毎月の電気代の請求額を見て、「どの家電がこんなに電気を使っているのだろう」「どうすれば少しでも安くなるのか」と悩んでいる方は多いでしょう。
とくに季節の変わり目は、冷暖房器具の使用が増え、電気代が一層気になる時期かもしれません。
本記事では、2025年最新の情報に基づき、電気代が高くなりがちな家電をランキング形式で詳しく解説します。
さらに、夏と冬、それぞれの季節でとくに注意すべき家電や、今日から実践できる具体的な節約方法、そして電気代削減につながる電力会社の選び方まで、幅広く紹介します。
ぜひ参考にして、賢く電気代を節約しましょう。
サービス | サービスの特徴 | 電気料金シミュレーション | おすすめな方 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
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※燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まず
【2025年版】電気代が高い家電ランキングTOP10!原因と対策を徹底解説

毎月の電気代の請求額を見て「どうしてこんなに高いのだろう?」と、ため息をついた経験はありませんか。
もしかしたら、普段何気なく使っている家電が、電気代を押し上げる原因になっているのかもしれません。
ここでは、2025年最新の情報に基づき、とくに電気代が高くなりがちな家電をランキング形式で紹介します。
ランキングは各家電の年間消費電力量(kWh)を基準とし、電気代の目安は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価31円/kWh(税込)を参考に算出していますが、あくまで目安として自身の状況と照らし合わせてください。
まずは、電気代が高い家電TOP10の一覧を見てみましょう。
順位 | 家電製品 | 主な理由と特徴 |
---|---|---|
1位 | エアコン(冷房・暖房) | 室温と外気温の差を埋めるため大きなエネルギーが必要 |
2位 | 冷蔵庫 | 24時間365日稼働 |
3位 | 電気給湯器(エコキュート含む) | お湯を沸かす際に大きな電力が必要 |
4位 | 洗濯乾燥機(とくに乾燥機能) | とくにヒーター式の乾燥機能は消費電力が大きい |
5位 | 食器洗い乾燥機 | 水を温め高温で洗浄・乾燥するため電力を消費 |
6位 | 照明器具 | 家全体で数が多く長時間使用する部屋もあるため |
7位 | テレビ | 画面サイズや視聴時間が消費電力に影響 |
8位 | 電気カーペット・こたつ | 部分暖房として手軽だが長時間使用すると電気代がかさむ |
9位 | ドライヤー | 短時間使用でも消費電力が非常に大きい |
10位 | パソコン | デスクトップ型や高負荷作業時に消費電力が大きくなる |
各家電について詳しく見ていきます。
第1位:エアコン(冷房・暖房)
電気代が高い家電の第1位は、エアコンです。
エアコンは、冷房時も暖房時も、室内の温度と外気温との差を埋めるために大きなエネルギーを必要とします。
とくに、設定温度と実際の室温との差が大きければ大きいほど、消費電力は増加する傾向にあります。
節電のためには、フィルターをこまめに掃除し、室外機の周りに物を置かないようにして空気の通り道を確保することが重要です。
また、室温が、夏場の冷房は28℃、冬場の暖房は20℃になるのを目安に、適切な設定温度で使用することも消費電力の抑制につながります。
これらの基本的な対策を心がけることで、エアコンの効率的な運転を助け、電気代の節約が期待できるでしょう。
第2位:冷蔵庫
冷蔵庫は、私たちの生活に欠かせない家電ですが、24時間365日休むことなく稼働しているため、年間を通じた消費電力が大きくなる傾向があります。
電気代を左右する要因としては、冷蔵庫の容量、設置場所、ドアの開閉頻度、そして庫内の詰め込み具合などが挙げられます。
たとえば、壁から適切な距離を空けずに設置したり、頻繁にドアを開け閉めしたり、食品を詰め込みすぎたりすると、冷却効率が下がり、余分な電力を消費します。
