オール電化一人暮らしの電気代は？2万は高い？高くなる原因や夏・冬の平均を解説器具の種類

オール電化は、一人暮らしの光熱費を一本化できる便利な選択肢です。

しかし「冬場に電気代が2万円を超えた」「平均より高いのでは」といった不安を持つ方も少なくありません。

結論として、冬の電気代高騰にはエコキュートや料金プランといった明確な原因があり、正しい対策で電気代は抑えられます。

本記事では、一人暮らしでオール電化の平均電気代、冬に高くなる原因、そして具体的な節約術から最適な電力会社の選び方まで解説します。

電気代の平均額が知りたい方、節約方法などが知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【平均】オール電化・一人暮らしの電気代は月いくら？

オール電化で一人暮らしをしていると、自身の電気代が平均と比べて高いのか安いのか、気になることでしょう。

まずは、公的なデータや実際の声から、一人暮らしの電気代の目安を解説します。

• 総務省データから見る一人暮らしの平均電気代
• 一人暮らしの平均的な電気使用量（kWh）の目安
• 季節別（冬・夏）の電気代の変動
• 地域別（北海道・関西など）の料金差
• 【実態調査】オール電化・一人暮らしのリアルな声

ここからは、各項目について詳しく解説します。

総務省データから見る一人暮らしの平均電気代

総務省統計局の家計調査（2024年）によると、一人暮らし（単身世帯）の1か月あたりの平均電気代は、約6,756円です。

ただし、この数値には注意が必要です。

これはガス併用世帯も含む全国の平均値であり、あくまで一つの目安となります。

オール電化住宅は、ガス代がかからない代わりに調理や給湯もすべて電気でまかなうため、一般的にこの平均額よりも電気代は高くなる傾向があります。

出典：家計調査 家計収支編 単身世帯

（出典：総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年平均）

一人暮らしの平均的な電気使用量（kWh）の目安

電気代の平均額のみでなく、使用量（kWh）の目安も把握しておきましょう。

先に挙げた総務省の平均額約6,756円を、一般的な電力量料金単価（例：1kWhあたり31円）で計算すると、月間使用量は約218kWhとなります。

これはガス併用世帯も含んだ平均です。

オール電化の場合は、これにエコキュート（給湯）などの電力が加わるため、一般的に250kWh〜350kWh程度が一つの目安となると考えられます。

もし冬場に2万円の請求が来た場合、使用量が400kWh〜600kWh程度に達している可能性があり、平均より大幅に多いことがわかります。

季節別（冬・夏）の電気代の変動

一年で最も電気代が高くなる傾向があるのは「冬」で、次いで「夏」です。

季節によって電気代が変動する理由は、特定の家電の電力消費が集中するためです。

冬はエコキュートによる給湯（水温が低いため）と暖房器具の使用、夏は冷房器具の使用が主な要因となります。

もし冬の電気代が2万円近くになり不安を感じている場合でも、季節要因で電気代が跳ね上がるのは、ある程度一般的な現象であるといえるでしょう。

地域別（北海道・関西など）の料金差

電気料金の単価は、契約する電力会社（住んでいる地域）によって異なります。

とくに北海道エリアは、冬の寒さが厳しく、暖房を長時間使用する需要が高いため、ほかの地域と比較して電気代が高くなる傾向が見られます。

一方で、関西電力エリアなど、地域によって料金設定や燃料費調整額の計算方法が異なるため、住んでいる地域の料金体系を確認することも大切です。

【実態調査】オール電化・一人暮らしのリアルな声

冬の電気代2万円は、平均と比べて高いことがわかりましたが、実際にオール電化で一人暮らしをしている方からは、SNS上でも多くの声が上がっています。

オール電化一人暮らしフルリモートV睡よくやるマンの電気代です（去年は4万超えた） pic.twitter.com/rQ3vTT38tW

— けんほくVRC (@Kenhoku_VRC) February 21, 2025

