新電力で高額請求！原因は？電気代高騰の対策方法とおすすめ新電力会社を解説

新電力に切り替えてから電気料金が急に高くなった、請求内容がおかしいと感じている方や、これから新電力を検討する際に「高額請求が心配」「やめとけという評判が気になる」と不安を抱えている方もいるでしょう。

新電力の高額請求には必ず原因があり、それを理解し適切に対処すれば、不必要な支出を抑えられます。

本記事では、新電力で電気代が高くなる主な原因、高額請求に気づいた際の具体的な対処法、また「やめとけ」といわれるような新電力を避けて賢く選ぶためのチェックポイントまで詳しく解説します。

記事の情報を参考にして、電気料金に関する不安を解消し、自身に合った新電力会社を選びましょう。

【なぜ？】新電力の電気代が突然高くなった！考えられる主な原因を徹底解説

新電力に切り替えた途端、突然電気代が高額になった、という経験をされた方がいるかもしれません。その背景には、いくつかの原因が隠れている可能性があります。

ここでは、新電力の電気料金が「高い」「おかしい」と感じる場合に考えられる主な原因について、具体的に掘り下げて解説します。

自身の状況と照らし合わせながら、原因究明のヒントを見つけましょう。

燃料費調整額・再エネ賦課金の影響｜知らないうちに負担が増えているかも

電気料金の請求書には、「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金（再エネ賦課金）」といった項目が記載されているのを見たことがあるでしょう。

これらは電気を作るために必要な燃料の価格変動や、再生可能エネルギーの買取費用を電気料金に反映させるためのもので、毎月変動する可能性があります。

燃料費調整額とは、火力発電で使われる原油・LNG（液化天然ガス）や石炭といった燃料の価格変動を電気料金に反映させる仕組みです。

燃料価格が上がれば調整額も上昇し、電気料金全体を押し上げることになります。

近年、国際情勢の不安定化などにより燃料価格が高騰する傾向が見られ、請求額に大きな影響を与えるケースも少なくありません。

また、再エネ賦課金とは、太陽光や風力といった再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が買い取るための費用を、電気を利用するすべての方が負担するものです。

賦課金の単価は国が毎年見直しており、近年は上昇傾向が続いています。これらの調整額は、大手電力会社でも新電力でも同様に適用されるため、契約先にかかわらず電気料金に影響を与える要素となります。

市場連動型プランでは価格変動リスクがある

新電力の中には、「市場連動型プラン」と呼ばれる料金プランを提供している会社があります。

これは、日本卸電力取引所（JEPX）の電力取引価格に連動して電気料金の単価が変動するプランです。市場価格が安い時間帯は電気代を抑えられる可能性がある一方で、市場価格が高騰した際には、電気代も大幅に上昇するリスクを抱えています。

電力の市場価格は、季節や天候による電力需要の増減、発電所の稼働状況、燃料価格の変動など、さまざまな要因によって常に変動しています。

たとえば、猛暑で冷房需要が急増したり、大規模な発電所がトラブルで停止したりすると、市場価格が一時的に急騰することがあるでしょう。

もし、契約中のプランが市場連動型で、電気代が「高い」と感じた場合は、その時期の電力市場価格が実際に高騰していなかったか確認してください。

電力会社のマイページや、電力・ガス取引監視等委員会のWebサイトなどで、過去の市場価格データを確認できる場合があります。

とくに、基本料金が0円であったり、特定の時間帯の料金が極端に安かったりするプランの場合、市場連動型である可能性が高いため注意が必要です。

請求書・契約内容の再確認｜見落としがちな「おかしい」ポイント

電気料金の請求書が届いたら、まずは内容を隅々まで確認することが大切です。

とくに注目すべき項目は、電気使用量（kWh）、電気料金の単価、基本料金、そして燃料費調整額や再エネ賦課金といった各種調整額です。

以前の請求書と比較して、これらの数値がどのように変化しているか確認しましょう。

また、契約時に説明された内容と実際の請求に違いがないか、契約書面や重要事項説明書をあらためて確認することも大切です。

知らず知らずのうちに不要なオプション契約が付加されていたり、お得だと思っていたキャンペーンの適用期間が終了して料金が通常価格に戻っていたりするケースも考えられます。

