世帯における電気代の平均月額は7,337円です。
ただし、上記の金額はあくまで年間を通じた平均値であり、季節や住んでいる地域によって実際の金額は異なります。
自身の電気代が平均と比べて高いか低いかを把握するうえで、一つの目安として参考にしてみてください。
電気代が高くなるピークは「1月〜3月の冬時期」
e-Statのデータをもとに、改めて2024年の季節別の電気代平均を見てみましょう。
| 期間 | 電気代(月平均) |
|---|---|
| 2024年1~3月期 | 7,150円 |
| 2024年4~6月期 | 5,839円 |
| 2024年7~9月期 | 6,771円 |
| 2024年10~12月期 | 6,356円 |
年間で最も電気代が高くなるのは1〜3月で、とくに電気代が低い4〜6月と比べると、その差は約1,300円にのぼります。
冬は暖房以外にも照明や家電を使う時間が長くなりやすく、電気代が膨らみやすい季節といえます。
年間の電気代を抑えるためには、冬における電気の使い方を見直すことが大切です。
【地域別】住む場所で変わる一人暮らしの電気代平均額
電気代の平均額は、住んでいる地域によっても大きな差があります。
次のデータをもとに、2025年4月〜2026年3月の一人暮らし世帯における地域別の電気代平均を見てみましょう。
| 地域 | 電気代(月平均) |
|---|---|
| 北海道 | 7,804円 |
| 東北 | 9,509円 |
| 関東 | 7,523円 |
| 北陸 | 10,136円 |
| 中部 | 7,558円 |
| 関西 | 7,131円 |
| 中国 | 8,564円 |
| 四国 | 8,273円 |
| 九州 | 6,862円 |
| 沖縄 | 7,045円 |
最も平均額が高いのは北陸の10,136円で、電気代が低い九州の6,862円と比べると、その差は約3,300円にのぼります。
北陸や東北は冬の気温が厳しく、暖房の使用頻度や稼働時間が長くなりやすいため、電気代が高くなる傾向があるといえるでしょう。
一方で、比較的温暖な九州や沖縄は、年間を通じて電気代が落ち着いている点が特徴です。
同じ生活スタイルでも、居住エリアによって電気代に大きな開きが出る点に留意しましょう。
参照元:一人暮らしの平均電気代、都道府県・地域や季節(春夏秋冬)別データ一覧 – 新電力ネット
一人暮らしのエアコンの電気代は「1か月つけっぱなし」の方が安い?

「外出のたびにエアコンを消した方が電気代は安くなる」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、必ずしもこまめな運転停止で電気代が安くなるとは言い切れず、つけっぱなしにした方が電気代を抑えられるケースもあります。
ここでは、エアコンと電気代の関係を詳しく見ていきましょう。
エアコンの電気代がとくに高くなりがちなのは「起動時」
エアコンの消費電力がとくに大きくなるのは、スイッチを入れた直後の起動時です。
室内の温度を設定温度まで一気に変化させる必要があるため、最も多くの電力を消費するタイミングといえます。
一方で、設定温度に達したあとは温度を維持するだけでよいため、消費電力は大幅に下がります。
つまり、短時間の外出のたびにエアコンのオンとオフを繰り返すと、起動時の高い消費電力が何度も発生することになる点に注意が必要です。
こまめに消しているつもりでも、結果的に電気代が高くなってしまうケースがある点に留意しましょう。
【夏の冷房】30分程度の外出なら「つけっぱなし」が電気代を抑えやすい
夏の冷房は、時間帯によって「つけっぱなし」と「こまめに消す」場合のどちらがお得かが変わります。
ダイキンの調査によると、外気温が高くなる9時〜18時は、つけっぱなしの方がこまめに電源をオン、オフするよりも消費電力が少なくなることがわかっています。
外気温と設定温度の差が大きい日中は、再起動時に室温を下げるためのエネルギー消費が大きくなるためです。

