auでんきは、シンプルな料金体系でPontaポイントが貯まる魅力的な電力サービスの一つです。
しかし、電力会社の見直しや引っ越しを機に解約を検討する際、「手続きは面倒なのか」「違約金は発生するのか」といった疑問やデメリットについて、不安を持つ方も少なくありません。
結論として、auでんきの解約は簡単な手続きで完了し、違約金も原則不要ですが、特定のキャンペーンを活用して契約した場合は手数料2,200円(税込)が請求されるため注意が必要です。
本記事では、auでんきの解約方法をケース別に解説し、デメリットや損をしない乗り換え先の選び方まで網羅的に紹介します。
auでんきの解約をスムーズに進めたい方や、よりお得な電力会社へ乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
auでんきの解約は簡単!違約金も原則不要

auでんきの解約を考えたときに、「手続きが面倒そう」「違約金がかかるのでは」といった不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、auでんきの解約手続きは思ったよりも簡単で、費用に関する心配もほとんどありません。
解約の基本的なパターンは次の2つです。
- ほかの電力会社への切り替えに伴う解約
- 引っ越しに伴う解約
多くの場合、auでんきへ直接連絡することなく手続きを終えられます。
ここでは、auでんき解約の基本的なポイントを詳しく解説します。
auでんき解約の2つの基本パターン
auでんきを解約する理由は、主に「ほかの電力会社への切り替え」と「引っ越し」の2つのパターンに分けられます。
ほかの電力会社へ切り替える場合、解約の手続きは切り替え先の電力会社が代行するため、auでんきへ連絡する必要はありません。
しかし、引っ越しに伴い解約する場合は、カスタマーセンターへの連絡が必要です。
連絡をせずに引っ越してしまうと、たとえ元の住居に住んでいなくても契約が継続してしまい、余計に電気料金を請求されるおそれがあるため注意しましょう。
解約金や違約金は原則0円
auでんきの解約にあたり、多くの方が心配されるのが解約金や違約金の有無です。
結論として、auでんきには契約期間の縛りがないため、解約時に解約金や違約金は原則として発生しません。
しかし、auやUQ mobileを契約中で、「auでんきで家計応援!電気代値引き」施策の適用を受けた方が利用開始月から12か月以内に解約すると、2,200円(税込)の違約金がかかります。
施策の適用を受けた方は、利用開始月を確認したうえで損をしないタイミングで解約を検討しましょう。
参照元:よくあるご質問 – auでんき
auでんきへの連絡が不要なケース
現在利用している住所のままで、ほかの電力会社へ乗り換える場合、auでんきへの解約連絡は不要です。
実際に、auでんきの公式サイトでも「当社へのご連絡は不要です」と明記されており、新しい電力会社が申し込み情報をもとにauでんきの解約手続きを代行します。
これにより利用者の手間が大幅に省かれ、より手軽に電力会社の見直しができます。
解約前に準備しておくべき情報
auでんきの解約や他社への乗り換え手続きをスムーズに進めるため、事前に「供給地点特定番号」と「お客さま番号」の2つを準備しましょう。
これらの番号は、電気の契約場所と契約者を特定するための大切な情報です。
毎月発行される検針票や、auの会員向けWebサイト「My au」から確認できます。
申し込み手続きをはじめる前に、あらかじめ手元に準備しておくと安心です。
【ケース別】auでんきの具体的な解約手続き方法

