九州電力エリアの新電力会社おすすめ3選！失敗しない選び方や電気代節約術を解説

九州エリアに住んでいる方のなかには、「電気代をもっと安くしたい」「どの電力会社を選べばよいかわからない」と感じる方もいるでしょう。

最近は電気料金の値上げもあり、最適な電力会社選びは家計にとって重要です。

本記事では、九州電力エリアで利用できる電力会社について、料金プランの比較ポイントからおすすめの新電力会社までわかりやすく解説します。

また、電気代を節約するための具体的な方法や電力会社の簡単な乗り換え手順を紹介します。

本記事を最後まで読めば、数ある選択肢の中から、あなたの家庭にぴったりの電力会社を見つけ、納得して契約できるでしょう。

賢く電力会社を選び、電気代の節約を目指してください。

【2025年4月から適用】九州電力が電気料金の値上げを発表

九州電力は、2025年4月1日から一部の電気料金プランについて、実質的な値上げを含む料金体系の見直しをおこなうことを発表しました。

見直し対象となるのは、主に2016年3月以前に契約された「季時別電灯」といったオール電化向けの料金メニューです。

九州電力によると、利用者全体の約2割弱に影響するとのことです。

具体的な変更点として、日中の時間帯（午前10時〜午後5時）における1キロワットアワー（kWh）あたりの電気料金単価が2円安くなります。

しかし、それ以外の夜間や朝の時間帯では、1kWhあたり1.32円から2円の値上げが予定されています。

九州電力の試算では、オール電化を利用する平均的なモデル家庭の場合、1か月の電気料金がこれまでと比べて約2.7％、金額にすると453円程度上がることになります。

そのため、オール電化プランを契約している家庭であれば、2025年4月以降は電気代の負担が増加する可能性があります。

また、生活スタイルによっては、現行の料金プランが最適でなくなることも考えられます。

よりお得な料金プランや、九州電力以外の新電力会社への切り替えも視野に入れて検討すれば、今後の電気代節約につながるかもしれません。

九州電力エリアで電気代を節約する方法

九州電力エリアに住んでいる方のなかには、日々の電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。

電気代を節約するためには、毎日のちょっとした工夫から契約そのものを見直すことまで、いくつかの方法があります。

ここでは、家庭で実践できる具体的な電気代節約方法を3つ紹介します。

節電を心がける

最も基本的な節約方法は、日々の電気の使い方を見直すことです。

たとえば、使用していない電化製品のプラグをコンセントから抜くのみでも、待機電力の消費を抑えられます。

テレビやパソコン、オーディオ機器などは、使用していない間もわずかに電力を消費しています。

また、スイッチ付きの電源タップの活用も有効な手段です。

さらに、部屋の照明をこまめに消したり、明るさを調整したりするのみでなく、消費電力の少ないLED照明に交換するといった行動も節約につながります。

なお、エアコンの設定温度を調整したり、定期的にフィルターを清掃したりすれば、電気代の削減に期待できるでしょう。

一方、冷蔵庫の開閉回数を減らしたり、冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎないなどの工夫をしたりすれば、消費電力の抑制に役立ちます。