一方で、気温が落ち着いている18時〜23時は、こまめに消した方が消費電力を抑えやすい傾向があります。
再起動時の負荷が小さくなるため、つけっぱなしよりも電気代が安くなりやすい点が特徴です。
結果として、夏の日中に30分程度の外出をする場合は、エアコンをつけっぱなしにしておく方が電気代を抑えやすいでしょう。
参照元:mission5-1「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」 – ダイキン
【冬の暖房】外気温によっては「こまめに消す」方が安くなるケースもある
冬の暖房は、外気温を目安にオンとオフを判断するのがポイントです。
パナソニックのシミュレーションによると、外気温が3℃より低い場合は30分の外出でも室温が大きく下がるため、つけっぱなしの方が電気代を抑えやすいといえます。
一方で、外気温が3℃を上回る場合はこまめに消す方が電気代を節約できる可能性があります。

外出時間が1〜2時間になる場合も、同じく外気温3℃が一つの目安になります。
半日以上の外出や就寝時は、エアコンを切るのが基本です。
ただし、睡眠中も室温20℃、湿度50%前後が快眠に適した環境とされているため、タイマーや睡眠モードをうまく活用するのもよい方法です。
参照元:冬の暖房、エアコンは「つけっぱなし」と「こまめにオンオフ」のどちらがお得? – パナソニック
電気代の仕組みと内訳

電気代は、大きく分けて次の要素から構成されています。
- 基本料金
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
「基本料金」+「電力量料金」+「燃料費調整額」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の合計が、毎月の電気代となります。
電気代の計算は複雑に見えますが、基本的な仕組みを理解すれば、自身でも簡単に算出可能です。
ここからは、電気代の仕組みと内訳について詳しく解説します。
基本料金
電気料金における基本料金とは、電気の使用量にかかわらず、毎月一定額を支払う必要がある料金体系です。
基本料金は、主に「アンペア制」と「最低料金制」の2つに分類されます。
- アンペア制:契約したアンペア数に応じて基本料金が変動する仕組み
- 最低料金制:あらかじめ設定された最低料金が適用される仕組み
アンペア制の場合、契約アンペア数が大きくなるほど、基本料金も高額になる点が特徴です。
契約アンペア数と基本料金は比例関係にあるため、必要以上に高いアンペア数で契約すると、無駄な基本料金を支払うことになりかねません。
一方、最低料金制は従量料金制とも呼ばれ、各契約に対して最低料金が設定されています。
実際に使用した電力量が最低料金に満たない場合でも、設定された最低料金の支払いが必須です。
また、最低料金でカバーされる電力量を超過した場合には、超過分が電気料金として加算されます。
電力量料金
電力量料金とは、電気の使用量に応じて発生する料金です。
計算式は「電力量料金単価(円/kWh)×使用量(kWh)」で、使用した電力量(kWh)に、電力会社が定める料金単価を掛けることで算出可能です。
一般的に電力量料金は、使用電力量が増えるほど高くなります。
多くの電力会社では、使用電力量に応じて料金単価が変動する「段階制料金」を採用しています。
段階制料金は、使用量が少ないほど料金単価が安くなり、使用量が増えるほど料金単価が高くなる仕組みです。
電力使用量の少ない家庭への配慮や、電力需要のピークを抑制する目的で導入されています。
電力量料金は、基本料金と並んで電気料金の主要な構成要素であり、日々の節電努力により削減が期待できるでしょう。
燃料費調整額
燃料費調整額とは、発電に必要な燃料(原油、LNG、石炭など)の価格変動に応じて、毎月自動的に調整される料金です。
燃料価格が上昇すれば燃料費調整額はプラスとなり、電気料金に加算されます。
反対に燃料価格が下落すると燃料費調整額はマイナスとなり、電気料金から差し引かれる点が特徴です。
なお燃料価格は、国際情勢や為替レートなど、さまざまな外部要因により変動します。
燃料費調整額は、外部要因による電気料金の変動をタイムリーに反映させるための仕組みです。
燃料費調整額の算定方法や上限値は、電力会社ごとに異なることから、契約前は燃料費調整額についても確認しておきましょう。
再エネ賦課金
電気料金の一部には、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)も含まれています。
再エネ賦課金とは、風力発電や地熱発電、水力発電などの再生可能エネルギーの普及を促進するための費用です。
再エネ賦課金の単価は、国の政策に基づいて毎年見直され全国一律に適用されており、電力会社ごとに異なるものではありません。
賦課金単価は各年で異なることから、負担する金額が多い年もあれば少ない年もあります。
なお再エネ賦課金は、電気料金の明細に必ず記載されているため、気になる方は一度確認してみるとよいでしょう。
参照元:FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー – 資源エネルギー庁
一人暮らしの電気代が高くなる5つの原因