さらに、基本料金や電力量料金の単価が、自身が認識していた金額と異なっていることもあるかもしれません。

とくに、契約から時間が経過している場合や、途中で料金プランの変更があった場合には、現在の正確な契約内容を把握しておく必要があります。

見落としがちな「おかしい」ポイントを一つ一つ確認していくことで、高額請求の原因が見えてくるかもしれません。

電力会社の料金改定や契約アンペア数の影響｜固定費が上がっている可能性あり

電力会社によっては、経営状況の変化や燃料価格の高騰などを理由に、料金プランを改定することがあります。

料金改定がおこなわれる場合、通常は事前にWebサイトで告知されたり、契約者へメールなどで通知されたりしますが、それらの情報を見逃すと、気づかないうちに電気料金が上がっている可能性があります。

また、家庭の電気の契約アンペア数を変更した場合、基本料金に影響を与えていることも考えられます。

アンペア数を大きくすれば一度に使える電力量が増えますが、その分、基本料金も高くなるのが一般的です。

とくに、引っ越しなどで新たに電気契約を結んだ際に、以前の住まいと同じアンペア数で契約したものの、新しい住まいではそれほど大きなアンペア数が必要なかったケースもあります。

自身の契約アンペア数が現在のライフスタイルに合っているか、一度確認してみることをおすすめします。

あまり電気を使わない家庭にもかかわらず、高いアンペア数で契約していると、無駄な固定費を払い続けることになりかねません。

電力会社の事業撤退や他社との統合に伴い、料金プランが変更されるケースも稀にあるため、契約先の電力会社からの案内には注意を払いましょう。

【対策】新電力の高額請求に気づいたら！今すぐ取るべき行動と相談先

新電力からの電気料金請求額を見て「おかしい」「高すぎる」と感じたら、まずは落ち着いて状況を確認し、適切な行動を取ることが大切です。

いくつかのステップを踏むことで、問題解決への道筋が見えてくるでしょう。

ここでは、高額請求に気づいた際に具体的に何をすべきかなのか、そしてどこに相談できるのかを解説します。

請求内容の比較と分析｜過去のデータから「おかしい」点を見つける

電気料金が「おかしい」と感じたら、直近の請求書だけでなく、過去数か月分、できれば1年程度の電気料金明細を用意しましょう。

これにより、電気使用量（kWh）と請求金額がどのように推移しているかを比較・分析できます。

とくに、電気料金の単価（請求金額を使用量で割ったもの）が急激に上昇していないか確認することが大切です。

もちろん、冷暖房を多く使う夏場や冬場は電気使用量が増えるため、請求額も高くなる傾向にあります。

しかし、そのような季節変動を考慮しても、例年に比べて異常な上昇が見られる場合は、何らかの原因が潜んでいる可能性があります。

また、家族構成の変化（子どもの独立や同居開始など）や、在宅時間の増加といったライフスタイルの変化が電気使用量に影響していないかも併せて確認しましょう。

これらの情報を整理しておくと、高額請求の原因を特定する手がかりが得られるかもしれません。

新電力会社への問い合わせ｜的確に伝え記録を残すコツ

請求内容を分析し、疑問点が明確になったら、契約している新電力会社へ問い合わせしましょう。

問い合わせをする前に、契約者名、お客様番号、請求書番号、そして具体的な疑問点をまとめたメモなどを用意しておくとスムーズです。

電話で問い合わせる場合は、感情的にならず、冷静かつ具体的に状況を伝えることが大切です。

「いつから電気代がどのくらい上がったのか」「請求書のどの部分に疑問があるのか」などを明確に伝えましょう。

メールで問い合わせる場合も同様に、具体的な情報を記載しておくとで、電力会社側も的確な調査や回答がしやすくなります。

そして最も重要な点は、問い合わせの内容や電力会社からの回答を記録しておくことです。

担当者の名前、問い合わせた日時、回答内容などを詳細にメモしておきましょう。

万が一回答に納得できない場合は、再度質問したり、書面での回答を求めたりもできます。

これらの記録は、トラブルが解決しない場合に、第三者機関へ相談する際の重要な資料にもなるため、紛失しないよう大切に保管しておきましょう

専門機関への相談｜一人で悩まず専門家の力を借りる

電力会社に問い合わせても納得のいく説明が得られなかったり、問題が解決しなかったりした場合には、一人で悩まずに専門機関への相談も検討します。

電力契約に関するトラブルに対応してくれる公的な窓口としては、電力・ガス取引監視等委員会や、住まいの地域の消費生活センター（国民生活センター）などがあります。