毎日の小さな積み重ねが、年間を通してみると大きな電気代の節約につながる可能性があります。

省エネ家電に買い替える

現在使用している家電製品が古い場合は、省エネ性能の高い新しいモデルに買い替えることも有効な節約方法です。

とくに、冷蔵庫やエアコン、照明器具などは長期間使用するうえ、消費電力が大きいものも多いため、買い替えによる節約効果に期待できます。

家電製品には省エネ性能を示す「省エネ基準達成率」がラベル表示されており、省エネ基準達成率が高いほど、省エネルギー性に優れていることを示します。

購入時には、価格のみでなく、これらの省エネ性能も比較検討しましょう。

なお、最新の家電は省エネ性能のみでなく、機能面が進化していることも多いです。

初期費用はかかりますが、毎月の電気代削減効果や利便性の向上を考えると、長期的な視点ではメリットが大きい選択肢といえるでしょう。

最新モデルの冷蔵庫は10年前の冷蔵庫と比べ、年間で数千円以上の電気代が節約できるケースもあります。

参照：環境省 省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん

新電力会社を検討する

2016年の電力小売全面自由化により、九州エリアでも九州電力以外のさまざまな「新電力会社」から電気を購入できるようになりました。

新電力会社はそれぞれ独自の料金プランやサービスを提供しており、現在の契約内容や電気の使用状況によっては、九州電力から新電力会社に乗り換えることで電気代を安くできるかもしれません。

たとえば、基本料金が無料のプランや、特定の時間帯の電気料金単価が安くなるプラン、ガスやインターネット回線など他のサービスとセットで契約すると割引が適用されるプランなど、多様な選択肢があります。

また、ポイント還元や特定の特典が付与されるキャンペーンを実施している会社もあります。

最適な電力会社や料金プランは、電気使用量やライフスタイルによって異なります。

次の章では、具体的な新電力会社の選び方について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

九州電力エリアでの新電力会社の選び方

九州電力エリアには多くの新電力会社が存在し、それぞれ特色ある料金プランやサービスを提供しています。

ただし、選択肢が多ければ、「どの電力会社を選べばよいかわからない」と感じる方もいるでしょう。

ここでは、後悔しない新電力会社選びのために確認しておきたい4つのポイントを解説します。

供給エリアが対応しているか

魅力的な料金プランを見つけても、住んでいる地域が供給エリアに対応していなければ契約できません。

すべての新電力会社が九州全域（離島を含む）に電気を供給しているわけではない点に注意が必要です。

契約したい電力会社を見つけたら、公式サイトなどで自身の住所が供給エリアに含まれているかどうかを確認しましょう。

多くの場合、郵便番号や住所を入力するのみで簡単に確認できます。

比較検討しても、エリア外では意味がないため、料金プランとあわせて確認してください。

電気料金プランが適しているか

新電力会社を選ぶうえで重要なことは、電気の使い方に合う料金プランを選ぶことです。

電気料金は、主に毎月定額でかかる「基本料金」と、電気を使用した分のみ発生する「電力量料金（従量料金）」で構成されています。

新電力会社のプランは、基本料金が無料のものや、電気を多く使う家庭ほど電力量料金の単価が安くなるものなど、さまざまです。

一人暮らしであまり電気を使わない方と、日中に電気を使うことが多い家庭では、最適なプランは異なります。

時間帯によって電気料金単価が変わるプランもあるため、自身の生活パターン（昼間中心か、夜間中心かなど）を把握しましょう。

多くの電力会社の公式サイトでは、電気使用量（kWh）などを入力して料金シミュレーションができるため、事前に試算してみることをおすすめします。

お得なキャンペーン・割引があるか

多くの新電力会社は、新規契約者を対象としたキャンペーンや、特定の条件を満たすことで適用される割引制度を用意しています。

たとえば、「契約から一定期間、電気料金割引」「キャッシュバック特典」「提携サービスのポイント還元」など、内容はさまざまです。

また、ガスやインターネット回線など、他のサービスとのセット契約で割引が受けられる場合もあります。

こうしたキャンペーンや割引をうまく活用すれば、電気代をさらに節約できるでしょう。

ただし、キャンペーンには適用条件（契約期間の縛りなど）の設定や、期間が定められていることがあります。

特典の内容のみでなく、キャンペーン終了後の料金や適用条件も確認し、総合的にお得かどうかを判断しましょう。

解約時に違約金が発生するか

新電力会社を契約する際には、解約時の条件として「違約金」や「解約金」が発生するかどうかの確認も大切です。

新電力会社やプランには契約期間が定められているものもあり、契約期間内に解約すると数千円程度の違約金が必要になる場合があります。

「試しに乗り換えてみたい」「今後、もっとよいプランが見つかるかもしれない」と考えている方は、契約期間の縛りがないプランや違約金が設定されていないプランをはじめ、安価なプランを選びましょう。