一般的に電気の使用量が少ない一人暮らしでも、ライフスタイルや料金プランなどにより、電気代が高くなることがあります。
電気代の高騰を招いている主な原因は、次のとおりです。
- 在宅時間が長くエアコンを長時間使っている
- 古い家電を使い続けている
- エアコンのフィルターや室外機の周辺が掃除されず汚れている
- エアコンの設定温度が適切ではない
- 現在のライフスタイルに電力会社の料金プランがあっていない
ここからは、一人暮らしで1か月の電気代が高くなる原因について詳しく解説します。
効率的に節約するためにも、まずは電気代が高い原因を特定しましょう。
1.在宅時間が長くエアコンを長時間使っている
在宅時間が長いと、その分エアコンの稼働時間も長くなり、電気代が上がりやすくなります。
とくにリモートワークや自宅で過ごす時間が多い方は注意が必要です。
経済産業省によると、エアコンの電力消費は家庭全体の夏場で34.2%、冬場で32.7%を占めており、毎月の電気代のうち3割以上がエアコンによるものといえます。
エアコンはほかの家電と比べて消費電力が大きく、使用時間が長くなるほど電気代への影響も大きくなります。
外出が少なく一日中自宅にいる日が続くと、知らないうちにエアコンの累計稼働時間が増えていることがある点に注意が必要です。
まずは、自身がどれくらいエアコンを使っているかを把握することが、電気代を見直す第一歩といえます。
2.古い家電を使い続けている
エアコンは、年式が古いほど省エネ性能が低く、同じ使い方をしていても電気代が高くなりやすい傾向があります。
経済産業省によると、最新の省エネエアコンは10年前と比べて約14%の省エネ性能の向上が見られます。
一人暮らしの物件では、入居時から古いエアコンが備え付けられているケースも少なくありません。
メーカーが定めるエアコンの標準使用期間は10年とされており、10年以上同じエアコンを使い続けている場合は買い替えを検討する目安となります。
使用年数が気になる方は、エアコン本体に記載されている製造年を一度確認してみるといいでしょう。
3.エアコンのフィルターや室外機の周辺が掃除されず汚れている
フィルターにホコリが詰まると空気の通りが悪くなり、エアコンが設定温度に達するまでに余分な電力を消費するようになります。
中部電力ミライズが運営するカテエネによると、汚れによって風量が30%程度低下した場合、約15%の余分な電力がかかるといわれています。
また、室外機まわりの汚れや障害物も見落とせないポイントです。
ダイキンの調査では、フィルター掃除と室外機まわりの片付けをどちらもおこなわない場合、何もしない状態と比べて消費電力量が約2.1倍になる可能性があるという結果が出ています。
一人暮らしの場合は掃除が後回しになりがちですが、フィルターの汚れは電気代の高騰に直結するため、エアコンをよく使う夏と冬の前に、フィルターと室外機まわりの状態を確認しておきましょう。
参照元:エアコンの掃除をすると電気代はどれくらい変わる? – カテエネ
参照元:フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証 – ダイキン
4.エアコンの設定温度が適切ではない
エアコンは、室内の温度と設定温度の差が大きいほど多くの電力を消費します。
そのため、必要以上に低い温度や高い温度に設定していると、電気代が高くなる原因になる点に注意しましょう。
環境省は、室温を夏季で28℃、冬季で20℃にすることを推奨しています。
また、設定温度を1℃緩和した場合、冷房時は約13%、暖房時は約10%の消費電力量が削減されると見込まれています。
たとえば、夏に冷房を25℃から28℃に変えるだけで、消費電力を3割以上抑えられる計算です。
エアコンの設定温度の見直しは、費用もかからず今すぐ取り組めるため、電気代が気になる方はまず試してみる価値があるでしょう。
5.現在のライフスタイルに電力会社の料金プランがあっていない
現在契約している電気料金プランが、自分の生活スタイルとあっていない場合も、電気代を余分に払い続ける原因となります。
2016年の電力自由化以降、料金プランの種類は大きく広がりました。
たとえば、昼間の電気料金が高く夜間が安く設定されているプランは、日中に在宅している方には不向きで、電気代が高くなってしまうケースがあります。
一方で、仕事で日中は外出していて夜にまとめて電気を使う方であれば、夜間料金が安いプランに切り替えると節約につながる可能性があるでしょう。
このように、自身のライフスタイルにあった電力会社に乗り換えることで、年間数千円程度の節約が期待できる場合があります。
まずは、現在の契約プランと自身の電気の使い方を照らしあわせて、見直しの余地がないかを確認してみるとよいでしょう。
今すぐできる!一人暮らしのエアコンの電気代を効率よく節約する方法