これらの相談窓口では、問題解決のためのアドバイスを受けられたり、場合によっては電力会社との間に入ってあっせんをおこなってくれたりすることもあるでしょう。

相談する際には、これまでの経緯をまとめたメモ、契約書や請求書のコピー、電力会社とのやり取りの記録など、具体的な情報や証拠となる書類を準備しておいてください。

内容によっては、弁護士などの法律の専門家への相談が必要となるケースも考えられます。

とくに、契約内容に著しく不当な点がある場合や、電力会社側の対応に問題があると考えられる場合には、法的な観点からのアドバイスが有効です。

まずは公的な相談窓口を利用し、状況に応じて専門家の力も借りることを検討してください。

解約・乗り換えの検討｜違約金や次の電力会社選びの注意点

高額請求の問題が解決せず、現在の電力会社との契約継続が難しいと判断した場合には、解約や他の電力会社への乗り換えも有効な手段の一つです。

ただし、解約を検討する際には、まず現在の契約内容を十分に確認する必要があります。

とくに、契約期間の縛りや、期間内に解約した場合の違約金（解約金）が発生するかどうかは重要なポイントです。

解約手続きの流れや、解約を申し出るタイミングについても、事前に電力会社へ確認しておきましょう。

解約の意思を伝えてから実際に解約が完了するまでには、一定の期間が必要な場合があります。

そして、新たに電力会社を乗り換える際には、料金プランの内容はもちろん、契約条件、サポート体制などを十分に比較検討し、自身のライフスタイルや電気の使用状況に合った電力会社を選びましょう。

場合によっては、無理に新電力を選ばず、大手電力会社の規制料金プランのまま継続する方がよいこともあります。

【もう失敗しない！】「やめとけ」といわれる新電力を避けて最適な会社を選ぶポイント

新電力への切り替えを検討する際、あるいはすでに契約している方が見直しをする際に、「この電力会社は大丈夫だろうか」「また高額請求されたらどうしよう」といった不安を感じることがあるかもしれません。

残念ながら、中には注意が必要な新電力会社も存在します。

ここでは、「やめとけ」といわれるような新電力を避け、安心して契約できる電力会社を賢く選ぶためのチェックポイントを解説します。

「やめとけ」「やばい」新電力の共通点｜契約前に見抜くポイント

「やめとけ」「やばい」などネガティブな評判が立つ新電力には、いくつかの共通した特徴が見られます。

たとえば、広告などで極端に安い料金をアピールしているものの、その料金が適用される条件が非常に複雑であったり、短期間で終了してその後は割高になったりするケースです。

また、市場連動型プランのリスクについて十分な説明がなかったり、料金シミュレーションが実際の請求額と大きくかけ離れていたりする場合も注意が必要です。

契約者への情報開示が不透明で、いつの間にか料金プランが変更されていたり、問い合わせに対するサポート体制が脆弱であったりする会社も避けた方が無難でしょう。

過去に消費者庁などから行政指導を受けたことがあるかどうかも、事業者の信頼性を判断する一つの材料になります。

これらのポイントを契約前に十分に確認することで、トラブルに巻き込まれるリスクを減らせるでしょう。

料金プラン比較の極意｜基本料金・電力量料金・調整額をトータルで見る

新電力の料金プランを比較する際は、表面的な安さだけでなく、料金を構成する各項目をトータルで確認することが重要です。

「基本料金」が0円と謳っていても、その分「電力量料金」の単価が高めに設定されている場合があります。

電力量料金は、電気の使用量に応じて1kWhあたりの単価が設定されており、単価が安いほど電気代を抑えられますが、電力量料金が使用量に応じて段階的に変わる「段階制料金」を採用しているプランもあるため、自身の電気使用量に合わせてどの段階の単価が適用されるのかを確認しましょう。

さらに、「燃料費調整額」や「再エネ賦課金」といった調整額の扱いもチェックポイントです。燃料費調整額には上限が設定されているプランと、上限がないプランがあります。

上限がない場合は、燃料価格が高騰した際に電気代が大きく跳ね上がるリスクがあるため注意が必要です。

電力会社のWebサイトなどで料金シミュレーションを活用しながら、これらの要素をすべて含めた総支払額で比較検討して、自身にとり最適な電力会社を見つけましょう。

契約期間と解約条件の確認｜後悔しないために必ずチェック

新電力と契約する前には、契約期間の縛りや解約条件について、細部まで十分に確認しておくことが大切です。

「思ったより電気代が安くならなかった」「もっとよいプランを見つけた」といった理由で解約したい場合に、契約期間の途中で解約すると高額な違約金（解約金）が発生するケースがあります。

