「楽々でんき」は、「新生活安心プラン」などを提供する新電力サービスの一つです。
しかし、利用者や検討者の中には、「電気代が高い」という評判や、解約手続きについて不安を持つ方も少なくありません。
結論からいえば、楽々でんきは基本料金の割引といったメリットがある一方で、「市場電源調達調整費」という追加費用や、契約時の手数料、2年自動更新の契約縛りといった、契約前に知っておくべきデメリットが存在します。
本記事では、楽々でんきの料金プランの仕組みや、「高い」といわれる理由、解約時の具体的な注意点について詳しく解説します。
新電力選びで後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
【口コミ・評判】楽々でんきは「高い」?3つのデメリットに注意

楽々でんきの公式サイトではメリットが強調されていますが、契約前に知っておくべき重要な注意点(デメリット)が3つあります。
注意すべき3つのポイント
- 「高い」といわれる最大の理由「市場電源調達調整費」
- 契約時にかかる「契約手数料」
- 契約期間の縛り(2年自動更新)と運営会社について
ここからは、各項目について詳しく解説します。
「高い」評判の要因?「市場電源調達調整費」とは
「楽々でんき」の電気代が「高い」といわれる最大の要因は、料金プランの仕組みにあると考えられます。
楽々でんきの料金明細には、基本料金や電力量料金とは別に「市場電源調達調整費」という項目が加算されます。
これは、日本卸電力取引所(JEPX)の電力市場価格に連動して請求される費用です。
そのため、電力市場の価格が高騰した場合、家庭での電気の使い方にかかわらず、電気代全体が予期せず大幅に高くなるリスクがあります。
「基本料金10%オフ」や「一律単価」といったメリット以上に、この調整費の変動が電気代を高くしている可能性があるため、注意が必要です。
契約時に3,850円(税込)の契約手数料が発生
楽々でんき「新生活安心プラン」では、契約時に事務手数料として3,850円(税込)が発生します。
多くの新電力が初期費用や契約手数料を無料としている中で、この費用は明確なデメリットといえるでしょう。
とくに、引っ越しなどで出費がかさむ新生活のタイミングで契約する場合、この初期費用は見落としがちなポイントです。
契約を検討する際は、電気代のシミュレーションのみでなく、この契約手数料も含めた総コストで判断する点が重要です。
契約期間は2年自動更新|運営会社は株式会社エクスゲート
楽々でんきの「新生活安心プラン」は、契約期間が「2年(自動更新)」と定められています。
新生活安心プランであれば期間中に解約しても解約金は発生しませんが、その他のプランでは期中解約金として5,000円(税込)が発生する点に注意が必要です。
期間中に解約すると解約金がかかるため、契約後に「高い」と感じても乗り換えにくいリスクが考えられるでしょう。
契約前には、必ず利用規約などで解約金の発生条件や金額を確認しておくと安心です。
なお、楽々でんきの運営会社は、公式サイトの会社概要ページによると「株式会社エクスゲート」です。
楽々でんきの料金プラン「新生活安心プラン」の仕組み

楽々でんきの「新生活安心プラン」は、どのような料金体系やサービスで構成されているのでしょうか。
このプランの主な特徴は、次の3点にまとめられます。
新生活安心プランの3つの特徴
- メリット:基本料金10%オフとかけつけサービス
- 電力量料金(従量料金)はエリア別の一律単価
- オプションサービス(U-NEXT・SOKUYAKU)
それぞれの内容を具体的に解説します。
メリットは基本料金10%オフと無料のかけつけサービス
「新生活安心プラン」のメリットとして、公式サイトでは主に2点が挙げられています。
1点目は、各エリアの大手電力会社(東京電力など)の従量電灯プランと比較して「基本料金が10%オフ」になる点です。
2点目は、電気・ガス・水道のトラブル時にスタッフが対応してくれる「かけつけサービス」が無料で付帯する点です。
基本料金の割引は、とくに電気の使用量が多い家庭でメリットが大きくなる可能性があります。
ただし、前述のとおり、電力量料金には「市場電源調達調整費」のリスクが伴うため、基本料金の割引のみで判断せず、総額で考えることが重要です。
電力量料金は分かりやすい一律単価を採用
楽々でんきの電力量料金(従量料金)は、大手電力会社で一般的な「段階制料金」(電気を使うほど1kWhあたりの単価が上がる仕組み)ではありません。
