「東北電力でオール電化にしたら、電気代はいくらかかるのか」「自身の生活スタイルに合ったプランを選べば安くなるのか」といった疑問を抱く方は多いです。
とくに、寒冷地の東北エリアでは、冬場の暖房費が家計に大きく影響するため、現在の電気料金を見直し、料金プランを最適化するのは非常に重要です。
今回の記事では、東北電力の主要なオール電化向け料金プランの特徴、メリット、デメリット、そして自身に最適なプランを選ぶための比較ポイントや料金シミュレーションの活用方法について詳しく解説します。
ぜひ参考にしてください。
東北電力でオール電化にするなら知っておきたい料金プランの基本と選び方

東北電力エリアでオール電化住宅を検討中の方や、現在の電気料金を見直したいとお考えの方にとって、料金プランの選択は重要です。
家族の人数や生活スタイルによって電気代は大きく変わる可能性があるため、基本的な知識を身につけておきましょう。
ここでは、東北電力のオール電化プランの概要から、プラン選びで後悔しないためのポイントまで、分かりやすく解説します。
東北電力のオール電化向けプランは2種類
東北電力では、オール電化住宅向けの料金プランを提供しています。
現在主に提供されているのは、エコキュートやエアコンを多く使用するオール電化住宅にお住まいの人や、時間帯によって電気使用が偏る家庭に適している「よりそう+スマートタイム」と、そして太陽光発電システムとおひさまエコキュートを設置している方向けの「よりそう+おひさまeバリュー」の2種類です。
これらのオール電化向けプランは、電気を使用する時間帯やライフスタイル、設置している設備によって最適なものが異なります。
それぞれの特徴を理解し、家庭の状況に合わせて選ぶことが大切です。
「よりそうプラスシーズン&タイム」「よりそうプラスナイト8」は申し込み終了
東北電力では、かつてオール電化住宅向けに「よりそうプラスシーズン&タイム」「よりそうプラスナイト8」など複数の料金プランを提供していました。
しかし、電力の需要構造の変化や収益性の観点から、2023年3月末をもってこれらのプランは新規申し込みを終了しています。
現在は「よりそう+スマートタイム」と「よりそう+おひさまeバリュー」が提供されており、太陽光発電や蓄電池、電気自動車の普及を踏まえたプラン設計になります。
オール電化住宅のメリット・デメリット
オール電化プランを検討の際は、オール電化住宅の一般的なメリットやデメリットも理解するべきです。
まず、オール電化住宅では、光熱費を電気に一本化できるため家計の見通しが立てやすくなります。
また、火を使わないため安全性が高く、割安な深夜電力を活用して給湯や暖房にかかる電気代を抑えられる可能性があります。
一方で、オール電化にするためには初期費用がかかることや、日中の電気料金単価が比較的割高に設定されているプランが多い点、そして停電時にはすべての電化製品が使用できなくなることなどがデメリットとして挙げられます。
【参考】東北エリアのオール電化住宅の平均的な電気代と冬場の目安
東北電力エリアのオール電化住宅は、電気代が実際にどのくらいかかるでしょうか。
総務省統計局の調査データによると、東北地方の二人以上世帯における月々の電気代の平均は、15,019円でした。
季節や家族構成、住宅の断熱性能などによって変動しますが、単身世帯だと6,000円~8,000円、二人以上世帯では15,000円から30,000円程度が平均的な電気代の目安といえるでしょう。
とくに東北エリアのような寒冷地では、冬場の暖房需要が大きくなり、電気代が高くなる傾向があります。
冬場には他の季節と比較して1.5倍から2倍程度の電気代になることも珍しくありません。
なお、これらの数値はあくまで一般的な傾向であり、個々の家庭状況によって大きく異なるため、自身のケースは料金シミュレーションで確認しましょう。
【重要】後悔しないオール電化プラン選びの3つのポイント
オール電化の料金プランを選ぶ際に大事なのは、次の3つです。
- 自身のライフスタイルを把握する
- 複数の料金プランを比較検討する
- 料金シミュレーションを積極的に活用する
まずは、自身のライフスタイル、たとえば家族構成や日中の在宅時間、電気を多く使う時間帯などを正確に把握するのが重要です。
その上で、東北電力が提供する複数のオール電化向けプランを比較検討し、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
最後に、料金シミュレーションを活用して、実際にどのプランが最も電気代を抑えられるのか、具体的な金額で比較するとよいでしょう。
【比較】東北電力の主要オール電化プランを徹底解説!