なお、契約前に契約書面やWebサイトの重要事項説明などをよく読み、解約に関するルールを必ず確認しておくことが重要です。

九州電力エリアの新電力会社おすすめ3選

九州電力エリアには多くの新電力会社があります。ここでは、それぞれ特徴の異なる3つのサービスを紹介します。

自身のライフスタイルや電気の使い方、重視するポイントにあわせて比較検討し、最適な電力会社選びの参考にしてください。

九州お得電力

現在、九州電力などの大手電力会社と契約している方で、手続きの手間をかけずに電気料金を見直したいと考えている方には「九州お得電力」が選択肢の一つとなります。

サービスの特徴は、大手電力会社の従来の料金プランを踏襲しつつ、電気代が安くなる可能性がある点です。

使い勝手をこれまでと大きく変えず、毎月の固定費削減に期待できます。

また、申し込み手続きが最短5分程度で完了する手軽さも魅力です。

公式サイトから簡単に申し込めるため、電力会社の切り替えが初めての方や、忙しくて時間がない方にも向いています。

気軽に新電力を試してみたい方にもおすすめです。

市場電力

電気の市場価格（日本卸電力取引所：JEPXの価格）に連動した料金プランに関心がある方で、積極的に節約に取り組みたい方であれば、「市場電力」が適している可能性があります。

