一人暮らしの電気代平均はいくら？夏・冬の料金と節約術を解説

一人暮らしをはじめると、月々の電気代は気になる固定費の一つです。

とくに初めて請求書を見た際、「自身の電気代は平均より高いのか」「夏や冬に料金が上がるのはなぜか」といった疑問は少なくありません。

結論として、一人暮らしの電気代には公的データに基づく平均額があり、それを超える場合は原因に応じた節約や電力会社の乗り換えが有効です。

本記事では、一人暮らしの電気代の平均額や高い原因、具体的な節約術を解説します。

電気代を見直したい方、節約に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。

【結論】一人暮らしの電気代平均は月額6,756円

一人暮らしの電気代について、まず把握しておきたいのが自身の料金が平均と比べて高いのか、あるいは安いのかという点です。

公的なデータを基に、一人暮らしの電気代の平均額を解説します。

主なポイントは次のとおりです。

• 公的データに基づく最新の平均電気代
• 季節別（夏・冬）の平均電気代と変動要因
• 電力使用量（kWh）の目安
• オール電化住宅の場合の平均額

ここからは、各項目について詳しく解説します。

公的データに基づく一人暮らしの平均電気代

過去5年間における、一人暮らしの平均電気代月額は次のとおりです。

年次	平均電気代月額
2019年	5,700円
2020年	5,791円
2021年	5,482円
2022年	6,808円
2023年	6,726円
2024年	6,756円

住んでいる地域によって多少の違いはありますが、まずはこの金額を一つの目安として、自身の電気代と比較してみてください。

この平均額を知ることで、自身の電気代が一般的な水準からどれくらい離れているのかを客観的に判断できます。

【要注意】夏と冬は電気代が高くなる傾向にある

2024年における、一人暮らしの季節別平均電気代は次のとおりです。

季節	平均電気代月額
春（4～6月）	5,839円
夏（7～9月）	6,771円
秋（10～12月）	6,356円
冬（1～3月）	7,150円

一人暮らしの電気代は、一年を通して一定ではありません。

とくに夏（7月〜9月）と冬（1月〜3月）は、エアコンや暖房器具の使用が増えるため、電気代が高くなる傾向があります。

資源エネルギー庁のデータによると、家庭における電力消費の割合は、夏はエアコンが、冬はエアコンや電気ストーブなどの暖房器具が大きな割合を占めます。

そのため、春や秋に比べて請求額が数千円単位で高くなることも珍しくありません。

自身の電気代が高いと感じた場合は、まずどの季節の料金なのかを確認することが大切です。

平均的な電力使用量（kWh）はどれくらい？

一人暮らしの平均電力使用量は、次のとおりです。

• 戸建て：219kWh
• 集合住宅：186kWh

一人暮らしの平均的な電力使用量は、一般的に150kWhから200kWh程度が目安といえるでしょう。

電気料金は、この電力使用量（kWh）に、1kWhあたりの料金単価を掛け合わせて計算される「電力量料金」が大部分を占めます。

自身の正確な使用量は、毎月電力会社から届く「検針票（電気ご使用量のお知らせ）」で確認できます。

平均額だけでなく、使用量もあわせて確認することで、自身の電気の使い方の傾向をより正確に把握できるでしょう。

出典：平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書

オール電化住宅の電気代は平均より高い？

オール電化住宅の場合、一人暮らしの電気代は一般的な平均額よりも高くなる可能性があります。

オール電化とは、調理や給湯などをすべて電気でまかなう住宅のことです。

ガス代が一切かからないという大きなメリットがある一方、日中の電気料金が割高に設定されている料金プランが多いため注意が必要です。

そのため、日中の在宅時間が長い方の場合、全体の電気代が高くなる傾向があります。

月々の電気代は一般的な家庭より1,000円から3,000円程度高くなることもありますが、ガス代がかからないため、光熱費の合計額で比較することが重要です。

多くの電力会社では、夜間の電気料金が安くなるオール電化向けの専用プランを用意しています。

平均より電気代が高い場合に考えられる4つの原因

自身の電気代が平均額よりも高い場合、その背景にはいくつかの原因が考えられます。

原因を正しく特定することが、効果的な節約への第一歩です。

主な原因として、次の4つが挙げられます。

• 電気を多く消費する家電の使い方
• 契約アンペア数（基本料金）が適切でない
• ライフスタイルの変化（在宅時間の増加など）
• 契約している電力会社の料金プラン