auでんきの解約方法は、状況によって異なります。
ここでは、次の3つのケースに分けて、具体的な手続きの手順を解説します。
- ほかの電力会社へ乗り換える場合の手順
- 引っ越しで解約する場合の手順
- 手続きがWebで完結できない場合の対処法
自身の状況にあった項目を確認して、手続きをスムーズに進めましょう。
ほかの電力会社へ乗り換える場合の手順
ほかの電力会社へ乗り換える際の手続きは、非常にシンプルです。
基本的には、乗り換えたい新しい電力会社を選び、公式サイトなどから申し込み手続きをおこなうだけで完了します。
-
新電力の選択・申込
乗り換えたい電力会社(お得電力など)の公式サイトから申し込みます。
-
スマートメーター設置
未設置の場合、地域の電力会社が無料で交換工事を行います。(立ち会い不要)
-
利用開始
新しい電力会社の利用開始日に、auでんきは自動で解約されます。
申し込みの際には、事前に準備した「供給地点特定番号」や「お客さま番号」のほか、本人確認情報や支払い情報などが必要です。
申し込みが完了し、新しい電力会社の利用が開始される際に、auでんきは自動的に解約となる流れです。

引っ越しで解約する場合の手順
引っ越しをする際の手順は、引っ越し先で引き続きauでんきを使用する場合と、完全に解約する場合の2パターンに分けられます。
それぞれの手続きは次のとおりです。
引っ越し先で引き続きauでんきを使用する場合 | 公式サイトから引っ越しの手続きをおこなう |
---|---|
完全に解約する場合 | KDDIお客さまセンターへ電話で連絡する |
引き続きauでんきを利用する場合は解約は不要で、公式サイトから簡単な手続きをおこなうと継続が可能です。
一方で、引っ越しを機にauでんきを完全に解約し、新居では別の電力会社を利用したい場合は、KDDIお客さまセンターへ電話で連絡する必要があります。
その際は、契約者名やお客さま番号、解約を希望する住所、解約希望日などを伝えられるように準備しておくと、手続きが円滑に進みます。
引っ越し日が決まったら、少なくとも1〜2週間前までには連絡しておくと安心です。
手続きがWebで完結できない場合の対処法
auでんきの解約は多くの場合Web上で手続きが進みますが、一部Webでは完結できない特殊なケースも存在するため注意が必要です。
たとえば、契約者本人が逝去した場合や、リフォームなどで自宅をオール電化に変更する場合などが該当します。
これらの状況では、自身でKDDIお客さまセンターへ電話で問い合わせる必要があります。
KDDIお客さまセンター
電話番号:0120-925-881(無料)
受付時間:9:00〜20:00(年中無休)
詳細な状況を説明し、オペレーターの案内に従って手続きを進めてください。
auでんき解約前に確認すべきデメリットと3つの注意点

auでんきの解約手続きは簡単ですが、実行する前に知っておくべきデメリットや注意点があります。
あとから「知らなかった」と後悔しないために、次の3つのポイントを必ず確認しておきましょう。
- Pontaポイントの還元がなくなる
- auスマホとのセット割が適用されなくなる
- auの通信契約を解約しても電気は契約継続となる
それぞれの注意点を詳しく解説します。
Pontaポイントの還元がなくなる
auでんきを契約する大きなメリットの一つが、電気料金に応じてPontaポイントが還元される点です。
しかし、auでんきを解約して他社に乗り換えると、Pontaポイントの還元が受けられなくなります。
たとえば、毎月の電気代が10,000円(税込)で還元率が1%の場合、年間で1,200ポイントが貯まる計算です。
Pontaポイントを長年使用している方や、長らくポイントを貯めている方は、還元がなくなる影響が大きいと考えられるため、事前に把握しておきましょう。

UQ mobileとのセット割が適用されなくなる
auでんきは、UQ mobileとセットで契約することで、「自宅セット割」が適用される場合があります。
割引の適用には、auでんきの契約が条件の一つとなっているため、解約すると対象外です。
もし現在自宅セット割が適用されている場合、auでんきを解約すると、スマートフォンの通信料金が上がってしまう可能性があります。
解約手続きを進める前に、自身の契約状況を一度確認してみることをおすすめします。
auの通信契約を解約しても電気は契約継続となる
auユーザーの方がとくに注意すべきなのは、auのスマートフォンやインターネット回線を解約しても、auでんきは自動的に解約されない点です。
auでんきは通信サービスとは別の契約であるため、解約を希望する場合は別途手続きが必要です。
自動解約にならないことを知らずに、通信契約の解約のみですべて完了したと思い込んでしまうと、意図せず電気の契約が継続し、料金を支払い続けることになります。
手続き漏れがないよう、十分に注意しましょう。
電気代を安くしたいなら電力会社の見直しがおすすめ