電気の市場価格が安い時間帯に電気の使用をシフトさせることによって、電気代を大幅に削減できる可能性がある点が特徴です。

ただし、市場価格が高騰した場合には電気代が上がるリスクもあるため、日々の価格動向を意識する必要があります。

すでに他の新電力（とくに市場連動型プラン）を利用している方には検討の価値がある電力会社といえるでしょう。

のむシリカ電力

健康維持に役立つ特典を受けたい方には、「のむシリカ電力」も選択肢の一つです。

のむシリカ電力の特徴は、契約時や毎月の電気料金に応じて、人気のミネラルウォーター「のむシリカ」がプレゼントされることです。

生活に不可欠な電気を利用しながら、同時に健康維持に貢献する天然水を受け取れる点は、一石二鳥のサービスといえます。

電気を使うほど「のむシリカ」が多くもらえる仕組みのため、電力使用量が多い家庭や、美容や健康への意識が高い方には魅力的な選択肢となるでしょう。

九州電力から新電力会社への切り替え方法

九州電力から新電力会社への切り替えは、簡単に手続きできます。

ここでは、現在の住所で切り替える場合と、引越しを機に新しい電力会社と契約する場合について解説します。

現住所で切り替える場合

現在住んでいる家でそのまま新電力会社に切り替える場合、手続きは非常に簡単です。

多くの新電力会社では、インターネット上で申し込みが完結します。

申し込み時に必要なものは、次のような情報です。

• 供給地点特定番号（検針票やマイページで確認可）
• 契約者名
• 現在の契約プランと電力会社名

申し込み後は、新電力会社が自動的に九州電力との契約を解約するため、利用者が解約手続きをする必要はありません。

また、スマートメーターがすでに設置されていれば、立ち合いや工事も基本的には不要です。

さらに、切り替えによる停電は発生しません。

そのため、生活への影響はほぼなく、切り替えを迷う方でも安心して手続きできます。

引越し先で切り替える場合

引越し先で新電力を契約する場合は、転居前の段階で手続きを済ませておくことが重要です。

ただし、契約中の電力会社の解約を、引越し時に自身でおこなう必要があります。

新電力会社に対して、「入居日」「住所」「契約者名」「希望プラン」などを伝えるのみで契約できます。

ただし、新居にスマートメーターが設置されていなければ、工事が発生する可能性もあります。

引越しを機に電力会社を見直すことで、電気代の節約のみでなく、自身に合うサービスに切り替えるチャンスにもなります。

九州電力エリアの新電力会社に関するよくある質問

新電力会社への切り替えを検討する際には、さまざまな疑問や不安が出てくるかもしれません。

ここでは、九州電力エリアの新電力に関して、とくに多く寄せられる質問とその回答をまとめました。

乗り換え前にぜひ参考にしてください。

九州地方の電気代の平均額は？

九州地方における家庭の電気代平均額は、世帯人数や季節、ライフスタイルによって大きく変動しますが、総務省統計局の家計調査結果を一つの目安にできます。

たとえば、2024年の家計調査によると、二人以上の世帯における九州地方の平均的な電気代（月額）は10,316円です。

参照元：家計調査 家計収支編 二人以上の世帯用途分類 001 用途分類（総数） | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

ただし、これはあくまで平均値です。

自身の電気代が平均より高いか安いかを知ることは大切なことですが、現在の電気の使い方や契約プランが最適なものかどうかを見直すことが節約への第一歩となります。

新電力は電気の質が悪い？

九州電力から新電力会社に切り替えたとしても、電気の質や安定性は低下しません。

家庭で使う電気は、どの電力会社との契約でも同じ送配電網（電線や電柱など）を通じて届けられることが理由です。

送配電網は、従来通り地域の電力会社（九州電力送配電株式会社）が一括して管理と保守をおこないます。

発電方法が異なる場合でも、送られてくる電気自体の品質（電圧や周波数など）は一定の基準を満たすように調整されています。

そのため、「新電力だから停電しやすい」「電気の質が悪い」といった心配は不要です。安心して電力会社を選んでください。

電気料金が高くなるリスクもある？

新電力会社に乗り換えれば電気代が安くなるケースが多い一方で、新電力会社の選び方や電気の使い方によっては、高くなる可能性もゼロではありません。

たとえば、次のような場合に電気代が高くなるリスクが考えられます。

• 電気使用パターンに合わない料金プランを選んだ場合
• 市場連動型プランで電力市場価格が高騰した場合
• キャンペーン割引の適用期間が終了した場合
• 燃料費調整額の上限がないプランの場合

こうしたリスクを避けるためには、契約前に複数の電力会社やプランを比較検討し、料金シミュレーションをおこなうことが大切です。

また、契約期間の縛りや解約時の違約金の有無、料金体系の詳細（とくに燃料費調整額の扱いなど）も確認しましょう。

まとめ

本記事では、九州電力の電気料金見直しをきっかけに、九州エリアで実践できる電気代の節約方法や新電力会社の選び方のポイントをはじめ、おすすめの電力会社について解説してきました。

日々の節電や省エネ家電の買い替えも大切なことですが、電気料金プランを見直せば効果的な節約につながる場合があります。

とくに、2016年の電力自由化以降、九州エリアでは多くの新電力会社が登場し、多様な料金プランやサービスを提供しています。

新電力会社を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。

• 電気使用量やライフスタイルに合う料金プランかどうか
• 住んでいる地域が供給エリア内かどうか
• お得なキャンペーンや割引の内容、適用条件があるかどうか
• 解約時に違約金が発生しないかどうか

これらのポイントを踏まえ、記事内では特徴の異なる3つの新電力会社を紹介しました。

サービス名	おすすめな方
九州お得電力	大手電力会社からの切り替えが簡単で手軽さを求める方
市場電力	市場価格を意識して積極的に電気の使い方を工夫したい方
のむシリカ電力	電気代に応じて健康的な特典を受け取りたい方

それぞれにメリットがあるため、自身の状況にあわせて比較検討してみてください。

なお、各社の公式サイトでは、より詳しい情報確認や料金シミュレーションが可能です。

電力会社の切り替え手続きは、簡単におこなえます。

本記事を参考に、最適な電力会社を見つけて、毎月の電気代節約につなげてください。

＜参考＞
お得電力
市場電力
のむシリカ電力