東北電力には、使用者のライフスタイルに合わせた複数の料金プランがあり、それぞれ料金体系や特徴が異なります。中でも、とくにオール電化住宅向けのプランは次の3つです。
- よりそう+スマートタイム
- よりそう+ナイト&ホリデー
- よりそう+おひさまeバリュー
自身のライフスタイルに最適なプランを選ぶためには、各プランの内容を十分に比較検討するのが大切です。
続いて、それぞれの料金体系や特徴、注意点を紹介し、どのようなライフスタイルの方におすすめなのかを解説します。
「よりそう+スマートタイム」の特徴と料金体系
「よりそう+スマートタイム」は、エコキュートやエアコンなどを使用するオール電化住宅に住んでおり、とくに夜間や休日に電気使用量が多い方向けのプランです。
平日の昼間時間帯が一般的な電力量料金である一方、平日夜間および休日終日の時間帯で電力量料金単価が割安です。
平日日中は仕事などで外出が多い家庭におすすめです。
「よりそう+ナイト&ホリデー」の特徴と料金体系
「よりそう+ナイト&ホリデー」は、週末にまとめて家事や趣味の時間を持ちたいといった、夜間、休日の電気使用割合が多いお客様向けの料金プランです。
「よりそう+スマートタイム」と同様、平日昼間の電気料金単価に比べて、平日夜間、休日の料金が割安になります。
ただし、契約アンペア数が最大で6kVAまでのプランなため、オール電化だと選択しにくい部分があるかもしれません。主に単身世帯での検討になるかもしれません。
「よりそう+おひさまeバリュー」の特徴と料金体系
「よりそう+おひさまeバリュー」は、太陽光発電システムと、太陽光で沸き上げる「おひさまエコキュート」を設置しているオール電化住宅向けのプランです。
本プランの大きな特徴は、電力量料金単価が全日、どの時間帯でも一律である点です。
太陽光発電の売電量が減る悪天候時などでも、おひさまエコキュートを安心して使用できるうえ、基本料金も「よりそう+スマートタイム」より安く設定されています。
さらに、東北電力の「よりそうeポイント」が毎月プレゼントされ、ご当地商品や電子マネーなどに交換できます。
太陽光発電を有効活用しながら、電気料金を抑えたい方におすすめのプランです。
【ライフスタイル別】あなたにピッタリのプランはこれ!