使用量にかかわらず、料金単価が常に一定の「一律単価」を採用しているのが特徴です。
この一律単価は、供給エリアごとに次のように設定されています。
| エリア | 電力量料金単価(税込) |
|---|---|
| 北海道エリア | 31.9円 |
| 東北エリア | 26.74円 |
| 関東エリア | 27円 |
| 北陸エリア | 27.75円 |
| 中部エリア | 26.74円 |
| 関西エリア | 25.54円 |
| 中国エリア | 29.55円 |
| 四国エリア | 27.59円 |
| 九州エリア | 23.89円 |
ただし、実際の請求額は「(上記の単価 × 使用量) + 基本料金 + 市場電源調達調整費 + 再エネ賦課金」となります。
そのため、上記の単価のみを見て他社の新電力と比較するのは避けた方がよいでしょう。
U-NEXTやSOKUYAKUのオプションも提供
楽々でんきでは、電気契約とあわせて利用できる2つのオプションサービスが用意されています。
- U-NEXT for 楽々でんき:映画やドラマ、アニメなどが楽しめる動画配信サービス
- SOKUYAKU:オンライン診療や服薬指導が受けられるアプリ
これらは電気代とは別に月額利用料が必要なサービスです。
ただし、電気とセットで申し込むことで、U-NEXTが月額2,079円(税込)の割引価格で利用できたり、SOKUYAKUの月額手数料が最大2か月無料になったりする特典があるようです。
これらのサービスを頻繁に利用する方にとっては、メリットとなる場合があります。
【重要】楽々でんきの解約方法と解約金(違約金)

「電気代が高い」と感じた場合、すぐに解約や他社への乗り換えを検討したいと考えるのは自然なことですが、楽々でんきの解約には注意が必要です。
ここでは、解約金(違約金)のリスクと、実際の手続きについて解説します。
解約金(違約金)はプランごとのの確認が必須
楽々でんきの解約を検討するうえで、最大の注意点が「解約金(違約金)」の有無です。
次のプランの場合、期間中に解約すると5,000円(税込)の解約金がかかります。
- 楽々でんきライトシンプルプラン
- 楽々でんきオール電化プラン
- 楽々でんきフラットSプラン
- 楽々ガスライトプラン
契約後に「高い」と感じてもすぐに解約できず、かえって損をしてしまうリスクが考えられます。
解約手続きは電話での連絡が必要
楽々でんきの解約手続きは、現在の状況によって連絡方法が異なります。
まず、他の新電力や大手電力会社へ「乗り換える」ことで解約する場合、原則として自身で楽々でんきへ解約の連絡をする必要はありません。
新しく契約する電力会社が、申し込みと同時に現在の契約(楽々でんき)の解約手続きを代行してくれます。
一方で、引っ越しに伴って電気の使用自体を停止(解約)する場合や、自身で解約手続きを進めたい場合は、「楽々サービスコンタクトセンター」へ電話で連絡する必要があります。
楽々サービスコンタクトセンター
- 電話番号:050-3176-1724
- 営業時間:10:00〜19:00
自身の状況にあわせて、適切な方法で手続きを進めましょう。
複雑な料金プランや契約縛りを避けたい方へ

「楽々でんき」の事例のように、一見するとお得に見えるプランでも、実際には「市場電源調達調整費」のようなわかりにくい追加費用があったり、「2年縛り」のような契約条件が隠れていたりするケースは少なくありません。
新電力への切り替えで後悔しないためには、どのような点に注意して選べばよいか解説します。
新電力選びで失敗しないための3つのチェックポイント
新電力選びで失敗や後悔を避けるためには、とくに次の3つのポイントを契約前にしっかり確認することが重要です。
新電力選びの3つのポイント
- 料金体系がシンプルで透明性が高いか
- 契約手数料や解約金(契約縛り)がないか
- 運営会社の実績や信頼性は十分か
目先の安さのみで選ぶと、解約金や複雑な料金体系で後悔するケースもあります。
上記の3点を踏まえたうえで、安心して長く付き合える電力会社を選びましょう。
シンプルで分かりやすい「お得電力」という選択肢
「楽々でんき」のような複雑な料金体系や契約縛りを避け、よりシンプルかつ安心して電気代を節約したい、と考えている方も多いでしょう。
そのような方には、株式会社Qvouが運営する「お得電力」がおすすめです。
【「楽々でんき」と「お得電力」の主な違い】
| 比較項目 | 楽々でんき (新生活安心プラン) | お得電力 |
|---|---|---|