それぞれの原因について、具体的に解説します。

原因1：電気を消費しやすい家電の使いすぎ

電気代が高い原因として最も一般的なのは、電力消費量が大きい家電の使い方にあります。

とくに、エアコン、電気乾燥機、電気ストーブ、食器洗い乾燥機などは、家庭内での電力消費割合が大きい家電製品です。

たとえば、エアコンの設定温度を極端にしたり、頻繁に電源をオンオフしたりする使い方は、多くの電力を消費します。

また、冷蔵庫の扉を開けている時間が長かったり、中に食品を詰め込みすぎたりすることも、消費電力が増加する原因となるでしょう。

まずは、これらの消費電力が大きい家電の使い方を見直すことが重要です。

原因2：契約アンペア数がライフスタイルに合っていない

契約アンペア（A）数が自身のライフスタイルに合っていない場合、無駄な電気代を支払っている可能性があります。

契約アンペアとは、一度に使える電気の最大量のことです。

アンペア数によって毎月固定でかかる「基本料金」が決まり、一人暮らしでは20Aや30Aが適切な目安とされています。

もし、それ以上のアンペア数で契約している場合、使っていない分の基本料金を余分に支払っていることになります。

東京電力エリア 従量電灯Bプランの基本料金比較

契約アンペア	基本料金（税込）
20A	623.5円
30A	935.25円
40A	1,247円

反対に、頻繁にブレーカーが落ちる場合はアンペア数が足りていないため、契約の見直しを検討するとよいでしょう。

原因3：在宅時間の増加などライフスタイルの変化

リモートワーク（テレワーク）の導入や、引っ越しなどによるライフスタイルの変化も、電気代が高くなる原因の一つです。

在宅時間が増えれば、日中のパソコンや照明、冷暖房の使用時間も当然長くなり、それに伴って電力使用量も増加します。

とくに意識しないまま生活していると、以前との電気代の差に驚くこともあるでしょう。

もし最近になって電気代が上がったと感じる場合は、自身の生活に変化がなかったか振り返ってみてください。

原因4：契約中の電力会社の料金プランが割高

意外と見落としがちなのが、契約している電力会社の料金プランそのものが割高であるケースです。

2016年の電力自由化により、私たちはさまざまな電力会社や料金プランを自由に選べるようになりました。

もし、電力自由化以前からずっと同じ大手電力会社を契約し続けている場合、料金が見直されていない可能性があります。

現在では、よりお得な料金プランを提供している新電力も多く存在するため、契約内容を見直さないままだと損をしている可能性があります。

毎日の工夫で変わる！今日からできる電気代の節約術

電気代が高い原因が判明したら、次に取り組みたいのが具体的な節約です。

日々の少しの工夫で、電気代を効果的に抑えることが可能です。

ここでは、すぐに実践できる節約術を3つのポイントに分けて紹介します。

• 家電ごとの効果的な節約方法
• 季節（夏・冬）に応じたエアコンの賢い使い方
• 待機電力の削減方法

詳細を解説するため、ぜひ生活に取り入れてみてください。

【家電別】効果的な節約方法

電気代の節約は、主要な家電の使い方を見直すことからはじめるのが効果的です。

たとえば、冷蔵庫は壁から少し離して設置することで放熱効率が上がり、消費電力を抑えられます。

また、洗濯機はなるべくまとめ洗いをして使用回数を減らす、照明はこまめに消す、長時間使わないテレビは主電源からオフにするといった行動が節約につながります。

一つ一つの効果は小さくても、習慣にすることで着実に電気代を削減できるでしょう。

【季節別】エアコンの賢い使い方

とくに電気代がかさむ夏と冬は、エアコンの使い方が節約の鍵を握ります。

冷房時の設定温度は28℃、暖房時は20℃を目安に、温度を上げ下げしすぎないことが大切です。

風量は「自動運転」に設定するのが最も効率的といわれています。

また、サーキュレーターを併用して部屋の空気を循環させると、設定温度を控えめにしても快適に過ごせます。