東北電力のオール電化プランの中で、どのプランが自身に合っているか、次のポイントを参考にしてください。
単身世帯など電力使用量が少ない家庭 | 「よりそう+ナイト&ホリデー」は基本料金が安い |
---|---|
夜間や休日に電気を多く使う家庭 | 「よりそう+スマートタイム」や「よりそう+ナイト&ホリデー」が有利 |
太陽光発電とおひさまエコキュートを設置している家庭 | 「よりそう+おひさまeバリュー」が最適 |
家族の人数によっても電気の使用量は大きく変わるため、家族構成もプラン選択の重要な要素となります。
【契約前に確認】プラン変更・新規契約の注意点
東北電力のオール電化プランを新たに契約したり、既存のプランから変更したりする際には、いくつか確認すべき注意点があります。
まず、「よりそう+eねっとバリュー」「よりそう+スマートタイム」は使用する電気が少ない場合などに早期解約積算金として月100円(税込)が発生する可能性があります。
なお、いずれのプランも契約期間の縛りは設定されていません。
また、オール電化プランでは、従来のアンペア契約ではなく、過去1年間の最大使用電力に基づいて契約容量が決まる「実量契約」か、あらかじめ契約容量を決めておく「主開閉器契約」を選択できます。
【簡単】東北電力のオール電化プランを選ぶ際の電気代シミュレーション活用法

東北電力のオール電化プランを選ぶ上で、実際に毎月の電気代がいくらくらいになるのか、事前にシミュレーションすると安心です。
東北電力の電気料金シミュレーションを利用すれば、自身の電気の使い方に合わせて、どのプランが最も経済的か比較検討できます。
電気使用状況や家族構成といった情報に基づいて、より現実に近い電気代の目安を把握できるため、料金プランを比較しやすくなります。
東北電力公式サイトで試せる シミュレーションのやり方
東北電力の公式サイトでは、電気料金のシミュレーションツールが提供されており、誰でも簡単に試算できます。
シミュレーションでは、次のような情報を入力します。
- 現在の電気使用量(検針票)
- 契約種別、契約アンペア(またはkW)
- 家族構成、主な電気製品の利用状況など
シミュレーションをはじめるにあたっては、手元に電気ご使用量のお知らせ、いわゆる検針票を用意するとスムーズです。
その他、家族構成や主な電気機器の使用状況などを入力すると、より詳細なシミュレーション結果を得られます。
電気料金シミュレーションの注意点
電気料金シミュレーションは便利ですが、あくまでも入力された情報に基づく試算であり、実際の電気料金と完全に一致するわけではない点に注意が必要です。
たとえば、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は、社会情勢などによって変動するため、シミュレーションの時点では正確に反映できません。
また、シミュレーション後に家族構成が変わったり、新しい家電製品を購入したりするなど、ライフスタイルが変化すれば電気の使用量も変わってきます。
シミュレーション結果はひとつの目安として捉え、定期的に料金プランを見直すことも大切です。
東北電力エリアのオール電化なら「東北お得電力」がおすすめ
東北電力エリアでオール電化住宅の電気料金をもっとお得にしたい、でもサービス内容や品質は落としたくない…そのような方におすすめなサービスが、「東北お得電力」です。
東北お得電力は、複雑なプラン比較や面倒な手続きは不要で、今お使いの東北電力のプランはそのままに、電気代の削減が期待できます。
「東北お得電力」のサービス内容や、なぜオール電化ユーザーにおすすめなのか、理由を詳しく解説します。
「東北お得電力」とは?サービス内容を分かりやすく解説
「東北お得電力」は、株式会社Qvouが展開する新電力サービスです。
大きな特徴は、現在契約している東北電力のプラン内容やサービスレベルを維持したまま、基本料金と電力量料金をより安く利用できることです。
使い勝手はこれまでと変わらず、純粋に電気代の負担軽減が期待でき、しかも切替工事や東北電力への連絡、電気機器の交換は原則不要な手軽さが魅力のサービスです。
【理由を解説】なぜ「東北お得電力」がおすすめなのか
「東北お得電力」が東北電力エリアのオール電化ユーザーにおすすめできる主な理由は、そのシンプルさとお得感にあります。
最大の魅力は、現在契約中の東北電力のオール電化向けプランの内容を「ほぼそのまま」引き継ぎながら、電気料金の削減が期待できる点です。