急に本領発揮すな

オール電化で一人暮らしで、
冬ならこれって妥当なん？ pic.twitter.com/cOBuwERdkH

— TIE_SHO (@TIE_SHO) March 7, 2024

おそようございます(・ω・)｣

先月は人生初の一人暮らし1万超を経験💡
オール電化だししゃーなしよな🍐

1日の半分は家に居なくてこれだから、在宅や家庭持ちは大変だろうな(✘д✘๑;) ³₃

夏は2万超えそうな雰囲気だな(´-ω-) pic.twitter.com/c54I2QKp5u

— きりゅうYKC🐣👹🐛🐹 (@kiryu_oni2457) January 30, 2025

このように、冬場に電気代が2万円を超えるケースは決して珍しいことではありません。

多くの方が、電気代の高騰に悩み、原因や対策を模索していることがわかります。

【原因】なぜ冬の電気代は2万円に？高騰する3つの落とし穴

冬の電気代が2万円など高額になると、何が原因なのか不安になるものです。

オール電化で一人暮らしの電気代が高騰する主な原因としては、次の3つの落とし穴が考えられます。

• エコキュート（給湯）の電力消費
• 暖房器具（エアコン・ヒーター）の使い方
• 電気料金プラン（特に日中）のミスマッチ

それぞれの原因について、詳しく解説します。

1. エコキュート（給湯）の電力消費

オール電化の電気代高騰における主な原因の一つが、給湯を担うエコキュートです。

エコキュートは、電気代の安い夜間にお湯を沸かしてタンクに貯めておく仕組みです。

しかし、冬場は水温が低くなるため、お湯を沸かす（沸き上げ）ためにより多くの電力を消費します。

さらに、お風呂などで使うお湯の量が増え、夜間に沸かしたお湯がタンクから無くなる湯切れを起こすと、電気代の高い日中に追加で沸き上げをおこなうことになります。

この日中の沸き上げが、電気代を急激に高騰させる大きなリスクとなるのです。

設定をとくに変えていないのに冬だけ高くなったという場合、この湯切れが原因である可能性が考えられます。

2. 暖房器具（エアコン・ヒーター）の使い方

一人暮らしでも、冬の暖房は電気代を押し上げる大きな要因です。

経済産業省 資源エネルギー庁の調査でも、冬の家庭における電力消費割合は、暖房（エアコンや電気ヒーターなど）が大きな割合を占めています。

主な暖房器具の電気代目安（1時間あたり）

器具の種類	消費電力（目安）	電気代目安（※）
エアコン（暖房）	600W	約18.6円
電気ヒーター	1000W	約31円
こたつ	300W（強）	約9.3円

エアコンの設定温度を必要以上に上げすぎたり、消費電力が大きい電気ヒーターを長時間つけっぱなしにしたりすると、電気代は高額になります。

とくにエアコンと電気ヒーターを併用している、こたつで寝てしまうといった使い方は、電力消費を増大させる原因となります。

3. 電気料金プラン（特に日中）のミスマッチ

従来のオール電化向け料金プランは、夜間の電力量料金単価は安い一方で、日中の単価は高いという設定が一般的です。

そのため、日中に電気を多く使うライフスタイルの場合、高い日中単価が適用される時間が長くなり、プラン自体がミスマッチとなって電気代が高騰する原因になります。

また、必要以上に契約アンペア（容量）を大きく設定している場合、毎月の基本料金が高くなっている可能性もあります。

【節約術】今すぐできる！一人暮らしの電気代を抑える方法

ここでは、オール電化で一人暮らしの方が今すぐ実践できる、効果的な節約術を3つ紹介します。

• エコキュートの設定モードを見直す
• 暖房器具の効率的な使い方を徹底する
• 家電の待機電力と使い方を工夫する

これらの方法を試すことで、電気代を抑えられる可能性があります。

エコキュートの設定モードを見直す

最も効果が期待できる節約術は、エコキュートの設定を見直すことです。

多くのエコキュートには、自動で沸き上げ量を調整するおまかせモードが設定されていますが、これを節約モードに変更したり、自身の使用湯量にあわせて沸き上げ量を少なく設定したりすることで、電力消費を抑えられます。

