「キッチンの換気扇は、カビや臭い対策のために24時間つけっぱなしがよい」と聞き、試してみたいと考えている方も多いでしょう。
一方で「つけっぱなしにすると電気代が高くならないのか」「故障しやすくなるかも」といった不安から、実行できずにいるケースも少なくありません。
結論として、キッチン換気扇をつけっぱなしにした場合でも、心配するほどの電気代はかからないでしょう。
本記事では、具体的な電気代の計算方法から、キッチン換気扇をつけたままで得られる多くのメリット、注意点までを詳しく解説します。
家庭に合った換気扇の使い方を知り、経済的で快適な暮らしを実現するためにも、ぜひ参考にしてください。
【結論】キッチン換気扇の電気代は24時間つけっぱなしでも月々数十円から

換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、多くの方が想像するよりもずっと安いことが大半です。
「つけっぱなし」と「こまめに消す」場合のメリット・デメリットを比較します。
比較項目 | つけっぱなし | こまめに消す |
---|---|---|
電気代 | 月数十円〜数百円 | 月数十円 |
カビ・湿気対策 | ◎ 効果大 | × 効果なし |
臭い対策 | ◎ 効果大 | × 効果なし |
害虫対策 | ○ 効果あり | × 効果なし |
スイッチの手間 | なし | あり |
総合評価 | ◎ 推奨 | △ |
わずかな電気代で多くのメリットが得られるため、基本的には「つけっぱなし」がおすすめです。
気になる電気代の具体的な目安や計算方法を分かりやすく解説します。
24時間つけっぱなしにした場合の電気代の目安
一般的なキッチン換気扇、いわゆるレンジフードを24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、1か月あたり数十円から数百円程度です。
これは、多くの換気扇に搭載されている「常時換気」や「弱」モードで運転した場合の金額となります。
製品の消費電力により多少の差はありますが、高額な料金になることはないでしょう。
最近主流のシロッコファンや、壁に直接ついているプロペラファンも同様に消費電力は低く、つけっぱなしでも家計への負担はごくわずかです。
多くの方が抱く「電気を使い続けると電気代が高い」といったイメージを覆す、安心できる事実といえるでしょう。
換気扇の電気代を自身で計算する方法
自宅の換気扇の電気代をより正確に知りたい場合は、簡単な計算式で自身で求められます。
計算に必要なのは「消費電力(W)」と「電気料金単価」の2つだけです。
電気代は「消費電力(W)÷1000×1日の使用時間(h)×30日×電気料金単価(円/kWh)」の計算式で算出します。
消費電力は換気扇本体の側面や取扱説明書で確認でき、電気料金単価は電力会社の検針票などで把握が可能です。
単価が不明な場合は、1kWhあたり31円を目安にするとよいでしょう。
自身で計算すると、その安さをより実感できるでしょう。
「強」と「弱」で電気代はどのくらい変わるのか
普段使いの「弱」モードに比べ、「強」モードは消費電力が数倍になりますが、それでも1時間あたりの電気代は1円にも満たないケースが大半です。
たとえば、消費電力が30Wの換気扇を「強」で1時間運転しても、電気代は約0.93円となります。
煙やにおいが充満する調理中に1〜2時間使ったとしても、料金はわずか1円〜2円程度です。
電気代を気にして換気をためらう必要はありません。
普段は「弱」でつけっぱなしにし、必要なときだけ「強」に切り替える使い分けが、快適さと節約を両立させる賢い方法です。
つけっぱなしの方がお得?電気代以上の4つのメリット

キッチン換気扇のつけっぱなしにする利点は、電気代が安いだけではありません。
実は、わずかなコストで暮らしの快適性や安全性を高める、4つの大きなメリットが存在します。
これらのメリットを知ることで、「つけっぱなしにする方がむしろお得」と感じる方も多いでしょう。
具体的にどのような効果があるのか、一つずつ解説します。
メリット1:カビや結露の発生を抑制する
キッチン換気扇のつけっぱなしで、カビや結露の発生を効果的に抑制できます。
キッチンは調理による湯気や洗い物などで湿気が溜まりやすく、カビが繁殖しやすい環境です。
換気扇を常に回して空気の流れを作ることで、壁や窓に発生しがちな結露や、それに伴うカビの発生を未然に防ぎます。
カビ取り掃除の手間や費用を考えれば、月々数十円の電気代で衛生的な環境維持は、非常に大きなメリットといえるでしょう。
メリット2:室内の嫌な臭いや湿気を排出する
換気扇の常時運転は、室内の嫌な臭いや湿気を排出し、空間を快適に保つうえで重要な役割を果たします。
料理中の煙や油の臭いはもちろん、生ゴミから発生する臭いや、部屋全体のよどんだ生活臭も効率的に外へ排出します。
たとえば、仕事から帰宅した際に感じる、こもった空気の不快感が解消できます。
常に室内の空気がゆっくりと循環している状態は、想像以上に快適です。
換気扇をつけっぱなしにする習慣は、気持ちのよい住環境を手軽に維持するための、効果的な方法の一つとなります。
メリット3:ゴキブリなど害虫の侵入経路を塞ぐ
あまり知られていませんが、キッチン換気扇のつけっぱなしは、ゴキブリなどの害虫対策としても効果が期待できます。
停止している換気扇のダクトは、外部から害虫が侵入する経路の一つになり得るためです。
しかし、換気扇を運転させておけば、ファンが回転し、常に外向きの空気の流れが生まれます。
風圧が物理的なバリアとなり、害虫がダクトを通って室内に入ってくるのを防ぎます。
すべての害虫を完璧に防げるわけではありませんが、侵入経路を一つでも減らせることは、衛生的な暮らしを維持するうえで大きな安心材料となるでしょう。
メリット4:シックハウス症候群の対策になる
キッチン換気扇の常時運転は、シックハウス症候群の対策としても有効です。
シックハウス症候群とは、建材や家具などから発生する化学物質によって、健康に影響が及ぶ状態のことです。
現在の住宅では、建築基準法によって家全体の空気をゆっくり入れ替える「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。
キッチン換気扇の常時運転は、調理中の煙や臭いを強力に排出する「局所換気」としての役割に加え、「24時間換気システム」を補助する役割も果たします。
室内の有害な化学物質を効率的に排出する一助となり、家族の健康を守ることにつながる大切な習慣といえるでしょう。
つけっぱなしのデメリットは?事前に知りたい4つの注意点と対策