契約書や重要事項説明書には、契約期間が何年間なのか、自動更新されるのか、そして解約する場合にどのような費用がかかるのかなどが明記されています。

これらの書類に必ず目を通し、不明な点があれば契約前に電力会社へ問い合わせて解消しておきましょう。

とくに「〇年縛り」といった長期の契約期間が設定されている場合は注意が必要です。

また、引っ越しに伴う解約の場合でも、手続きや費用が発生することがあります。万が一、契約後に内容に納得がいかない場合、クーリングオフ制度が適用できるかどうかも確認しておくと安心です。

ただし、電力契約はクーリングオフの対象外となる場合もあるため、個別の契約内容を細かくチェックしておきましょう。

口コミ・評判の正しい見方｜惑わされずに客観的な情報を集める

新電力会社を選ぶ際、インターネット上の口コミや評判を参考にする方も多いでしょう

しかし、これらの情報はあくまで個人の感想であり、すべてが客観的な事実に基づいているとは限りません。

そのため、口コミや評判を鵜呑みにせず、多角的な視点から情報を吟味することが重要です。

よい口コミばかりでなく、悪い口コミにも目を通し、その内容が具体的で信憑性があるかどうかを見極めましょう。

たとえば、「サポートの電話が全くつながらない」「説明と異なる料金を請求された」といった具体的なトラブル事例は参考になるかもしれません。

一方で、単に「高い」「安い」といった抽象的な感想だけでは、判断材料として不十分です。

電力会社の公式サイトに掲載されている情報だけでなく、中立的な立場で運営されている電力比較サイトや、消費者庁などの公的機関が発信する情報も併せて確認することをおすすめします。

残念ながら、意図的によい評判を広めるサクラや、不当に悪い評判を流すステルスマーケティングの可能性もゼロではありません。

さまざまな情報源を比較検討し、自身の目で確かめる姿勢が大切です。

【あなたに合うのは？】高額請求リスクを抑え安心して使える電力会社選びのヒント

新電力の高額請求リスクを避け、安心して電気を利用するためには、どのような点に注目して電力会社を選べばよいでしょうか。

料金の安さだけでなく、料金体系の分かりやすさや、自身のライフスタイルとの適合性、そして電力会社の信頼性も重要な判断基準となります。

ここでは、自身に適した電力会社を見つけるための具体的なヒントを紹介します。

大手電力会社の「規制料金」と新電力の「自由料金」の違いを再確認

電力自由化以降、多くの新電力が登場し、さまざまな料金プランが提供されています。

これらは一般的に「自由料金プラン」と呼ばれ、電力会社が自由に料金を設定できます。

一方で、電力自由化以前から存在する大手電力会社（東京電力や関西電力など）は、国が料金設定に関与する「規制料金プラン」（主に従来の従量電灯プランなど）も提供し続けています。