| 料金の変動リスク | あり(市場電源調達調整費) | なし(大手電力に準拠) |
| 契約手数料 | あり(3,850円) | なし |
| 契約期間の縛り | あり(2年自動更新) | なし |
| 解約金(違約金) | なし(その他プランは解約金5,000円発生) | なし(解約事務手数料3,300円が発生) |
ここからは、お得電力をおすすめする理由について解説します。
「お得電力」は大手電力より常に約3%安いシンプルな料金
「楽々でんき」のような複雑な追加費用やオプションサービスが不安な方にこそ、「お得電力」のシンプルな料金体系はおすすめです。
「お得電力」の最大の特徴は、料金体系が非常にわかりやすい点にあります。
各エリアの大手電力会社(東京電力の「従量電灯B」など)の標準的なプランと比較し、「基本料金」と「電力量料金(従量料金)」がそれぞれ常に約3%安くなるように設定されていることが特徴です。
料金プランは大手電力会社に対応しているため、現在の契約プラン(従量電灯BやA)を変えることなく、そのまま料金のみを安くできます。
楽々でんきのような市場価格の変動に左右される「市場電源調達調整費」といったリスクはなく、切り替えるのみで確実に節約メリットを享受できる安心感が魅力です。
エリア別・世帯別に見る「お得電力」の節約額
実際に「お得電力」に切り替えた場合、年間でどれくらいの電気代が節約できるのか、エリア別のシミュレーション結果を紹介します。
この試算は、各エリアの大手電力会社の料金(2025年11月時点の公式サイト情報に準拠)と「お得電力」の料金を比較したものです。
| 年間削減額(約) 1人世帯(30A、200kWh) | 年間削減額(約) 2〜3人世帯(40A、350kWh) | 年間削減額(約) 4〜6人世帯(50A、600kWh) | |
|---|---|---|---|
| エリア | 年間削減額(約)1人世帯(30A、200kWh) | 年間削減額(約)2〜3人世帯(40A、350kWh) | 年間削減額(約)4〜6人世帯(50A、600kWh) |
| 北海道 | 3,202円 | 5,713円 | 9,973円 |
| 東北 | 2,727円 | 4,894円 | 8,657円 |
| 東京 | 2,665円 | 4,811円 | 8,553円 |
| 中部 | 2,008円 | 3,563円 | 6,259円 |
| 北陸 | 2,664円 | 4,675円 | 8,054円 |
| 関西 | 1,641円 | 3,081円 | 5,661円 |
| 中国 | 2,641円 | 4,807円 | 8,557円 |
| 四国 | 2,519円 | 4,595円 | 8,255円 |
| 九州 | 1,825円 | 3,289円 | 5,832円 |
| 沖縄 | 3,144円 | 5,646円 | 9,936円 |
※ 試算額には消費税が含まれていますが、燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。
※ 記載されている金額は特定の条件下での試算であり、実際の節約額を保証するものではありません。
たとえば、東京エリア在住の4人から6人世帯(月間使用量600kWh)の場合、年間で約8,553円の節約が見込めます。
もちろん、「お得電力」には契約手数料や契約期間の縛りはありません(ただし、解約事務手数料3,300円(税込)が発生します)。
自身のエリアや世帯人数の項目を、ぜひ参考にしてみてください。
運営元は創業40年・「のむシリカ」販売元の株式会社Qvou
新電力への切り替えで「運営会社が倒産しないか不安」という声もよく耳にしますが、「お得電力」は運営会社の信頼性も大きな強みです。
「お得電力」を運営する株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の歴史を持つ総合企業です。
太陽光発電投資や土地買取、生命保険代理店事業など、多角的な事業展開で安定した経営基盤を築いています。
また株式会社Qvouは、累計販売本数1億本を突破した人気のナチュラルミネラルウォーター「のむシリカ」の販売元でもあります。
複雑な契約のリスクや、新電力の倒産リスクが不安な方でも、安心して長く利用できる選択肢が「お得電力」です。
楽々でんきに関するよくある質問(FAQ)

最後に、楽々でんきに関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で回答します。
- 申し込み(契約)に必要なものは?