キッチン換気扇のつけっぱなしには多くのメリットがありますが、一方でいくつかの注意点も存在します。
メリットだけでなく、考えられるデメリットと、その対策を事前に知っておくことで、より安心して換気扇を活用できます。
ここでは、主な4つの注意点について解説します。
冬場に室温が低下しやすくなる
換気扇をつけっぱなしにする際の注意点として、冬場に室温が低下しやすくなることが挙げられます。
換気は室内の暖かい空気を外に排出し、代わりに冷たい外気を取り込む仕組みになっているため、エアコンなどの暖房器具との併用が基本となります。
ただし、「弱」運転での換気であれば、室温への影響は限定的です。
寒さが気になる場合は運転モードを調整するなど、状況に応じて対応すれば、過度に心配する必要はないでしょう。
ファンの運転音が気になる場合がある
使用する換気扇によっては、つけっぱなしにするとファンの運転音が気になる場合があります。
とくに、設置から年数が経っている古い換気扇や、静音設計でない製品では、音が気になる場合もあるでしょう。
対策として、まずは定期的な掃除が有効です。フィルターの目詰まりやファンに付着した油汚れは、運転音を大きくする原因になります。
掃除をしても音が改善しない場合は、経年劣化のサインの可能性があります。
近年は静音性に優れた製品が多いため、生活に支障が出るほど音が大きい場合は、交換を検討するのも一つの選択肢です。
換気扇の寿命が短くなる可能性
換気扇を長時間稼働させ続けると、部品の劣化が早まり、寿命が短くなるかもと心配する方もいるでしょう。
稼働時間が長くなればなるほど、モーターなどの部品が摩耗していく可能性があります。
しかし、現在の換気扇は常時運転を想定して設計されているため、つけっぱなしが原因ですぐに故障するのは考えにくいでしょう。
製品の一般的な耐用年数は約10年といわれており、寿命を最大限に活かすためには、定期的なメンテナンスが重要です。
換気扇を長持ちさせるためには、定期的な掃除を心がけることが大切です。
火災の危険性はないの?
換気扇のつけっぱなしでも、直接火災の原因になる可能性は低いでしょう。
火災のリスクは、換気扇のフィルターやファン内部に長年蓄積された油汚れやホコリにあります。
油汚れやホコリへの引火が、換気扇火災の主な原因です。
つまり、重要なのは「つけっぱなしにするかどうか」ではなく、「定期的に掃除をしているかどうか」です。
安全に使い続けるためにも、こまめな掃除を徹底しましょう。
換気扇を気にするより効果大!電気代節約なら電力会社の契約見直しがおすすめ