2週間に1度を目安にフィルターを掃除するのみでも、冷暖房の効率が上がり、無駄な電力消費の防止に効果的です。

出典：経済産業省 資源エネルギー庁│省エネ性能カタログ

【意外な落とし穴】待機電力の削減

待機電力の削減も、見逃せない点です。

待機電力とは、家電製品を使用していないときでも、コンセントに接続されているのみで消費される電力のことです。

資源エネルギー庁の調査によると、家庭の全消費電力量のうち約5%をこの待機電力が占めているとされています。

テレビやパソコン、オーディオ機器など、長時間使用しない家電は、主電源を切ったり、コンセントからプラグを抜いたりすることを習慣にしましょう。

日々の小さな意識次第で、無駄な電力消費を確実に削減できます。

【最重要】電気代の節約は電力会社の乗り換えが最も効果的

日々の節約術も大切ですが、一人暮らしの電気代を根本から見直すなら、電力会社の乗り換えが最も効果的な方法といえるでしょう。

契約そのものを見直すことで、無理な我慢をすることなく、継続的な節約が期待できます。

主なポイントは次のとおりです。

• 電力自由化で自身に合った会社を選べる時代に
• 電力会社を切り替えても電気の質は変わらない
• 乗り換え手続きはWebで完結することが多い

ここからは、電力会社の乗り換えがなぜおすすめなのかを詳しく解説します。

なぜ電力会社の乗り換えが一番の近道なのか

電力会社の乗り換えが節約の近道である理由は、毎月の「基本料金」や電気を使った分のみかかる「電力量料金単価」そのものを安くできるからです。

日々の節約には限界がありますが、料金プランを見直せば、生活スタイルを変えなくても支出を根本から削減できます。

一度手続きを済ませれば、その後はとくに意識しなくても節約効果が続く点が最大のメリットです。

水道光熱費のような固定費の削減は、家計を改善するうえで非常にインパクトが大きいといえるでしょう。

切り替えても停電が増えたりしない？

電力会社を切り替えても、電気の品質が落ちたり、停電が増えたりする心配は一切ありません。

新電力に切り替えた場合でも、電気はこれまでと同じ地域の電力会社が管理する送配電網を通って届けられます。

どの会社と契約しても、家庭に届く電気の質や安定性は全く変わらない仕組みです。

安心して、自身に合った電力会社を選ぶことができます。

乗り換えの手続きは面倒ではないか

「手続きが面倒そう」と感じる方もいるかもしれませんが、電力会社の乗り換え手続きは非常に簡単です。

多くの場合、Webサイトから5分から10分程度で申し込みが完了します。

現在の電力会社への解約連絡は不要で、新しい電力会社が手続きを代行します。

また、スマートメーターという新しい電力計が設置されていない場合を除き、工事や自宅への訪問、立ち会いなども原則不要です。

手元に現在の「検針票」を用意するのみで、すぐに手続きをはじめられます。

一人暮らしの電気代見直しなら「お得電力」がおすすめ

「どの電力会社を選べばよいかわからない」という方には、シンプルでわかりやすい「お得電力」がおすすめです。

今の生活を変えることなく、電気代をお得にできる可能性があります。

おすすめの理由は、主に次の3つです。

• 大手電力会社より確実に安くなるシンプルな料金プラン
• 一人暮らしでも年間約2,665円お得になるシミュレーション
• Webで完結する簡単な申し込み手続き

それぞれの理由を詳しく解説します。

おすすめ理由1：今の電気の使い方を変えずに料金が安くなる

「お得電力」の最大の魅力は、今契約している大手電力会社の料金プランとほぼ同じ内容のまま、料金のみが安くなるというシンプルさです。

複雑な条件や、電気を使う時間帯を気にする必要はありません。

「ただ切り替えるのみ」で、毎月の電気代が安くなるわかりやすさが、多くの方に選ばれている理由です。

面倒なことを考えずに電気代を節約したい、という方に最適なサービスといえるでしょう。