- 契約者マイページでは何ができますか?
- キャンペーン(5000円タダなど)は本当ですか?
- 電気の品質は変わったり、停電しやすくなったりしませんか?
それぞれの質問に回答します。
申し込み(契約)に必要なものは?
楽々でんきへの申し込み(契約)には、現在契約中の電力会社の情報が記載された「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を準備しておくとスムーズです。
一般的に、申し込み時には検針票に記載されている「お客様番号」や「供給地点特定番号」、「契約種別」といった情報が必要になります。
ただし、引っ越し(新生活)に伴って新しく電気を契約する場合は例外です。
公式サイトの「よくある質問」によると、「供給地点特定番号の代わりに電気計器メーターの写真をご提示ください」と記載されています。
契約者マイページでは何ができますか?
楽々でんきのマイページで確認できることは、主に次のとおりです。
- 現在の使用量や料金明細
- 過去の使用量や料金
- 月ごとの使用量の変動
- その他契約情報
一般的に新電力のマイページで提供されている月々の電気料金や使用量の確認、契約情報の照会などが主な機能です。
詳細な機能については、契約後に実際にログインして確認するか、コンタクトセンターへ問い合わせることをおすすめします。
キャンペーン(5000円タダなど)は本当ですか?
2025年11月時点で公式サイトのプランページを確認した限りでは、そのようなキャンペーン情報は掲載されていませんでした。
「新生活安心プラン」 としては、「基本料金10%オフ」 と「かけつけサービス無料付帯」 が主な特典内容となっています。
キャンペーン情報は時期によって大きく変動する可能性があるため、最新の正確な情報は公式サイトで直接確認するか、 楽々サービスコンタクトセンターへ電話で問い合わせることをおすすめします。
新電力に切り替えても電気の品質は変わりませんか?
これは楽々でんきに限らず、すべての新電力に共通する質問ですが、電力会社を切り替えても電気の品質は一切変わりません。
電力自由化によって、電気事業は「発電(電気をつくる)」「送配電(電気をとどける)」「小売(電気を販売する)」の3つに分けられました。
楽々でんきやお得電力のような新電力は「小売」事業者です。
実際に電気を家庭に届けるための電線や電柱などの「送配電網」は、従来通り、各エリアの地域電力会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)が一括して管理しています。
どの電力会社と契約しても、同じ送配電網を使って電気が供給されるため、契約先を変えたことによって停電が起きやすくなったり、電気の品質が落ちたりすることは一切ありません。
まとめ

本記事では、「楽々でんき」の評判について、とくに「高い」といわれる理由や契約前に知っておくべきデメリット、解約時の注意点を中心に解説しました。
楽々でんきには、「基本料金10%オフ」などのメリットがある一方、「市場電源調達調整費」による料金高騰リスクや、契約手数料、2年自動更新の契約縛りが存在することがわかりました。
もし、楽々でんきのような複雑な料金体系や契約縛りを避け、シンプルでわかりやすい料金プランを探しているのであれば、創業40年以上の株式会社Qvouが運営する「お得電力」も有力な選択肢です。
「お得電力」は大手電力会社より常に約3%安く、契約手数料や契約期間の縛りもありません。
家庭の電気代がどれだけ安くなるか、まずは公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
どれくらい安くなるかチェック!
<参考>
お得電力