auでんきを解約すると、Pontaポイントの還元がなくなるデメリットがあります。
電力会社を選ぶ際、多くの方がポイント還元のようなお得な特典に目が行きがちですが、本当に重要なのは電気料金そのものです。
具体的には、毎月固定でかかる「基本料金」と、電気の使用量に応じて決まる「電力量料金」の単価が安い電力会社を選ぶことが、根本的な節約につながります。
たとえば、年間のポイント還元額が2,000円分だったとしても、料金の安い電力会社に乗り換えることで、年間の電気代が10,000円以上安くなるケースも少なくありません。
目先の特典のみならず、長期的な視点で料金プランを比較することが賢い選択といえるでしょう。
ライフスタイルにあった電力会社の選び方

自身にあった電力会社を見つけるために、次のようなポイントを確認しましょう。
- 料金体系はわかりやすいか
- 電気以外の特典は魅力的か
- サポート体制は充実しているか
それぞれのポイントを詳しく解説します。
料金体系はわかりやすいか
電力会社を選ぶ際は、料金体系の明確さやわかりやすさが重要です。
基本料金や電力量料金の単価、燃料費調整額や再エネ賦課金などの加算要素が、契約前にしっかりと確認できる会社を選びましょう。
プランによっては時間帯別料金や使用量に応じた段階料金が設定されており、ライフスタイルにあえばお得になりますが、複雑すぎると請求額が予測しづらくなります。
シミュレーションツールや料金例を提示している会社であれば、毎月の電気代を具体的にイメージしやすく、安心して契約できるでしょう。
電気以外の特典は魅力的か
新電力会社の中には、電気料金の安さ以外の魅力として、豊富な特典やサービスを提供しているところも多くあります。
たとえば、ポイント還元やガス、通信サービスとのセット割引、提携店舗で使えるクーポンの配布などです。
これらの特典は、うまく活用すれば実質的な節約につながります。
しかし、一見お得に見えても利用条件が限定的だったり、特典のために別契約が必要だったりするケースもあるため、事前に特典を活かせるかを確認しましょう。
サポート体制は充実しているか
契約後も安心して電気を使用するためには、サポート体制の充実度が大切です。
電話やメール、チャットなど複数の問い合わせ窓口があり、迅速に対応してくれる電力会社であれば、トラブル時も安心できます。
サポート方法や受付時間などを確認して、万が一の際に頼れる体制かをチェックしましょう。
サポートが手薄な場合、トラブル解決までに時間がかかる可能性があるため注意が必要です。
auでんきからの乗り換えは「お得電力」がおすすめ
「電気の契約は、やはりシンプルでわかりやすい方がよい」「とにかく毎月の電気代を安くしたい」と考える方には、新電力サービスの「お得電力」がおすすめです。
おすすめな理由として、次の3つがあげられます。
- auでんきとほぼ同じ料金体系でシンプル
- 全国(離島を除く)対応で申し込みもWebで最短5分で完結
- 運営会社は創業40年の実績があり安心
それぞれの理由を詳しく解説します。
【理由1】auでんきとほぼ同じ料金体系でシンプル
お得電力の最大の魅力は、料金体系のわかりやすさです。
auでんきや大手電力会社と同じく、「基本料金」と「電力量料金」で構成されており、複雑なプラン内容を覚える必要はありません。
また、基本料金と電力量料金は、従来のプランと比較して毎月約3%安く設定されており、切り替えのみで節約が期待できます。
たとえば、東京電力エリアに住んでいる場合、2〜3人世帯(40A、350kWh/月)は年間約4,811円、4〜6人世帯(50A、600kWh/月)なら年間約8,553円も電気料金がお得になる可能性があります。
今の使い方を変えずに節約できるため、auでんきからの乗り換え先に最適です。
参照元:東京お得電力
【理由2】全国(離島を除く)対応で申し込みもWebで最短5分で完結
お得電力は、日本全国(離島を除く)の幅広いエリアに対応しています。
そのため、引っ越しが多い方でも、引っ越し先で継続して利用できる安心感があります。
また、申し込み手続きが非常に簡単な点も魅力です。
面倒な電話でのやり取りや書類の郵送は一切不要で、スマートフォンやパソコンから公式サイトにアクセスすれば、最短5分で手続きが完了します。
手軽に申し込みできる点も、多くの方に選ばれている理由の一つです。
【理由3】運営会社は創業40年の実績があり安心
新しい電力会社に切り替える際、「会社の信頼性は大丈夫だろうか」と不安に感じる方もいるでしょう。
お得電力を運営する株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年を迎える歴史と実績のある企業です。
電力事業のみならず、全国で太陽光発電事業も展開しており、エネルギー分野に関する深い知見を持っています。
幅広い分野での事業運営による安定性と専門性の高さから、安心して電力の供給を任せられるでしょう。
参照元:株式会社Qvou
auでんきの解約に関するQ&A