また、古い機種と最新の省エネモデルとでは、年間消費電力量に大きな差が出ることがあるでしょう。
家族構成やライフスタイルに合った適切な容量の冷蔵庫を選び、賢く使うことが節電に効果的です。
第3位:電気給湯器(エコキュート含む)
お湯を沸かすためには大きな電力が必要となるため、電気給湯器も電気代が高くなりがちな家電の一つです。
とくに、ヒートポンプ技術を利用して効率的にお湯を沸かすエコキュートは、深夜電力などの活用で電気代を抑えられますが、使い方によっては電気代が高くなるケースもあります。
たとえば、頻繁に追いだきをしたり、家族の人数に対してタンク容量が小さすぎたりすると、効率が悪くなるかもしれません。
また、季節に合わせて沸き上げ温度の設定を見直すことも重要です。
日中の電気料金が高い時間帯での沸き増しを極力避け、お湯を使いすぎない意識が、電気給湯器の電気代を抑えるための工夫といえるでしょう。
第4位:洗濯乾燥機(とくに乾燥機能)
洗濯乾燥機は、家事の負担を軽減する便利な家電ですが、とくに乾燥機能を使用する際に多くの電力を消費します。
中でも、ヒーターで温風を作り出して衣類を乾燥させるヒーター式の乾燥機能は、消費電力が大きい傾向にあります。
これに対して、ヒートポンプ式の乾燥機能は、空気中の熱を利用するため、ヒーター式に比べて消費電力を抑えられる点が特徴です。
節約のためには、洗濯物をある程度まとめてから洗濯・乾燥をおこない、乾燥フィルターをこまめに掃除して乾燥効率を維持する、そして天気のよい日には自然乾燥を積極的に取り入れるといった工夫が効果的です。
これらの対策で、洗濯乾燥機の電気代を抑えることが期待できるでしょう。
第5位:食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、手洗いに比べて手間が省け、水道代を節約できる場合がある一方で、水を温めて高温で洗浄し、さらに乾燥させる際に電力を消費します。
そのため、電気代は、ある程度のコストがかかることを理解しておく必要があります。
節約のためには、食器をまとめて一度に洗ったり、乾燥時間を必要最小限に設定したり、機種によっては余熱を利用した乾燥機能を選んだりする方法がおすすめです。
また、油汚れがひどい食器は、あらかじめ軽く拭き取っておくと洗浄時間を短縮でき、結果として消費電力の削減や電気代の抑制につながる場合もあるでしょう。
第6位:照明器具
照明器具は、一つ一つの消費電力はそれほど大きくないとしても、家全体で見ると数が多く、また長時間使用する部屋もあるため、合計すると電気代に影響を与えます。
とくに、リビングや書斎など、滞在時間の長い部屋の照明は注意が必要です。
最も効果的な節電方法は、従来の白熱電球や蛍光灯からLED照明への交換です。
LED照明は消費電力が少なく、寿命も長いため、長期的に見ると大幅な電気代削減効果が期待できます。
その他に、部屋を出る際にはこまめに電気を消す、調光機能が付いている場合は明るさを調整する、必要な場所のみを照らすようにするといった日々の小さな工夫も、電気代の節約につながるでしょう。
第7位:テレビ
テレビは、画面サイズが大きくなるほど、また視聴時間が長くなるほど消費電力が大きくなる傾向にあります。
画面の種類によって消費電力は異なり、一般的には液晶テレビよりもプラズマテレビ(現在は生産終了が多い)の方が消費電力が大きいとされています。
節電のためには、見ていないときはこまめに消す習慣をつけることが基本です。
また、画面の明るさ設定を部屋の明るさに合わせて適切に調整したり、省エネモードが搭載されている機種であれば積極的に活用したりする方法も効果的です。
リモコンで電源を切るだけでなく、長時間使用しない場合は主電源を切ることで、待機電力の削減にもつなげられるでしょう。
第8位:電気カーペット・こたつ
電気カーペットやこたつは、足元など体の一部を暖める部分暖房として手軽に利用できる反面、設定温度や使用面積によっては消費電力が大きくなり、長時間使用すると電気代がかさむことがあります。
