一人暮らしにもかかわらず「電気代が高くておかしい」と感じ「電気代を節約して出費を抑えたい」と考えている方はいませんか。
電気代は固定費で毎月発生する費用のため、できるだけ削減したいところです。
総務省統計局の家計調査の2024年の情報から計算すると、一人暮らしの月の電気代の平均は、約6,756円です。
電気代が6,756円よりも大幅に高い場合、何らかの要因により、電気代が高くなっている可能性があります。
本記事では、一人暮らしの電気代がおかしい原因や解決策についてまとめました。
一人暮らしにもかかわらず電気代が高い方は、記事を参考にして電気代を安く抑え、自身の趣味や家族に利用できるお金を確保しましょう。
一人暮らしの電気代の平均は?

総務省統計局の家計調査によると、2024年の一人暮らし世帯における年間の電気料金の平均は8万1,074円で、月平均は約6,756円です。
季節や地域により電気代は上下するため、まずはどの程度電気代が変動するのかを解説します。
季節別の電気代平均
電気代は季節により大きく変動します。とくに、夏と冬は冷暖房機器の利用頻度が高まり、電気料金が高くなりやすいです。
月ごとの一人暮らしでかかる電気代の平均をまとめました。
季節 | 平均の電気代 |
---|---|
1〜3月 | 7,150円 |
4〜6月 | 5,839円 |
7〜9月 | 6,771円 |
10〜12月 | 6,356円 |
4〜6月は冷暖房器具を利用する機会が少なく電気代は抑えられますが、1〜3月は暖房器具を利用する頻度が高まり、電気代が高くなる傾向にあります。
東京電力が発表している月別最大電力(1日最大)によると、7〜9月と1〜3月の期間が他の期間と比較して、多くの電気が消費されているとわかります。
冷暖房機器の利用は電気代に大きく影響するため、気温が極端に上がったり下がったりする季節は、電気代が高くなると把握しておきましょう。
地域別の電気代平均
住んでいる地域により、電気料金は変動します。
たとえば、寒冷地は冬場に暖房機器を利用するため電気代が高くなる傾向にありますが、気温が温暖な地域では暖房機器の電気代を抑えられます。
一例として、北海道、東北地方と九州、沖縄地方の一人暮らし世帯における、月の電気代の平均額を比較しましょう。
地域 | 月の電気代の平均 |
---|---|
北海道、東北地方 | 7,500円 |
九州、沖縄地方 | 6,274円 |
北海道、東北地方の方が月平均で約1,200円ほど電気代が高いです。
九州、沖縄地方の夏は暑いため冷房を利用しますが、冬は温暖な気候で暖房機器の利用頻度が低くなり、結果的に電気代が安くなっていると推測できます。
また、地域の大手電力会社が設定している電気料金単価が、地域により異なる点も関係しています。
現在契約している電力会社の電気単価を、他の地域の電力会社と比較してみるとよいでしょう。
オール電化の場合
オール電化の住宅は、冷暖房機器のみでなく、お湯やIHコンロなどに必要なエネルギーも電気で補う住宅のため、必然的に電気料金が高くなります。
関西電力が2020年~2021年に調査したところによると、一人暮らしでオール電化住宅に住む場合の電気代の平均は、1万777円でした。
ガスを使わない代わりに、給湯や調理、暖房に電気を利用するため、地域や季節別の一人暮らしの平均額よりも電気代が高めです。
また、電力会社によっては、一般的なプランよりもオール電化向けのプランの方が電気単価が高く設定されている場合もあります。
時間帯により電気単価が変動するプランが多くなっており、プラン内容を把握していない方の中には、単価が高い時間帯に電気を利用している方がいるかもしれません。
電気料金の内訳や計算方法