また、日中の沸き上げを原則おこなわない「沸き上げ停止設定」も有効です。

ただし、冬場は湯切れを防ぐために湯量を通常より多めに設定しつつ、日中の沸き上げを避ける、といったバランスが重要です。

パナソニックの「エコナビ」や三菱電機の「おまかせ」など、メーカー独自の節約機能がついている場合は、取扱説明書を確認して設定を見直してみましょう。

暖房器具の効率的な使い方を徹底する

電力消費の大きい暖房器具は、使い方を工夫することが節約に直結します。

資源エネルギー庁が推奨する省エネ術として、エアコン（暖房）の設定温度を1度下げる（目安20度）、2週間に1回はフィルターを掃除する、といった方法が挙げられます。

また、窓から熱が逃げやすいため、厚手のカーテンを閉める、断熱シートを貼るといった対策も効果的です。

エアコンとサーキュレーターを併用し、暖かい空気を部屋全体に循環させることで、効率よく室温を維持でき、無駄な電力消費を削減できます。

家電の待機電力と使い方を工夫する

小さな工夫の積み重ねも、電気代の節約には重要です。

長時間使用しないテレビやパソコンなどの家電は、主電源を切るか、節電タップを使ってコンセントから抜くことで、待機電力を削減できます。

冷蔵庫は、冬場は設定温度を強から中や弱に下げることも節約につながります。

IHクッキングヒーターは、余熱を利用した調理や、フタや落し蓋を活用して調理時間を短縮する工夫をしましょう。

【電力会社の選び方】節約しても高いなら料金プランの見直しが必須

さまざまな節約術を試しても電気代が下がらない場合、契約している料金プラン自体が自身のライフスタイルや現在の電気料金水準に合っていない可能性があります。

ここでは、電力会社の選び方について解説します。

根本的な見直しを検討することが、節約への近道となるでしょう。

大手電力会社のオール電化プランを契約していませんか？

引っ越し時から、とくに見直しをせず、地域の大手電力会社（北海道電力や関西電力など）が提供するオール電化プランをそのまま契約し続けている方も多いでしょう。

これらのプランは、かつては夜間電力が非常に安価で魅力的でした。

しかし、近年の電気料金の値上げなどの影響で、必ずしも最安の選択肢ではない可能性があります。

節約術を実践しても電気代が2万円を超えるほど高い場合、料金プラン自体が割高になっている可能性を疑う必要があります。

新電力のオール電化向けプランを比較する

2016年の電力自由化により、大手電力会社以外にも多くの新電力会社が誕生し、オール電化に対応したプランを提供しています。

これらの新電力プランの中には、大手電力会社のオール電化プラン（例：関西電力の「はぴeタイムR」）の仕組み、つまり夜間割引などのメリットを踏襲しつつ、基本料金や電力量料金の単価を安く設定しているケースがあります。

新電力に切り替えても、送電網は従来と同じものを使用するため、電気の質が落ちたり、停電しやすくなったりする心配はありません。

万が一、契約した新電力が倒産した場合でも、経済産業省の最終保障供給という仕組みにより、電気が止まることはないため安心して利用できます。

ライフスタイルに合った電力会社の選び方

電力会社を選ぶうえで最も重要なのは、自身のライフスタイルを把握することです。

大きく分けて日中不在か日中在宅かで、最適なプランは異なります。

ライフスタイル別の選び方

• 日中不在の方：夜間の電力量料金単価が安く設定されているプラン
• 日中在宅の方：日中の単価も比較的安価に設定されているプラン

自身の生活パターンを見直し、最も電気を使う時間帯に合ったプランを選ぶことが重要です。

【結論】オール電化の一人暮らしには「お得電力」がおすすめ

さまざまな電力会社やプランがありますが、もしどの新電力を選べばよいかわからない、複雑なプランは苦手という方には、「お得電力」がおすすめです。

ここでは、「お得電力」がなぜオール電化＆一人暮らしのライフスタイルに適しているのか、その特徴とあわせて紹介します。

「お得電力」とは？ 3つの特徴

「お得電力」は、株式会社Qvouが運営する新電力サービスです。

主な特徴として、次の3点が挙げられます。

お得電力の3つの特徴

• シンプルな料金体系
• オール電化プランに対応
• 信頼できる運営会社

お得電力は料金体系が非常にシンプルで、地域の大手電力会社と比較して、基本料金と電力量料金がどちらも約3%安い設定です。

また、大手電力会社のオール電化向けプラン（例：関西電力「はぴeタイムR」）に対応する「お得タイムR」といったプランも用意されており、夜間割引のメリットをそのまま活かせます。

さらに運営会社の株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の実績があり、累計販売本数1億本を突破した人気商品「のむシリカ」の販売元でもあるため、安心して契約できる点も魅力です。

大手電力会社からの切り替えでいくら安くなる？

「お得電力」に切り替えることで、実際にどれくらい電気代が安くなるのか、公式サイトのデータを基に試算例を紹介します。

エリア別・年間削減額の目安（使用量別）

エリア（試算季節）	一人暮らし目安（200kWh）	電気使用量が多い場合（350kWh）	さらに多い場合（600kWh）
北海道電力（冬）	年間約 3,202円 削減	年間約 5,713円 削減	年間約 9,973円 削減
関西電力（夏）	年間約 1,641円 削減	年間約 3,081円 削減	年間約 5,661円 削減
東京電力（夏）	年間約 2,665円 削減	年間約 4,811円 削減	年間約 8,553円 削減