エアコンは、部屋の温度を大きく変化させる必要があるため、ほかの家電に比べて消費電力が大きい点が特徴です。
使用時間も長くなりやすいことから、毎月の電気代を上げる大きな原因になります。
そのため、エアコンの使い方を工夫すると、効率的な家計の節約につながるといえるでしょう。
ここからは、エアコンの電気代の節約方法を4つ紹介します。
- 風量を「自動運転」にする
- 定期的にフィルターを掃除する
- 夏は扇風機やサーキュレーターを併用する
- 冬は加湿器の併用と窓の断熱シートで対策をする
それぞれの節約方法を詳しく見ていきましょう。
1.風量を「自動運転」にする
エアコンの風量は、「自動運転」に設定しておくのがおすすめです。
手動で風量を固定すると、室温が設定温度に達したあとも同じ風量で動き続けるため、余分な電力を消費しやすくなります。
自動運転に設定しておくと、エアコンが室温を感知しながら風量を自動で調整してくれます。
室温が設定温度に近づくほど風量を抑えて運転するため、消費電力を無駄なく抑えられるでしょう。
とくに就寝時や長時間の使用では、自動運転にしておくだけで電気代の節約につながりやすい点が大きなメリットです。
操作はリモコンのボタン一つで切り替えられるため、今すぐ取り組める節約方法の一つです。
2.定期的にフィルターを掃除する
エアコンのフィルターは、定期的に掃除することで電気代を抑えやすくなるとされています。
なぜなら、フィルターにホコリが溜まると空気の通りが悪くなり、設定温度に達するまでに余分な電力がかかってしまうためです。
目安として、2週間に1度程度の頻度でフィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るようにしましょう。
汚れがひどい場合は水洗いするとより効果的で、掃除後はしっかりと乾かしてから取り付けるのを忘れないようにしてみてください。
とくに夏や冬のシーズン前に一度状態を確認しておくと、快適さと節約を両立しやすくなるでしょう。
3.夏は扇風機やサーキュレーターを併用する
夏の冷房使用時に扇風機やサーキュレーターを併用すると、冷たい空気を部屋全体に循環させられるため、エアコンの設定温度を必要以上に下げなくても快適に過ごしやすくなります。
設定温度を1℃上げるだけで約13%の消費電力削減が期待できるため、併用による節約効果は小さくありません。
サーキュレーターは、エアコンの風が届きにくい場所に向けて置くと効果的です。
冷気は床付近に溜まりやすい性質があるため、床から天井に向けて風を送るように配置すると、部屋全体の温度が均一になりやすいでしょう。
扇風機やサーキュレーター自体の消費電力はエアコンと比べてかなり小さいため、併用しても電気代への影響はほとんど気にならないといえます。
4.冬は加湿器の併用と窓の断熱シートで対策をする
冬の暖房効率を上げるには、加湿器の併用と窓の断熱対策が効果的です。
湿度が高いと体感温度が上がりやすく、設定温度を抑えても暖かく感じやすくなります。
環境省は冬の室温の目安を20℃と推奨していますが、湿度を50〜60%程度に保つことで、より低い設定温度でも快適に過ごしやすくなるでしょう。
窓の断熱シートも、手軽に取り組める対策の一つです。
冬の室内の熱は窓から逃げやすく、断熱シートを貼るのみで熱が逃げるのを抑えられるため、暖房の効きが改善されやすくなります。
断熱シートは、ホームセンターや通販サイトで手軽に入手でき、賃貸物件でも使いやすい点が魅力です。
エアコン以外にも!一人暮らしの電気代をさらに安くする節約術