電気料金は複数の要素で構成されています。電気料金の基本的な内訳を確認し、料金を抑えられる要素を確認しましょう。
基本料金
電気料金における基本料金は、電気を利用するために必ず支払う費用です。
一般的に、基本料金は契約しているアンペア数により変わり、アンペア数が小さいほど安く、大きいほど高くなります。
電気料金をなるべく安く抑えたい場合は、小さなアンペア数で契約すれば基本料金が安くなります。
利用する電子機器の数や種類によっても異なりますが、一人暮らしには20〜30アンペアがおすすめです。
しかし、電力会社のプランにより、基本料金が設定されていないプランもあるため、現在契約しているプランの詳細を確認してみてください。
電力量料金
電力量料金は、利用した電力量に応じて基本料金に上乗せする形で支払う料金です。
1kWhあたりの単価が設定されており、電気の利用量が増えるほど料金も高くなり、単価は一定ではなく、利用量が一定を超えると電気の単価も上がります。
電気料金を抑えたい方は、こまめに電気を消したりエアコンの温度を調整したりして、無駄な電力消費を抑えてみてください。
とくに、エアコンの温度調整は手軽に電気代を節約できる方法であり、冷房の温度を1℃高くするのみで消費電力を13%削減できるためおすすめです。
しかし、電力会社のプランによっては電気の単価が常に一定のプランもあります。
電気をそこまで利用しない方は、単価が段階的に上がるプランの方が安くなる場合もあるため、電力会社やプランを見直してみましょう。
燃料費調整額
電気料金における燃料費調整額とは、発電に必要な燃料である原油や天然ガスなどの燃料単価の変動に応じて支払う費用です。
発電に必要な燃料費が高騰すると調整額が上がり、燃料費が下がると電気代も高くなります。
必ずしも無制限に加算されるわけではなく、燃料費が下がった際はマイナスに調整されるケースがあったり、加算の上限が決まっていたりするケースもあります。
電力会社により燃料費調整額の仕組みが異なるため、現在契約している電力会社の公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
再エネ賦課金
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの普及を促進するための費用です。
電力会社には、再生可能エネルギーで発電された電気を一定の量買い取る義務があり、買い取る際に生じた費用を契約者に請求しています。
再エネ賦課金は、国が定めている単価×電気利用量で算出され、電気を利用するほど再エネ賦課金が高くなる仕組みです。
再エネ賦課金を抑えたい場合は、利用する電気の量を抑える必要があります。
一人暮らしの電気代がおかしいと感じる3つの原因

一人暮らしで電気代が高すぎると感じる場合は、主に3つの原因が考えられます。それぞれの原因を詳しく解説しましょう。
電気料金が値上がりした
近年、燃料単価の高騰や再生可能エネルギーの普及にともない、電気料金が値上がりしています。
発電に必要な燃料が高騰すると燃料費調整額が上がり、電気料金全体の料金も必然的に上がります。
燃料費調整額の値上げ幅は、電力会社により異なるため、契約している電力会社が発行している請求書を確認してみましょう。
また、再エネ賦課金が年々高まっている点も原因の一つです。
たとえば、2016年と2023年の間に再生エネルギーで発電した電気の買取金額は約2倍になりました。
買取金額が上がると、契約者が負担している再エネ賦課金も上がるため、実質的な値上げにつながります。
プラン・アンペア数が適切でない
契約している電力プランやアンペア数が自身の生活スタイルにあっていない場合、電気代が高くなりやすいです。
たとえば先述したとおり、一人暮らし世帯には20〜30アンペア程度が最適ですが、50アンペア以上の契約をしている方もいるでしょう。
アンペアが上がるほど基本料金も上がるため、できるだけ低いアンペアで契約した方が基本料金を抑えられます。
また、昼間の電気代が安く夜の電気代が高いプランを契約しているものの、夜に家事をまとめておこなう方は、電気代を高く支払っている状態です。
電気代が高いと感じている方は、自身が契約しているプランやアンペアを確認してみてください。
在宅時間が長くなった
リモートワークやオンライン授業などで在宅時間が増えると、電気利用量が増加し、電気料金が高くなる可能性があります。
とくにエアコンや照明、テレビなどの利用頻度が高くなるため、在宅時間の長さにより電力料金が大幅に増える場合もあります。
最近、ライフスタイルに変化があった方は、在宅時間がどれくらい伸びたのか考えてみてください。
一人暮らしの電気代を抑える4つの節約術

一人暮らしの電気代を節約するためには、日常生活の中で工夫を凝らす必要があります。
これから紹介する4つの節約術の中から、実践しやすい方法を見つけましょう。
部屋の断熱性を高める
部屋の断熱性を高めると、エアコンや電気ストーブなどの冷暖房機器の利用頻度が減り、電気代の節約につながります。
電気代は、冷暖房機器の電気代の割合が大きいため、電気代を安くしたい方にとって有益な方法です。
断熱性を高めると、外の寒い空気や暖かい空気の影響を最小限に抑えられ、冷暖房機器の利用頻度が減ります。
具体的には、窓に断熱シートを貼ったり、カーテンを厚手のものに変えたりするなどの対策が効果的です。
冬場の暖房効率が上がり、夏場の冷房の効き目が良くなるため、電気代を節約できる可能性が高まります。
家電の使い方を見直す
家電の使い方次第でも電気代を節約できます。具体的な方法は、次のとおりです。
- 冷房の温度の調整
- 冷蔵庫の温度の調整
- 利用しない家電のコンセントを抜く
とくに、待機電力は見落とされがちですが、電気代の中でも占める割合が大きいです。
エアコンやパソコン、テレビなどを利用しないときは、コンセントを抜いて電気代を節約しましょう。
省エネ家電に買い替える
古い家電は消費する電気の量が大きく、電気代が高くなります。
最近は省エネ製品も多く登場しており、買い替えるのみで電気代の節約につながるでしょう。
省エネに対応している家電の一例は、次のとおりです。
- エアコン
- 照明
- テレビ
- 冷蔵庫
- 便座
待機電力を多く消費する家電は、省エネ対応の製品が発売されています。
購入時の費用は少し高めですが、省エネ家電は消費電力が少なく、長い目で見るとお得になる可能性が高いです。
自治体で省エネ家電の購入に補助金が出る場合もあるため、調べてみてください。
電力会社を変更する
現在契約している電力会社から別の電力会社に乗り換えるだけで、電気代が安くなる場合があります。
電力会社により料金やプラン内容が異なるため、自身にあったプランを契約できる電力会社への乗り換えがおすすめです。
複数社の電力会社の料金やプラン内容を比較して、最もお得に利用できる電力会社を選びましょう。
一人暮らしなのに電気代がおかしい方におすすめの新電力3選