とくに広い面積を暖めるタイプの電気カーペットは注意が必要です。
節電のためには、設定温度を必要以上に高くしないことが大切です。
また、電気カーペットの下に断熱シートを敷いたり、こたつ布団をかけたりすると保温効果が高まり、無駄な電力消費を抑えられます。
タイマー機能が付いている場合は活用し、部屋にいないときや就寝時には電源を切るなど、必要なときのみ使用するよう心がけるとよいでしょう。
第9位:ドライヤー
ドライヤーは、使用時間が比較的短い家電ですが、とくに温風を使用する際には消費電力が非常に大きい特徴があります。
熱を発生させる家電の多くは、短時間でも多くの電力を必要とするといわれており、ドライヤーもその一つです。
節約のためには、使用時間をいかに短縮するかがポイントです。
髪を乾かす前に、まずタオルで十分に水分を拭き取る「タオルドライ」を念入りにおこなうことで、ドライヤーの使用時間を大幅に短縮できます。
また、冷風で仕上げると髪へのダメージが抑えられる上に、消費電力も削減できる場合があります。
最近では、速乾性を高めつつ省エネ性能にも配慮したドライヤーも登場しているため、買い替えの際に検討してみてください。
第10位:パソコン
パソコンも、機種や使い方によって消費電力が変わってくる家電です。
一般的に、デスクトップ型パソコンはノート型パソコンに比べて消費電力が大きい傾向にあります。
また、動画編集やオンラインゲームなど、CPUやグラフィックボードに高い負荷がかかる作業をおこなう際は、より多くの電力を消費します。
節電のためには、離席する際にスリープモードを活用したり、電源オプションで一定時間操作がない場合に自動的にスリープ状態になるよう設定したりすることが有効です。
モニターの輝度を必要以上に高くしないことも節電につながるでしょう。
とくに、長時間使用しない場合は、こまめにシャットダウンする習慣をつけることが、無駄な電力消費を抑える上で重要です。
【季節別】夏と冬にとくに注意!電気代が高くなりがちな家電と賢い使い方

季節によって、とくに電気代が高くなりがちな家電があります。夏は冷房器具、冬は暖房器具の使用が増えるため、どうしても電気代が上昇しやすくなります。
しかし、それぞれの季節の特徴を理解し、家電を賢く使うことで、快適さを保ちながら電気代を抑えられるでしょう。
ここでは、夏と冬、それぞれの季節でとくに注意すべき家電とその節約術について具体的に解説します。
夏の電気代を押し上げる家電3選と対策
- 第1位:エアコン(冷房)
- 第2位:冷蔵庫
- 第3位:扇風機(長時間使用の場合)
夏場に電気代を押し上げる家電の筆頭は、エアコンの冷房機能です。
外気温と室温の差が大きいほど多くの電力を消費するため、猛暑日にはとくに電気代がかさみます。
猛暑を快適に、そして経済的に乗り切るためには、エアコンの使い方が重要です。
室温が28℃となるよう設定温度を調整し、必要以上に下げすぎないようにしましょう。
湿度が高いと体感温度が上がるため、除湿機能を上手に活用するのも効果的です。
また、フィルターが目詰まりしていると冷房効率が著しく低下するため、2週間に1度程度の定期的な清掃を心がけてください。
さらに、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用し、冷たい空気を部屋全体に循環させることで、設定温度が高めでも涼しく感じられます。
窓からの直射日光は室温上昇の大きな原因となるため、すだれや遮光カーテンなどで日差しを遮る工夫も、エアコンの負担を軽減し節電につながるでしょう。
夏場は周囲の温度が高く、冷蔵庫も冷却効果が下がるため、庫内を冷やすために通常より多くのエネルギーを必要とします。
夏場はキッチン周りの温度も上昇しやすく、冷蔵庫にとっては過酷な環境です。
冷蔵庫は、開けるたびに庫内の冷気が逃げ、再び冷やすためにエネルギーを使うといわれています。負担を少しでも軽減するには、ドアの開閉回数と時間をできるだけ少なくすることが大切です。
また、熱いものをそのまま冷蔵庫に入れるのは避け、十分に冷ましてから入れるようにしましょう。