最後に、auでんきの解約に関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。
手続きを進めるうえでの細かな疑問や不安は、ここで解消しておきましょう。
最後の請求はいつになりますか?
auでんきを解約した場合、最後の電気料金は、解約した月の利用分が翌月に請求されるのが一般的です。
たとえば、4月15日に解約した場合、4月1日から15日までの日割り計算された電気代が、5月に請求されます。
クレジットカード払いの場合、カード会社の締め日によって実際の引き落とし日は異なるため、カード会社の明細もあわせて確認するとよいでしょう。
解約後に再契約はできますか?
一度auでんきを解約したあとでも、再度申し込みをして契約できます。
ただし、再契約の場合は基本的に新規契約として扱われるため、過去の契約情報を引き継ぐことはできません。
また、新規契約者向けのキャンペーンが実施されている場合でも、再契約者は対象外となる可能性があるため注意してください。
契約者が死亡した場合の手続きは?
契約者ご本人が亡くなられた場合は、家族などの代理の方が解約手続きをおこなう必要があります。
Webでの手続きはできないため、KDDIお客さまセンターへ電話で連絡し、契約者が亡くなった旨を伝える必要があります。
契約者名やお客様番号などを事前に準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。
マンションやアパートでも解約・切り替えはできますか?
マンションやアパートといった賃貸物件に住んでいる場合でも、原則として電力会社の切り替えは自由におこなえます。
各部屋の電気契約は、入居者個人が電力会社と直接結んでいることがほとんどだからです。
ただし、ごく稀に建物全体で電力を一括購入する「高圧一括受電契約」を結んでいる物件があります。
一括契約の場合は、個人で電力会社の切り替えができません。
自身の物件がどちらの契約形態か不明な場合は、一度建物の管理会社へ確認してみることをおすすめします。
まとめ

auでんきの解約は、他社への乗り換えであれば連絡不要で完了し、違約金も原則かかりません。
一方で、Pontaポイントの還元やUQ mobileとのセット割がなくなるなどのデメリットもあるため、根本的な料金が安い電力会社へ乗り換えることが、長期的な節約につながります。
電力会社の選択に迷った際は、本記事で解説した情報を参考に、自身のライフスタイルにあった最適なプランを検討してみてください。
とくに、シンプルでわかりやすい料金体系を重視するなら「お得電力」がおすすめです。
毎月の料金を抑えて、快適に電気を使用しましょう。
<参考>
お得電力