ここでは、一人暮らしにおすすめの新電力を3社紹介します。
現在の電力会社の電気代が高いと感じている方は、参考にして乗り換えを検討してみてください。
お得電力
お得電力は、現在大手電力会社を利用している方におすすめの新電力です。
大手電力会社と同様に、基本料金と従量料金が設定されているシンプルな料金体系で、乗り換えたあとも戸惑うことなく利用できます。
ターゲットを絞って小規模な設備で運営し、管理費や人件費を抑えることにより電気料金を安くしています。
乗り換えはWebから簡単に申請でき、最短5分で完了するため、乗り換えが面倒な方も安心です。
また、お得電力の運営会社は、のむシリカで有名な株式会社Qvouです。
数年前に新電力会社の倒産や撤退が相次いでいましたが、運営母体が大きな会社であれば安心感があるでしょう。
市場電力
市場電力は、市場連動型プランを提供している新電力会社で、お得電力と同じく株式会社Qvouが運営しています。
Looopでんきと全く同じプランを提供しており、利用する時間帯により電気料金を抑えられる可能性があります。
Looopでんきを利用しているものの、電気料金が高いと感じる方は乗り換えを検討してみましょう。
電気料金は、昼間の時間帯に安くなりやすく、最安値であれば0.01円/kWhで利用できます。
電気の利用方法を工夫できるライフスタイルの方は、電気料金を抑えられる可能性があるでしょう。
どの程度安くなるのか気になる方は、市場電力の公式サイトのシミュレーションを活用してみてください。
のむシリカ電力
のむシリカ電力は、電気の利用料金に応じてのむシリカを受け取れるユニークな新電力会社で、先述した2つの電力会社と同じく、株式会社Qvouが運営会社です。
契約時に1箱、その後は年間の利用料金に応じて毎年何箱受け取れるのかが決まります。
たとえば、月間平均4,200円以上で1箱、月間平均2万1,000円以上で5箱受け取れるため、電気利用量が多い方は、のむシリカを多く受け取れる仕組みです。
大手電力会社と同様、基本料金と電力量料金が設定されている固定単価プランを採用しているため、現在大手電力会社を契約している方におすすめです。
普段からのむシリカを購入している方は、乗り換えれば購入代金を節約できる点もメリットといえます。
一人暮らしの電気代に関するよくある質問

一人暮らしの電気代に関してよくある疑問をいくつか取り上げ、回答します。
漏電すると電気代が高くなる?
漏電が原因で、電気代が高くなる可能性があります。
しかし、通常であれば漏電が発生するとブレーカーが落ちる仕組みになっているため、漏電し続けることはありません。
漏電は火災の原因になるため、漏電が疑われる場合は、管理会社に連絡し点検してもらいましょう。
オール電化の場合の節約方法は?
オール電化の場合は、時間帯により電気料金が異なるプランを契約し、お得に利用できる時間帯にまとめて電気を利用するのがおすすめです。
また、省エネに対応している家電を導入すれば、長い目で見るとお得になります。
賃貸でも電力会社を変更できる?
賃貸でも電力会社を変更できます。
しかし、物件により電力会社を変更できないケースもあります。
たとえば、住民と電力会社が個別に契約していない場合や高圧一括受電契約を結んでいる物件の場合は、個人で勝手に電力会社を変更できません。
電力会社の変更を考えている方は、大家さんや管理会社に問い合わせて確認してください。
まとめ

一人暮らしの電気代がおかしい場合は、電気料金の値上がりや契約しているプラン、アンペア数が原因の可能性があります。
部屋の断熱性を高めたり、省エネ家電に買い替えたりする解決法がありますが、なかでもおすすめなのは電力会社の乗り換えです。
現在よりも基本料金や電力量料金が安い電力会社に乗り換えれば、電気代が安くなる可能性があります。
おすすめの電力会社は、お得電力、市場電力、のむシリカ電力です。
上記3社は新電力ではあるものの、運営会社が創業39年の歴史がある会社で、安心して利用できるでしょう。
一人暮らしで電気代が高すぎておかしいと感じている方は、電力会社の乗り換えを検討してみてください。