規制料金プランは、燃料費調整額に上限が設けられている場合が多い点が特徴です。

これにより、燃料価格が著しく高騰した場合でも、電気料金の上昇幅がある程度抑えられるメリットがあります。

そのため、料金の安定性を重視する方には、大手電力会社の規制料金プランが魅力的な選択肢となるでしょう。

一度新電力の自由料金プランに切り替えたあとでも、多くの場合、再び大手電力会社の規制料金プランに戻れます。

ただし、手続きや条件は電力会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

自身の電気の使い方や、料金変動リスクへの許容度などを考慮し、どちらの料金体系が合っているか見極めてください。

シンプルで分かりやすい料金体系の新電力を見つけるコツ

新電力の中には、さまざまな料金プランがあり、複雑で分かりにくいものも少なくありません。

高額請求のリスクを避けるためには、できるだけシンプルで透明性の高い料金体系の電力会社を選ぶことが大切です。

具体的には、「基本料金」と「電力量料金」、そして「燃料費調整額」「再エネ賦課金」といった主要な項目で構成されているプランは、比較的分かりやすいです。

電力量料金の単価が時間帯や使用量によって細かく変動しすぎないか、また、気づかないうちに追加料金が発生するようなオプションが付帯していないかなどを確認します。

契約前に必ず複数の電力会社で料金シミュレーションをおこない、内訳や総支払額を比較検討しましょう。

もし不明な点があれば、遠慮なく電力会社に問い合わせて、納得いくまで説明を求めることが大切です。

ライフスタイル別おすすめプラン｜あなたの使い方に最適なのは？

自身のライフスタイルや電気の使用パターンにより、最適な料金プランは違います。

たとえば、日中は仕事や学校で家を空けることが多い単身世帯や共働き世帯と、日中も在宅時間が長いファミリー世帯とでは、電気を多く使う時間帯が異なるでしょう。

時間帯別料金プランは、夜間や特定の時間帯の電気料金単価が安く設定されている反面、それ以外の時間帯は割高になることがあります。

そのため、電気給湯器（エコキュートなど）を利用中で夜間にお湯を沸かす家庭や、タイマー機能などを活用して電気の使用時間を調整できる方にはメリットがありますが、日中の電気使用量が多い方には適していないかもしれません。

また、オール電化住宅に住んでいる方向けに、専用の料金プランが用意されていることもあります。

自身の電力使用状況を把握するためには、スマートメーターの情報を電力会社のマイページなどで確認するのも有効です。

これらの情報を元に、どの時間帯にどれくらい電気を使っているかを分析し、自身の使い方に合ったプランを選ぶことが、電気代の節約につながるでしょう。

信頼性とサポート体制も重視｜長く安心して付き合える会社とは

電気は毎日の生活に欠かせません。料金だけでなく、電力会社の信頼性やサポート体制も重要な選択基準となります。

電力会社の事業継続性や財務状況などを個人で詳細に把握することは難しいかもしれませんが、たとえば、あまりにも小規模な事業者や設立間もない事業者の場合は、将来的にリスクがないとはいいきれないため、覚えておきましょう。

実際に問い合わせをしてみて、対応の質を確認するのも一つの方法です。契約者向けのWebサイト（マイページ）が使いやすいか、電気料金の明細や契約内容が分かりやすく確認できるかなどもチェックしておきましょう。

料金プランだけでなく、長期的に安心して任せられる電力会社を選ぶことが大切です。

高額請求リスクを避けたいあなたに！注目の新電力サービス3選

ここまで、新電力の高額請求の原因や対策、そして賢い選び方について解説してきました。しかし、「具体的にどの電力会社がよいのかわからない」方もいるでしょう。

そこで、高額請求のリスクを抑えつつ、お得に利用できる可能性がある注目の新電力サービスを3つ紹介します。

それぞれの特徴を比較し、自身の状況や希望に合うサービスを見つけるための参考にしてください。

お得電力｜大手電力の安心感はそのままに電気代を節約したい方へ

「お得電力」は、現在大手電力会社（東京電力、関西電力など）と契約中の方で、できるだけ手間をかけずに電気代を安くしたい、と考えている方におすすめのサービスです。

このサービスの特徴は、大手電力会社の既存の料金プランをベースにしながら、よりお得な電気料金を実現できる可能性がある点です。

つまり、これまでの電気の使い方や契約内容を大きく変えることなく、シンプルに電気代の削減が期待できます。

切り替え手続きが非常に簡単な点も魅力の一つです。Webサイトから最短5分程度で申し込みが完了し、原則として工事や立ち会いも不要です。

そのため、忙しい方や、複雑な手続きが苦手な方でも気軽に乗り換えを検討できます。

市場電力｜節電意識が高く市場価格を賢く活用したいアクティブな方へ

「市場電力」は、電気の市場価格の変動を活かして、積極的に電気代を節約したいと考えている、情報感度の高い方に向いているサービスです。

サービス料を低く抑えつつ、日本卸電力取引所（JEPX）の市場価格に連動した電気料金を提供しています。

市場価格が安い時間帯に集中的に電気を使用したり、高い時間帯は使用を控えたりといった工夫をすれば、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

たとえば、電気の消費量が多い家電（洗濯乾燥機、食洗機など）を市場価格が安い夜間や早朝に稼働させるなどの具体的な節電行動により、効果を実感できるでしょう。

Looopでんきのような他の市場連動型プランをすでに利用している方や、これから検討している方にとっても、市場電力は、魅力的な選択肢です。

ただし、市場価格は常に変動するため、ある程度の電気料金の変動リスクを許容できること、そして自身で積極的に情報を収集し、節電に取り組む意欲があることが、このプランを最大限に活用するための鍵となります。