電気代が2万円を超えている方は、電気使用量が350kWhや600kWhに達している可能性があります。

表のとおり、使用量が多いほど「お得電力」に切り替えた際の削減メリットは大きくなるといえるでしょう。

「お得電力」がオール電化・一人暮らしに適している理由

「お得電力」がオール電化＆一人暮らしのライフスタイルに適している理由は、主に3つあります。

• 夜間割引のメリットを失うことなく、電気代全体を安くできる
• 大手電力より約3%安いシンプルな料金体系
• 申し込みはWebで完結、切り替えの手続きも簡単

これらの理由から、電気代の高騰に悩み、シンプルかつ確実に節約したい方におすすめです。

【補足】オール電化物件のメリット・デメリット

ここまでは主に電気代の観点から解説してきましたが、これからオール電化物件を選ぶことを検討している方のために、一般的なメリットとデメリットを補足します。

両方の側面を理解し、自身のライフスタイルに合うか判断しましょう。

メリット：ガス代不要・火災リスク減

オール電化の主なメリットは、光熱費が電気代に一本化されることです。

これにより、ガス代の基本料金が不要になり、家計管理がシンプルになります。

また、キッチンがIHクッキングヒーターになるため、火を使わずに調理ができます。

ガス漏れや不完全燃焼の心配がなく、火災リスクを低減できる点もメリットといえるでしょう。

デメリット：日中の電気代・停電時のリスク

一方、デメリットとしては、従来のオール電化プランでは日中の電気代が高く設定されている傾向がある点が挙げられます。

また、すべてのインフラを電気に依存するため、停電が発生すると、給湯（エコキュート）も調理（IH）もエアコンも、すべての機能が停止してしまうリスクがあります。

ほかにも、エコキュートのタンクのお湯が切れる湯切れのリスクや、IH対応の調理器具を揃える必要がある点もデメリットです。

これから選ぶ方へ：ガス併用との光熱費比較

物件選びで悩んでいる方は、オール電化とガス併用の光熱費トータルコストで比較することが重要です。

注意点として、ガス併用の場合、ガスの種類が都市ガスかプロパンガス（LPガス）かを確認しましょう。

プロパンガスは一般的に都市ガスよりも料金が高額になる傾向があるため、もし住んでいる地域がプロパンガスエリアの場合は、オール電化を選ぶ方が光熱費全体を安く抑えられる可能性が高いです。

最終的には、ライフスタイルやその地域のエネルギー価格を考慮して、自身に合った物件を選びましょう。

一人暮らしのオール電化に関するよくある質問

最後に、一人暮らしのオール電化に関して寄せられる、よくある質問に回答します。

電気代が2万円を超えたらまず何をすべきですか？

電気代が2万円を超えたら、まず電力会社の会員ページや検針票（Web明細）を確認しましょう。

チェックすべき項目は電気使用量（kWh）と、自身が契約している料金プランです。

前年同月や前月と比較して、電気使用量が異常に増えていないかを確認しましょう。

もし使用量が増えている場合は、本記事で紹介した原因（エコキュート、暖房）に心当たりがないか確認し、節約術を実践してみてください。

使用量があまり変わらないのに電気代が高い場合は、料金プランが割高である可能性が高いため、電力会社の見直しを検討することをおすすめします。

エコキュートの交換費用はいくらくらいですか？

エコキュートの寿命は、一般的に10年〜15年程度といわれています。

交換には、本体価格と工事費をあわせて、数十万円（例：30万円〜50万円）の費用がかかります。

ただし、これは自身で物件を所有している場合の話です。

一人暮らしで賃貸物件に住んでいる場合は、エコキュートは物件の設備にあたるため、故障や寿命による交換費用は、基本的に大家（オーナー）が負担します。

入居者が交換費用を心配する必要は、原則としてありません。

新電力に切り替えるデメリットはありますか？

新電力に切り替えても、電気の質が変わったり、停電しやすくなったりするリスクはありません。

ただし、注意点として、新電力会社によっては解約金や事務手数料が設定されている場合があります。

たとえば、本記事でおすすめした「お得電力」の場合、契約期間内の解約には解約事務手数料として3,300円（税込）が発生します。

契約する際には、料金プランのみでなく、解約条件についても事前に確認しておくと安心です。

まとめ

本記事では、オール電化で一人暮らしの平均電気代、とくに冬に2万円など高額になる原因、そしてエコキュート設定などの具体的な節約術について解説しました。

電気代が高い原因の多くは、エコキュートの使い方やライフスタイルと料金プランのミスマッチにあります。

節約術を試しても電気代が下がらない場合、料金プランの見直しが有効な対策となります。

もし、ライフスタイルを変えずにシンプルに電気代を安くしたいと感じた方は、「お得電力」がおすすめです。

大手電力会社のオール電化プランに対応しつつ、料金が約3%安くなるため、まずは公式サイトでどれだけ削減できるか確認してみてください。

＜参考＞
お得電力