使用状況により異なりますが、4〜6人世帯なら年間約8,657円、2〜3人世帯なら年間約4,894円、一人世帯なら年間約2,727円お得になる試算もあります。
また、スマートメーターがすでに設置されていれば、切り替えに際して特別な工事は原則不要で、東北電力への解約連絡も「東北お得電力」が代行するるため、申し込み者の手間はかかりません。
なお、運営元の株式会社Qvouは、ミネラルウォーター「のむシリカ」の販売や太陽光発電事業などを多角的に展開している実績ある企業のため、安心感があります。
「東北お得電力」への申し込み方法と注意点をチェック
「東北お得電力」への申し込みは、主にWebサイトの専用フォームから簡単におこなうことができます。最短5分で完了です。
手元に東北電力の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」があれば、スマートフォンで撮影して簡単に申し込むことができます。
撮影が難しい場合でも、供給地点特定番号やお客様番号、現在ご契約中のプラン名などを入力すれば手続きはすぐに完了です。
申し込みと手続きが完了すると、すぐに東北お得電力の利用開始となります。
不明点などがある場合は、カスタマーセンター(0120-11-5555)もあるため安心です。
ごく稀にですが、お客様の現在の契約状況や、他の新電力からのお切り替えの場合などによっては、対応できないケースや、必ずしも電気代が安くならない可能性もゼロではありません。
契約前には、重要事項説明書などを十分に確認し、内容を理解した上で申し込むことが大切です。
【Q&A】東北電力のオール電化に関するよくある質問

オール電化や料金プランについて、特に多くの方が疑問に思われる点や、知っておくと役立つ情報3つをQ&A形式で解説します。
プラン選びやサービス切り替えの際の参考にしてください。
オール電化にすると必ず電気代は安くなりますか
オール電化にすれば電気代が必ず安くなるとは一概には言えません。
安くなるかどうかは、ライフスタイルや現在の電気、ガスの使用状況、そして選択するオール電化向け料金プランによって大きく左右されます。
とくに、割安な深夜電力のメリットをどのくらい活かせるかが重要なポイントとなります。
日中の使用が多い家庭では反対に高くなるケースもあるため、まずは料金シミュレーションをおこない、自身のケースでどの程度電気代が変わるのか確認しましょう。
深夜電力(夜間電力)は具体的にどのくらいお得ですか
たとえば東北電力の場合、深夜電力、または夜間電力と呼ばれる時間帯の電気料金は、日中の時間帯より2割ほど割安に設定されています。
具体的な割引率や1kWhあたりの単価の差は、料金プランによって異なりますが、「よりそう+スマートタイム」の場合、平日昼間の電力量料金は「36.86円」なのに対し、平日夜間および休日は「29.86円」に設定されています。
太陽光発電システムとオール電化の組み合わせはおすすめですか
非常におすすめです。日中に太陽光発電で作った電気を家庭内で消費(自家消費)し、余った電気は電力会社に売電できます。
そして、夜間はオール電化プランの割安な深夜電力を利用して給湯などをおこなうことで、電力コストを最小限に抑えられます。
ただし、太陽光発電システムの導入には初期費用がかかりますし、売電価格も毎年変動しています。
導入検討の際には、初期費用と長期的な経済効果、そして自身のライフスタイルなどを総合的に考慮し、慎重に判断するのが重要です。
まとめ:東北電力のオール電化プランは比較とシミュレーションで最適化

今回の記事では、東北電力のオール電化向け料金プランのを比較し、選び方を紹介してきました。
現在選べる主なオール電化住宅向けプランは「よりそう+スマートタイム」と「よりそう+おひさまeバリュー」の2種類で、単身世帯で夜間の電力使用が多い場合は「よりそう+ナイト&ホリデー」も検討できます。
自身のライフスタイルに応じて複数プランを比較検討した上で、料金シミュレーションをうまく活用するのが重要です。
なお、東北電力の既存プランを利用しながら電気代を節約したい方には「東北お得電力」もおすすめです。
サービス内容はそのままに、よりお得な料金で電気を利用できる可能性があるため、東北電力ユーザーの方はぜひ「東北お得電力」も検討してみてください。
本記事で得た知識をもとに、自身にとって最もメリットのあるオール電化プランを見つけ、快適で経済的なオール電化ライフを実現してください。
<参考>
お得電力