おすすめ理由2：一人暮らしでも年間の節約メリットは大きい

「お得電力」に切り替えた場合、一人暮らしでも年間の節約額は決して小さくありません。

公式サイトの節約額目安によると、年間で約2,665円（税込）お得になる計算です。

※東京電力エリアの従量電灯B・30A契約で、月の使用量が200kWhの平均的な一人暮らしのモデルケースで試算した場合。

この金額があれば、少し豪華なランチを楽しんだり、好みの本を買ったりと、生活に潤いをもたらせます。

毎月の小さな節約が、年間で見ると大きなメリットになります。

おすすめ理由3：信頼と実績のある会社が運営していて安心

新電力への切り替えに不安を感じる方でも、「お得電力」なら安心して利用できます。

運営会社である株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年を迎える歴史と実績のある企業です。

電気事業のみでなく、全国的に有名なミネラルウォーター「のむシリカ」の販売など、多角的に事業を展開しています。

この安定した経営基盤が、サービスの信頼性にもつながっています。

一人暮らしの電気代に関するよくある質問

最後に、一人暮らしの電気代に関して多くの方が抱く疑問に回答します。

電気代が1万円を超えるのは異常ですか

一人暮らしで電気代が月額1万円を超えるのは、平均と比較すると高い状態といえます。

ただし、次のような場合は、電気代が月1万円を超える可能性があります。

• ペットのために24時間エアコン稼働
• 在宅時間が非常に長い
• オール電化住宅で調理も給湯も電気

まずは本記事で紹介した原因に当てはまるものがないか、自身の生活を振り返ってみてください。

大学生や学生の平均電気代はいくらですか

大学生の一人暮らしの電気代も、社会人の平均額と大きくは変わりません。

ただし、オンライン授業の多さや、長期休暇中の帰省の頻度など、学生ならではのライフスタイルによって金額は変動します。

また、自身ではなく保護者の方が契約している場合も多いため、一度契約内容を確認してみるのがおすすめです。

より詳しい情報については、「大学生の一人暮らしでかかる電気代の平均額はいくら？」の記事でも解説しています。

引っ越し先で電力会社を選ぶ際の注意点はありますか

引っ越しは、電力会社を見直す絶好のタイミングです。

入居時に不動産会社から案内された電力会社をそのまま契約するのではなく、自身で調べて選ぶことをおすすめします。

注意点として、引っ越しの直前ではなく、なるべく早めに（利用開始希望日の2週間から1か月前を目安に）新しい電力会社に申し込んでおくとスムーズです。

事前に新居の「供給地点特定番号」がわかっていれば、入居日からお得な新電力を利用できます。

政府の電気代補助金で料金は安くなりますか？

政府の電気・ガス料金支援策によって、電気代が値引きされる期間があります。

この支援策は、物価高騰に対する国民の負担を軽減する目的で不定期におこなわれているものです。

たとえば2025年は、電力使用量が増える7月、8月、9月の3か月分の電気料金が使用量に応じて値引きされていました。

この値引きを受けるために、自身で申請などの手続きをする必要はありません。

制度の詳しい内容や最新の状況については、経済産業省 資源エネルギー庁の公式サイトで確認することをおすすめします。

まとめ

本記事では、一人暮らしの電気代の平均額を公的データに基づいて示し、料金が高くなる原因と具体的な節約術、そして最も効果的な対策である電力会社の乗り換えについて解説しました。

日々の節約も大切ですが、根本的な料金を見直すためには、自身のライフスタイルに合った電力会社を選ぶことが重要です。

電気代の見直しについては、専門的な情報を提供する当サイトの記事を参考に、最適な判断をしましょう。

より手軽でお得なプランを探しているなら、まずは「お得電力」の公式サイトを確認してみてください。

＜参考＞
お得電力