設置場所も重要です。壁や他の家具から適切な距離を保ち、放熱スペースを確保してください。
庫内を整理整頓し、冷気の通り道を良くすることも、効率的な冷却と節電に有効です。
そして、扇風機も長時間連続して使用していると、電気代に影響を与えることがあります。
扇風機はエアコンと併用し、冷房効率を上げる使い方がおすすめです。
冬の電気代を押し上げる家電3選と対策
- 第1位:エアコン(暖房)
- 第2位:電気カーペット・こたつ
- 第3位:電気給湯器(エコキュート含む)
冬場に電気代を押し上げる主な家電の第1位は、エアコンの暖房機能です。
外気温が低い中で室温を上げるためには、大きなエネルギーが必要となります。
冬の暖房器具を効率よく使い、電気代を抑えるためにはいくつかのポイントがあります。
エアコン暖房の場合、室温が20℃程度になるよう温度を設定し、必要以上に上げすぎないことが大切です。
また、加湿器を併用して部屋の湿度を上げることで、体感温度が上がり、設定温度が低めでも暖かく感じられるでしょう。
フィルターの定期的な清掃も、暖房効率の維持に不可欠です。
手軽に足元などを暖められる電気カーペットやこたつも、長時間使用すると消費電力が積み重なります。
電気カーペットやこたつは、床からの冷気を遮断するために下に断熱シートを敷くと効果的です。
タイマー機能を活用し、必要な時間のみ使用するようにしましょう。
また、窓は熱が逃げやすい場所のため、厚手のカーテンや窓用の断熱シートを利用して冷気を防ぐことも、部屋全体の保温効果を高め、暖房器具の負担軽減につなげられます。
そして第3位は電気給湯器です。
冬場は水温が低いためお湯を沸かすのにより多くのエネルギーを必要とし、お風呂などで使用するお湯の量も増える傾向があるため、電気代が上がりやすくなります。
電気給湯器、とくにエコキュートを使用の場合は、冬モードなどの季節に合わせた設定になっているか確認しましょう。
また、追いだきの回数をできるだけ減らす工夫も大切です。
お風呂のお湯は冷めないうちに家族が続けて入浴したり、浴槽に蓋をしたりすると、保温効果を高められます。
電気ポットや炊飯器の保温機能も、長時間になると意外と電気を消費します。
必要な量のみ沸かしたり炊いたりし、保温時間を短くするか、都度再加熱する方が経済的な場合もあるでしょう。
今日からできる!家電の電気代を賢く節約する具体的な方法

電気代が高い家電を把握したところで、次に気になるのは具体的に節約する方法です。
特別な機器を導入しなくても、日々の使い方や設定を見直すだけで、電気代を抑えられます。
ここでは、今日からすぐに実践できる家電の電気代節約方法を具体的に紹介します。
無理なく続けられる節約術を見つけて、賢く電気代を管理しましょう。
家電の正しい使い方と設定の見直し
家電の電気代を節約する第一歩は、それぞれの家電の正しい使い方を理解し、設定を見直すことです。
まず、家電の取扱説明書に目を通し、メーカーが推奨する効率的な使い方やお手入れ方法を確認してみましょう。
意外な節約のヒントが見つかるかもしれません。
たとえば、冷蔵庫の温度設定は、季節や庫内の状況に合わせて「強」から「中」や「弱」に調整するだけでも効果があります。
洗濯機は、できるだけまとめて洗うことで使用回数を減らし、炊飯器は保温時間を短くする、あるいは保温機能を使わずに食べる分のみ炊くといった工夫も有効です。
多くの家電には「省エネモード」や「エコモード」といった機能が搭載されているため、これらを積極的に活用することで、無理なく節約できるでしょう。
見落としがちな待機電力の削減
家電の電源がオフの状態でも、実は微量の電力を消費していることがあります。これを待機電力と呼びます。
一つ一つの待機電力は小さくても、家中の家電が積み重なると、年間で見ると無視できない電気代になる場合があるため、注意が必要です。
とくに、リモコンで操作するテレビやレコーダー、エアコン、またパソコンの周辺機器などは待機電力が大きい傾向にあります。
対策としては、長時間使用しない家電は主電源を切る、またはコンセントからプラグを抜くことが基本です。
毎回コンセントを抜き差しするのが面倒な場合は、スイッチ付きの節電タップを活用すると便利でしょう。