一人暮らしで電気代をさらに抑えたい方は、エアコンの使い方を見直すのみでなく、ほかの節約術も実践しましょう。
効果的な節約術としてあげられるのは、主に次の4つです。
- 契約アンペア数を下げて基本料金を抑える
- 家電の使い方を見直す
- 賃貸物件で古いエアコンがついている場合は大家や管理会社に相談する
- 電力会社を変更する
上記の節約術を組みあわせることで、一人暮らしでも大幅な電気代削減が可能になるかもしれません。
ここからは、それぞれの節約方法について詳しく解説するため、日々の生活の中で意識的に取り組んでみてください。
1.契約アンペア数を下げて基本料金を抑える
契約アンペア数とは、電力会社と契約している「同時に使用できる電気の量」のことです。
アンペア数が大きいほど同時に使用できる電気量は多くなる一方で、基本料金も比例して高くなる傾向にあります。
契約アンペア数を見直し、必要に応じてアンペア数を下げることで、毎月の基本料金の節約が可能です。
なお、一人暮らしの方の場合、アンペア数は20A~30Aが一般的とされています。
一人暮らしでも高いアンペア数が必要になる場合もありますが、一つの目安として参考にしてみてください。
2.家電の使い方を見直す
電気代を節約するためには、家電の使用方法を見直すことも重要です。
具体的な節約方法を家電別に紹介します。
| 家電 | 見直し部分 |
|---|---|
| エアコン | ・設定温度の見直し ・自動運転モードの活用 ・定期的なフィルター清掃 |
| 冷蔵庫 | ・開閉時間の短縮 ・食品を詰めすぎない |
| 照明 | ・LED照明への交換 ・こまめな消灯 ・日中の使用を控える |
| テレビやパソコン | ・エネモードの活用 ・こまめな電源オフ ・画面の明るさ調整 |
| 洗濯機 | ・まとめ洗い ・お風呂の残り湯の活用 |
電気代を効果的に節約したい方は、ぜひ上記の方法を実践してみてください。
3.賃貸物件で古いエアコンがついている場合は大家や管理会社に相談する
賃貸物件に備え付けられているエアコンが古い場合、大家や管理会社に交換を相談してみるのがおすすめです。
省エネ性能の低い古いエアコンは電気代が高くなりやすく、新しい機種に替えるのみで毎月の電気代が抑えられる可能性があるためです。
しかし、故障していない設備を交換する義務は大家側にはなく、相談しても必ず応じてもらえるわけではありません。
交換を断られるケースも十分考えられるため、あくまで相談ベースで話を進めるのがよいでしょう。
交渉の際は、「電気代の負担が大きい」「製造年が古く省エネ性能が低い」といった具体的な理由を伝えると、話が進みやすくなる可能性があります。
4.電力会社を変更する
2016年の電力自由化により、消費者はライフスタイルや電気使用量にあわせて、自由に電力会社や料金プランを選択できるようになりました。
基本料金や電力量料金を割安に設定したプラン、時間帯別料金プラン、ポイント還元プランなど、多くの電力会社がさまざまな料金プランを提供しています。
毎月の電気代で悩んでいる方は、電力会社や料金プランを見直すことで、電気料金を大幅に削減できる可能性があります。
電力会社のWebサイトや比較サイトなどを活用し、自身の電気使用量やライフスタイルに適した電力会社を選びましょう。
一人暮らしのエアコンの電気代が気になるなら!おすすめの新電力会社3選