ここまで、換気扇の電気代や効率的な使い方を解説してきました。
換気扇の電気代はわずかですが、家全体の電気代となると話は別です。日々の小さな節約も大切ですが、さらに効果的に、そして根本から電気代を削減する方法があります。
それが「電力会社の契約見直し」です。
換気扇の使い方を工夫する以上に、家計に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。
なぜ電力会社の契約見直しが節約につながるのか
電力会社の契約を見直すだけで、電気代が安くなる可能性があります。
その理由は、2016年にはじまった「電力自由化」により、私たちが電気の契約先を自由に選べるようになったためです。
これにより、多くの「新電力」と呼ばれる会社が、さまざまな料金プランを提供するようになりました。
新電力会社は、大手電力会社よりも割安な料金設定をしていることが多く、切り替えるだけで電気料金の単価そのものを下げられる場合があります。
換気扇などの家電の使い方を工夫するより、電気代の根本的な単価を見直す方が、家全体の電気代削減にはるかに大きな効果を期待できます。
多くの方がまだ実践していない一番手軽な固定費削減
電力会社の切り替えは、実は非常に手軽にできる固定費削減術です。
「手続きが面倒そう」「仕組みがよくわからない」などの理由で、従来の電力会社との契約を続けたままの方も多いでしょう。
しかし、その結果として、年間で数千円、あるいは数万円もの節約のチャンスを逃している可能性があります。
一度の手続きだけで、その後はお得な料金が適用される点が、電力会社見直しの大きな魅力です。
本記事をきっかけに、自身の電気契約に関心を持つことが、賢い家計管理の第一歩となるでしょう。
新電力への切り替えで懸念される点と実際のところ
新電力への切り替えを検討する際、「電気が不安定になったり、停電しやすくなったりしないか」などの不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、ほかの電力会社と契約しても、実際に電気を家庭まで届ける送電網や配電網は、これまで通り各地域の大手電力会社のものを共同で利用します。
つまり、電気の品質や安定供給の仕組みは、切り替え前と何も変わりません。
電力会社を切り替えたからと、停電が増えたり、電気が不安定になったりする可能性は低いでしょう。
【お得電力】簡単5分!今の生活を変えずに電気代が安くなる可能性
数多くの電力会社から選ぶのは難しいと感じている方におすすめするのは、シンプルで分かりやすい「お得電力」です。
「お得電力」は、今の生活スタイルを変えることなく、電気代だけを安くできる可能性がある、非常に魅力的な選択肢の一つです。
面倒な手続きや難しいプラン比較は不要で、賢く節約をはじめたい方に最適なサービスといえるでしょう。
お得電力とは?大手電力会社より安くなるシンプルな仕組み
「お得電力」は、大手電力会社と全く同じ品質の電気を、より安い料金で利用できる新電力サービスです。
電気の品質や安定供給が変わらない安心感はそのままに、電気代もお得になります。
安くできる理由は、サービスの提供エリアやターゲット顧客を絞った効率的な運営です。
大手電力会社に比べて管理コストなどを大幅に削減し、電気料金へ還元することで、お得な価格を実現しています。
「今のプランからそのまま切り替えるだけ」の圧倒的な分かりやすさが「お得電力」の最大の魅力です。
申し込みは簡単3ステップ!工事や連絡も不要
「お得電力」への申し込みは、驚くほど簡単で、Webから最短5分で完了します。
面倒な手続きは一切なく、思い立ったらすぐにアクションを起こせる点が大きな魅力です。
【申し込みは簡単3ステップ】
- STEP1:申し込みフォームを入力
- STEP2:手続き完了のメールを確認
- STEP3:ご利用開始
特別な工事や、現在契約している電力会社への解約連絡も一切不要です。すべて「お得電力」が代行するため、ただ待つだけで切り替えが完了します。
これまで手続きが面倒で一歩を踏み出せなかった方も、これなら安心です。
キッチン換気扇の電気代に関するQ&A

キッチン換気扇の電気代に関して、多くの方が抱きがちな細かい疑問に回答します。
日々の疑問が解消され、さらに安心して換気扇を使用できるでしょう。
料理後換気扇はいつまで回せばよい?
調理中に発生した油煙や臭いは、火を消したあともしばらく室内に漂います。
そのため、調理後すぐに換気扇を止めず、少なくとも5分から15分程度は運転を続けましょう。
壁や天井に臭いが染み付くのを防ぎ、より効果的に換気ができます。
「強」モードで運転していた場合は、料理後に「弱」モードに切り替えて運転を続けるとよいでしょう。
旅行で長期不在にする場合はどうする?
数日程度の旅行や帰省であれば、湿気やカビ対策のために「弱」モードでつけっぱなしにしておくほうがよいでしょう。
しかし、1週間以上の長期不在となる場合は、止めてもよいかもしれません。
万が一の故障や、電気代の節約、防犯上の観点から、長期間家を空ける際は運転を停止する方が安心な場合もあります。
自宅の湿度の状況や季節に応じて判断しましょう。
家全体の「24時間換気システム」との違いは何?
「24時間換気システム」と「キッチン換気扇」は、どちらも換気をおこなう設備ですが、その目的が異なります。
「24時間換気システム」は、家全体の空気をゆっくりと常に入れ替えることで、シックハウス対策をおこなうことが主な目的です。
一方、「キッチン換気扇」は、調理中に発生する煙や油、臭いを強力に排出するための「局所換気」を目的としています。
役割が異なるため、適切な併用が、家全体の理想的な換気環境につながります。
まとめ:換気扇の常時運転はメリット大!電気代は契約見直しで根本解決

本記事では、キッチン換気扇をつけっぱなしにした際の電気代、そのメリットとデメリット、家全体の電気代を根本から節約する方法について解説してきました。
キッチン換気扇の常時運転は、月々数十円〜数百円のわずかなコストで、カビや臭いの防止などの大きなメリットが得られます。
家全体の電気代を本格的に見直したい方は、電力会社の切り替えが有効な手段です。
「お得電力」のサービスは、今の生活を変えることなく、簡単な手続きで電気料金の削減が期待できます。
本記事で得た知識をもとに、快適で経済的な暮らしのための次の一歩を踏み出してください。
<参考>
お得電力