ただし、録画予約機能がある家電や、頻繁なオンオフが故障の原因となる可能性のある一部の精密機器については、取扱説明書を確認しておいてください。
省エネ家電への買い替えも検討する
日々の節約努力も大切ですが、長年使用している古い家電は、それ自体が多くの電力を消費している可能性があります。
最新の家電は省エネ技術が格段に進歩しており、とくに冷蔵庫やエアコン、照明器具などは、10年前の製品と比較すると年間の電気代が数千円から数万円単位で安くなるケースも珍しくありません。
家電の買い替えは、初期費用がかかりますが、長期的に見ると電気代の削減効果によって元が取れることもあります。
購入時には、店頭やカタログに表示されている「統一省エネラベル」を確認し、星の数が多いものや年間消費電力量が少ないものを選ぶのがポイントです。
家電の使用年数や電気代を考慮し、省エネ家電への買い替えも選択肢の一つとして検討しましょう。
【重要】家電の節約だけでは限界も?根本的な電気代見直しを考えよう

家電の使い方を工夫したり、省エネ家電に買い替えたりすると、ある程度の電気代節約は期待できます。
しかし、それでも電気代が高いと感じる場合、あるいはもっと効果的に節約したいと考えるならば、電気料金プランそのものを見直す「より根本的なアプローチ」も重要です。
ここでは、電気料金プランの仕組みや、電力自由化によって可能になった選択肢について解説し、家庭に合ったプランを選ぶためのヒントを紹介します。
電気料金プランの仕組みを理解する
毎月支払っている電気料金は、いくつかの要素から構成されています。
まず、契約アンペア数などによって決まる「基本料金」や実際に使用した電力量に応じて計算される「電力量料金」、加えて、火力発電の燃料価格の変動を調整する「燃料費調整額」や再生可能エネルギーの普及のために電気を使用するすべての方が負担する「再生可能エネルギー発電促進賦課金」、いわゆる再エネ賦課金などが含まれます。
とくに電気代に大きく影響するのが、1kWhあたりの単価で計算される電力量料金です。
単価は、契約している電力会社や料金プランによって異なります。
また、時間帯によって料金単価が変わるプランや、使用量が多くなるほど単価が上がる段階制料金プランなど、さまざまな料金体系がある点を理解しておきましょう。
電力自由化で選べる電力会社とプラン
2016年4月から始まった電力小売全面自由化により、住んでいる地域の電力会社だけでなく、さまざまな事業者の中から自由に電力会社や料金プランを選べるようになりました。
従来の地域電力会社に加えて、「新電力」と呼ばれる多くの新しい事業者が電力市場に参入し、それぞれ特色のある料金プランやサービスを提供しています。
たとえば、基本料金が無料のプラン、特定の時間帯の電気料金が割安になるプラン、ガスや通信サービスとのセット割引があるプランなど、選択肢は多岐にわたります。
自身のライフスタイルや電気の使用状況に合わせて、最適な電力会社とプランを選ぶことが、電気代を効果的に節約するための重要なポイントとなるでしょう。
電力会社を切り替えるメリットと注意点
電力会社を切り替える最大のメリットは、電気代が安くなる可能性がある点です。
また、電力会社によっては、電気料金に応じてポイントが貯まったり、他のサービスとのセット割引が適用されたりといった特典を受けられる場合もあります。
切り替えの手続きは、多くの場合、新しい電力会社にWebサイトなどから申し込むだけで完了し、一般的に現在の電力会社への解約連絡は不要です。
一方で、プランによっては契約期間の縛りがあり、期間内に解約すると違約金が発生することがあります。
また、新しい電力会社のサポート体制や、万が一の際の連絡先なども事前に確認することが大切です。
メリットと注意点の両方を理解した上で、慎重に検討しましょう。
電気代見直しにおすすめの電力サービス3選
サービス | サービスの特徴 | 電気料金シミュレーション | おすすめな方 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