一人暮らしで電気代を節約する方法として、電力会社の切り替えもおすすめです。
電力会社やプランを見直すことで、電気代の大幅な削減も夢ではありません。
電力会社の切り替えを考えている方には、次の3つの新電力会社がおすすめです。
- 市場電力
- ドコモでんき
- オクトパスエナジー
ここからは、それぞれの新電力会社について詳しく紹介します。
自身のライフスタイルや電気の使用状況にあわせて、最適な電力会社を見つけてみてください。
1.【市場電力】市場連動型プランで賢く使えば圧倒的にお得
市場連動型の料金体系を採用する「市場電力」は、電力市場の価格変動に応じて電気料金が変動する新電力サービスです。
電源料金の計算に用いるエリアプライスの最安値が0.01円/kWhになる場合があり、安い時間帯に集中して電気を使用することで、大幅な節約につなげられる可能性があります。
電気の使い方を工夫するのみで、同じ家電を使っていても電気代の負担削減が期待できる点が大きなメリットです。

また市場電力は、切り替え工事や電気機器の交換、契約中の電力会社への連絡などが原則として必要ありません。
切り替え手続きは最短5分で完了するため、仕事や家事で忙しい方でも安心です。
公式サイトの料金シミュレーションから具体的な電気代の目安をチェックできるため、ぜひ試してみてください。
2.【ドコモでんき】dポイントが貯まる!ドコモユーザーにおすすめ
ドコモでんきは、毎月の電気料金の支払いでdポイントが貯まる電力サービスです。
電気料金は地域の大手電力会社と同水準ですが、dポイントの還元率は100円(税抜)につき最大20%となっており、ポイント分を実質的な電気代の節約に充てられます。
とくにドコモ回線を契約していてdカードを利用している方は、高い還元率が期待できます。

貯まったdポイントは電気料金の支払いに充当できるため、使い道に困りません。
また、ドコモでんきとドコモの対象料金プランをあわせて契約すると、携帯電話料金が毎月110円(税込)割引になるセット割も利用できます。
すでにドコモ回線を使っている方にとっては、乗り換えのメリットが大きい電力サービスといえるでしょう。
3.【オクトパスエナジー】世界で選ばれる環境にやさしい料金プラン
オクトパスエナジーは、イギリス発のエネルギー企業と日本の東京ガスとの合弁会社が運営する新電力サービスです。
大きな特徴は、環境への配慮と料金プランのわかりやすさです。
一般家庭向けの「グリーンオクトパス」は、実質再生可能エネルギー100%の電気が供給されており、大手電力会社と同水準か、より安い料金で利用できます。

特別な手続きや、電気の使い方を制限しなくても、普段どおりの生活をしながら環境への配慮ができる点が大きな魅力です。
ほかにも、主力プランの「シンプルオクトパス」は多くのエリアで基本料金が0円に設定されているため、電気使用量が少ない月でも固定費を抑えやすく、一人暮らし世帯にも向いています。
一人暮らしのエアコンと電気代に関するよくある質問