のむシリカ電力｜嬉しい特典付き！電力使用量が多い家庭や健康志向の方へ

「のむシリカ電力」は、毎月の電気料金をお得にしたいだけでなく、さらに嬉しい特典も欲しい、と考えている方におすすめのユニークなサービスです。

とくに、家族が多く電力使用量が多い家庭や、日頃から健康に関心が高い方に適しています。

サービス最大の魅力は、契約時や契約更新時に、美容や健康に関心のある方々から注目を集めている天然水「のむシリカ」がプレゼントされる点です。

電気料金のプランに応じてプレゼントされる「のむシリカ」の量が変わるため、電気を多く使う家庭ほど、より多くの特典を受け取れる可能性があります。

また「のむシリカ電力」にはオール電化住宅向けの料金プランも用意されています（一部地域を除く）。

そのため、エコキュートなどを利用中で電力使用量が多い家庭でも、安心して利用を検討できます。

電気という生活に不可欠なものを通じて、健康にも配慮した暮らしをサポートしてくれる、新しい形の電力サービスといえるでしょう。

【FAQ】新電力の高額請求や乗り換えに関するよくある質問

新電力の高額請求や電力会社の乗り換えに関しては、さまざまな疑問や不安がつきものです。

ここでは、読者の皆様からとくによく寄せられる質問とその回答をまとめました。

高額請求が来たらすぐに解約するのは得策ですか？

電気料金の高額請求に気づいた際、焦ってすぐに解約を考える方もいるかもしれません。

しかし、まずは冷静に原因を究明し、契約している電力会社へ確認することが先決です。高額請求の原因が一時的なものなのか、それとも契約プラン自体に問題があるのかを見極める必要があります。

また、契約期間の途中で解約すると、違約金が発生する場合があります。契約内容をよく確認せずに解約すると、かえって損をする可能性も否定できません。

まずは請求内容を詳細に確認し、電力会社に問い合わせて説明を求め、状況を正確に把握してから、解約するかどうかを慎重に判断することが重要です。

新電力の倒産リスクについてどう考えればよいですか？

新電力の数が増える一方で、中には事業を撤退したり、倒産したりする会社もあります。そのため、新電力の倒産リスクを心配する方もいるでしょう。

万が一、契約している新電力が倒産したとしても、すぐに電気が止まってしまうわけではありません。

「最終保障供給」と呼ばれる制度があり、一時的に地域の大手電力会社から電気が供給されます。そのため、日常生活に大きな支障が出ることは考えにくいです。

とはいえ、事業者の経営状況を個人で完璧に把握することは困難です。あまりにも小規模な事業者や、設立から日が浅い事業者と契約する際は、情報収集を念入りにおこない、慎重に検討する姿勢も大切です。

一度新電力に契約したらもう大手電力会社には戻れないのでしょうか？

「一度新電力に切り替えたら、もう大手電力会社には戻れないのでは。」と心配される方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。

新電力から大手電力会社へ契約を戻すことは可能です。電力自由化の基本的な考え方として、消費者は自由に電力会社を選べる原則があります。

そのため、自身の判断で、再度大手電力会社の料金プラン（規制料金プランや自由料金プラン）を選び契約可能です。

ただし、新電力から大手電力へ戻る際に、新電力側で解約手続きが必要になったり、場合によっては解約金が発生したりする可能性はあります。

大手電力会社へ申し込む際の手続きや、契約開始までの期間なども事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ：新電力の高額請求は原因究明と賢い選択で回避！安心できる電力サービスを選ぼう

本記事では、新電力の電気料金が「高い」「おかしい」と感じる原因から、具体的な対処法、そして信頼できる新電力会社の選び方まで詳しく解説してきました。

新電力の高額請求は、燃料費調整額や市場連動型プランの影響、契約内容の見落としなど、さまざまな要因が考えられます。

まずは自身の請求内容を冷静に分析し、電力会社へ問い合わせてください。それでも解決しない場合は、専門機関への相談も検討しましょう。

今後安心して電気を利用するためには、料金プランの詳細や契約条件を十分に確認し、自身のライフスタイルに合った電力会社を選ぶことが大切です。

おすすめの新電力会社として紹介した「お得電力」「市場電力」「のむシリカ電力」のサービス内容も参考にして、自身にぴったりな、納得のいく電力会社を選んでください。

＜参考＞
お得電力
市場電力
のむシリカ電力

定年後のスローライフブログ