お得電力 | ・料金が大手より安い ・自社の太陽光発電を利用 | 【例:4人家族の場合】 東京電力 従量電灯B 50A 月間平均電気使用量 600kWh 月額 約23,834円 ▼ お得電力 従量電灯Bプラン 年間 約8,553円 お得! | ・大手から乗換検討中の方 ・電気料金節約したい方 ・切替手続きが面倒な方 | 詳細を見る |
市場電力 | ・サービス料が安い ・市場連動型で 積極的に節約可能 | 【例:4人家族の場合】 Loopでんき スマートタイムONE(電灯) 月額 約11,119円 ▼ 市場電力(電灯)プラン 年間 約3,180円 お得! | ・市場連動型検討中の方 ・料金が安い時間帯に使う方 ・切替手続きが面倒な方 | 詳細を見る |
のむシリカ電力 | ・初回契約特典がある ・電気料金に応じた特典あり | 【例:4人家族の場合】 東京電力 従量電灯B 50A 月間平均電気使用量 600kWh 月額 約23,834円 ▼ のむシリカ電⼒ 従量電灯Bプラン 年間 約2,844円 お得! | ・お得な特典が欲しい方 ・大手から乗換検討中の方 ・切替手続きが面倒な方 | 詳細を見る |
※燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まず
日々の節電努力と合わせて、電力会社を切り替えると、電気代をさらに効果的に削減できる可能性があります。
ここでは、それぞれ特徴の異なる3つの電力サービス「お得電力」「市場電力」「のむシリカ電力」を紹介します。
各サービスの詳細を確認して自身のライフスタイルや目的にあった電力サービスをを見つけ、電気代見直しに役立てましょう。
【手軽さ重視の方へ】お得電力
「電気代を安くしたいけれど、複雑な手続きは面倒…」と感じている方に、まずおすすめしたいのが「お得電力」です。
サービスの最大の魅力は、現在契約中の電力会社の料金プラン内容はそのままに、電気代のみが安くなる可能性がある点です。
特別なプラン変更やライフスタイルの変更を考える必要がないため、気軽に試すことができます。
さらに、切り替え手続きも非常に簡単で、Webサイトから最短5分程度で申し込みが完了し、面倒な書類のやり取りも基本的に不要です。
現在、電力会社と契約中で、手軽に電気代を見直したいと考えている方にとって、「お得電力」は最初のステップとして非常に適した選択肢といえるでしょう。
【積極的節電派の方へ】市場電力
「市場電力」は、自身の工夫次第で電気代を大幅に削減できる可能性を秘めた電力サービスです。
特徴としては、サービス料が比較的低く設定されていること、そして電気の市場価格に連動して電気料金単価が変動するため、電気を使う時間帯を意識することで電気代を積極的にコントロールできる点が挙げられます。
たとえば、電気料金単価が安い時間帯に電気を多く使うように工夫したり、反対に単価が高い時間帯の使用を控えたりすることで、節電効果をより大きく実感できるでしょう。
Looopでんきのような新電力を使用している方や、夕方〜夜間の電気使用を抑えるなど、積極的に節電に取り組みたいと考えている方に「市場電力」はとくにおすすめです。
自身のライフスタイルを見直し、より能動的に電気代を節約したい方は、ぜひ検討してみてください。
【付加価値も欲しい方へ】のむシリカ電力
「のむシリカ電力」は、電気代の見直しのみでなく、健康や美容にも関心がある方にとって魅力的な電力サービスです。
最大の特徴は、契約時や契約継続時に、美容や健康維持に役立つとされるミネラル「シリカ」を豊富に含んだナチュラルミネラルウォーター「のむシリカ」がプレゼントされる点です。
生活に不可欠な電気を見直しながら、同時に嬉しい特典ももらえるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、「のむシリカ電力」ではオール電化向けプランも選べるため(一部非対応地域あり)、とくに電力使用量が多い家庭で、日々の健康習慣にも気を配りたいと考えている方に、ぴったりのサービスです。
電気代と健康、両方を見直したい方は、検討してみるとよいでしょう。
電気代と家電に関するQ&A