最後に、一人暮らしのエアコンと電気代に関するよくある質問を紹介します。
- エアコンはつけっぱなしがよい?
- 夏の冷房は「冷房」と「除湿(ドライ)」のどちらが電気代を安く抑えられる?
- 一人暮らしの水道光熱費の平均は?
- 一人暮らしは電気とガスを同じ会社にまとめた方が安くなる?
- エアコンの電気代が高く感じるときはどこを確認すべき?
エアコンの使い方や水道光熱費の平均などが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンはつけっぱなしがよい?
エアコンは起動時に多くの電力を消費するため、基本は「つけっぱなし」にして1日の起動回数を減らす方が、電気代は安くなります。
反対にこまめに消したり、つけたりを繰り返していると、起動のたびに多くの電力を消費し、電気代の高騰を招く点に注意が必要です。
そのため、30分~1時間程度の短時間での外出であれば、エアコンは消さない方がよいでしょう。
ただし、2時間や3時間などの1時間以上の外出の場合、一度エアコンは消すことをおすすめします。
何時間も外出しているにもかかわらず、エアコンの電源がついていると、電気の無駄遣いになります。
とくに夏季や冬季は電気代が高くなりやすいため、少しでも節約できるように、エアコンの使い方を意識してみてください。
夏の冷房は「冷房」と「除湿(ドライ)」のどちらが電気代を安く抑えられる?
結論からお伝えすると、一般的なエアコンのドライ運転(弱冷房除湿)は、冷房よりも電気代を抑えやすい傾向があります。
ただし、機種によっては「再熱除湿」という方式を採用しているものもあり、再熱除湿の場合は冷房よりも電気代が高くなるケースがあるため注意が必要です。
気温が高く室温を下げたい日は冷房、梅雨時期など蒸し暑さが気になる日はドライと、その日の天候にあわせて使い分けるのが最も電気代を抑えやすい方法といえます。
迷ったときは冷房を選んでおくと、大きく損をすることは少ないでしょう。
一人暮らしの水道光熱費の平均は?
2024年における、単身世帯の水道光熱費の平均額は次のとおりです。
| 平均額 | |
|---|---|
| 電気代 | 7,337円 |
| ガス代 | 2,999円 |
| 水道代 | 2,136円 |
| ほかの光熱費 | 861円 |
| 合計 | 13,333円 |
水道光熱費の中で、とくに高くなりやすいのは電気代です。
夏場のエアコンや冬場の暖房器具の使用は、電気代を大きく押し上げる要因となります。
在宅ワーカーの方であれば、自宅で電気を使用する時間が必然的に長くなるため、より電気代が高くなることが予想されます。
効率的に家計全体の節約に取り組みたい方は、電力会社や料金プランを見直し、電気代の削減を図りましょう。
一人暮らしは電気とガスを同じ会社にまとめた方が安くなる?
電気とガスをまとめることで、必ずしも安くなるとは言い切れません。
セット割の割引額は月に数百円程度であることが多く、一人暮らしのように電気とガスの使用量が少ない場合は、個別に安いプランを選んだ方がトータルの料金が下がるケースもあります。
しかし、電気とガスをまとめると請求も一元化されるため、支払い忘れの防止や手続きの手間を減らせる点が魅力です。
料金面よりも、管理のしやすさを重視する方には向いているといえるでしょう。
セットでの契約を検討する際は、割引後の料金が現在の契約よりも本当に安くなるかどうかを事前にシミュレーションしてから申し込むのがおすすめです。
エアコンの電気代が高く感じるときはどこを確認すべき?
まずは、フィルターの汚れと設定温度の2点を確認しましょう。
フィルターにホコリが溜まると消費電力が増えやすいほか、設定温度が適切ではない場合は電気代がかさむ原因になります。
次に確認したいのが、エアコンの製造年や契約している料金プランです。
10年以上前のエアコンは省エネ性能が低く、同じ使い方でも電気代が高くなりがちです。
また、現在の生活スタイルに料金プランがあっていない場合も、電気代が割高になっている可能性があります。
まとめ:エアコンの使い方と電力会社の見直しで一人暮らしの電気代を安くしよう

エアコンの電気代は、エアコンの種類や性能、生活リズムや季節、居住地域により大きく変動します。
一般的に一人暮らしは、世帯人数が多い家庭に比べて電気代が安い傾向にあるものの、ライフスタイルや料金プラン次第では高くなります。
毎月の電気代を少しでも抑えたい方は、日々の生活の中で積極的に節電に取り組みましょう。
一人暮らしで電気代を節約する方法として、電力会社やプランの見直しも欠かせないポイントです。
電力会社の変更を考えている方は、本記事で紹介した3社の中から選んでみてください。
<参考>