電気代や家電の節約について、多くの方が疑問に思うことや不安に感じることがあるかもしれません。
ここでは、そうした一般的な質問と回答をQ&A形式でまとめました。
日頃から気になっている点の解決や、これから節約をはじめるための参考にしてください。
正しい知識を身につけて、より効果的な節約を目指しましょう。
Q. 我が家の電気代が高いのかどうか平均と比較できますか?
家庭の電気代が平均と比べて高いのかどうかは、多くの方が気になるところでしょう。
総務省統計局の家計調査などでは、世帯人数別や季節ごとの電気代の平均額が公表されており、これらを参照すれば、ある程度の比較は可能です。
たとえば、2人暮らしの家庭と4人暮らしの家庭では、当然ながら平均的な電気代も異なります。
ただし、これらの平均額はあくまで全国平均であり、住まいの地域、住宅の広さや断熱性能、ライフスタイル、契約している電力会社や料金プラン、さらには使用している家電の種類や年式によって、電気代は大きく変動します。
そのため、平均額は一つの目安として捉え、自身の状況を詳細に分析することが大切です。
Q. 古い家電はやっぱり買い替えた方が電気代は安くなりますか?
一般的に、製造から10年以上経過した古い家電は、最新の省エネ機種と比較して消費電力が大きい傾向にあります。
とくに、冷蔵庫やエアコン、照明器具などは技術の進歩が著しく、買い替えることで年間の電気代が大幅に削減できるケースも少なくありません。
たとえば、10年前の冷蔵庫を最新の省エネタイプに買い替えた場合、年間で数千円から1万円以上の電気代が節約できるといわれています。
もちろん、買い替えには初期費用がかかるため、節約できる電気代とのバランスを考慮して判断する必要があります。
ただし、長期的に見れば、日々の電気代の負担軽減につながり、結果として経済的なメリットが大きくなる可能性が高いです。
使用中の家電の使用年数や電気代を一度確認し、買い替えを検討してみる価値はあるでしょう。
Q. 電力会社を切り替えるのに工事は必要ですか?
電力会社を切り替える際に、「何か特別な工事が必要になるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、多くの場合、電力会社の切り替えに際して、家庭で特別な工事をおこなう必要はありません。
電気の供給は、これまでと同じ送配電網を通じておこなわれるため、大掛かりな設備変更は伴わないのが一般的です。
ただし、自宅の電気メーターが旧式のアナログメーターの場合、スマートメーターへの交換工事がおこなわれることがあります。
スマートメーターは、通信機能を使って電気使用量を遠隔で計測できる新しいタイプのメーターで、交換工事は原則として費用がかかりません。
詳細については、切り替えを検討している電力会社に事前に確認しておくと、より安心して手続きを進められるでしょう。
Q. 賃貸住宅でも電力会社は切り替えられますか?
賃貸住宅に住んでいる場合でも、原則として入居者自身が電力会社を選び、個別に契約の切り替えが可能です。
電力自由化により、持ち家か賃貸かにかかわらず、電力会社を選択する権利は消費者にあります。
ただし、一部のマンションやアパートでは、建物全体で電力会社と一括して契約する「一括受電契約」を結んでいるケースがあります。
この場合、個別の入居者が自由に電力会社を選ぶことができない場合があるため、電力会社の切り替えを検討する際には、まず賃貸契約書を確認し、物件の管理会社や大家さんに、個別に電力会社を変更できるかどうかを事前に問い合わせてください。
確認を怠ると、あとでトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
まとめ:電気代が高い家電を把握し賢い節約と最適な電力プラン選択を

本記事では、電気代が高くなりがちな家電のランキング、季節ごとの注意点、そして具体的な節約方法から電力会社の選び方までを詳しく解説しました。
家庭の電気代を見直すためには、まずどの家電が多く電力を消費しているのかを把握し、日々の使い方を工夫することが重要です。
とくに、エアコンや冷蔵庫、給湯器などは消費電力が大きい傾向にありますが、設定温度の調整やこまめな清掃、省エネ家電への買い替えなどで電気代を抑えられます。
家電の節約のみでは限界がある場合は、電力自由化によって多様化した料金プランの中から、自身のライフスタイルに最適な電力会社を選ぶことで、根本的な電気代削減につなげられるでしょう。
記事内で紹介した家電の節約術や電力サービス「お得電力」「市場電力」「のむシリカ電力」などの情報を参考に、ぜひ家庭の電気代見直しに取り組んでみてください。