電気代やガス代を少しでも抑えたいと考えたとき、候補にあがるのが東京電力や東京ガスとのセット契約です。
しかし、セット割を適用したからといって、必ずしも全員がお得になるわけではありません。
電気代を本当に安くするには、「固定単価型」と「市場連動型」のどちらが自身のライフスタイルにあっているかを知ることが大切です。
深く検討せずにセット契約を選んでしまうと、管理は楽になっても支払い総額が思ったより下がらないケースもあります。
本記事では、東京電力と東京ガスの料金比較、セット割の具体的な割引額、そしてセットにしない場合のメリットやリスクについて解説します。
自身のライフスタイルに最適な契約先を選べるようになりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】東京電力と東京ガスはどっちが安い?まとめる場合・個別契約の最適解

東京電力と東京ガスのどちらがお得かは、世帯人数や電気・ガスの使用量によって最適な答えが異なります。
単純に「セットにすれば安い」と思い込んでいると、かえって損をするケースもあるため注意が必要です。
ここでは、世帯タイプ別の傾向やセット割のメリットとデメリット、第3の選択肢について具体的に解説します。
東京電力と東京ガスの料金比較の結論
東京電力と東京ガスの料金比較の結果は、次のとおりです。
| 東京電力(従量電灯B) | 東京ガス(基本プラン) | |
|---|---|---|
| 基本料金 (10Aあたり) | 311.75円 | 311.74円 |
| 第1段階 (〜120kWh) | 29.80円/kWh | 29.70円/kWh |
| 第2段階 (120〜300kWh) | 36.40円/kWh | 35.69円/kWh |
| 第3段階 (300kWh〜) | 40.49円/kWh | 39.50円/kWh |
| セット割 | 電気代が毎月102円(税込)お得 | 電気代の0.5%割引 |
| 解約時の縛り | 原則なし | あり(セット解約時注意) |
| 燃料費調整額 | 上限あり | 上限なし(リスクあり) |
※従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
※電気料金メニュー「基本プラン」契約・料金の仕組み|東京ガス
比較の結果、東京ガスの方が単価が低く、さらにセット割があるため、基本的には東京ガスの方が安くなります。
一人暮らし(月200kWh程度)の場合、年間で1,000円〜2,000円程度の支出を抑えられる計算です。
電気の使用量が多いファミリー世帯(月400kWh程度)であれば、電力量料金が第3段階に食い込むことが予想され、単価の差(-0.99円)が効いてくるため、年間で5,000円〜10,000円程度の節約が見込めます。

電気・ガスセット割のメリットと限界
多くの方が検討する「電気・ガスセット割」ですが、メリットのみでなく見落としがちな限界やリスクも存在します。
東京ガスの「電気・ガスセット割」や東京電力のガスセットプランは、請求をまとめられる利便性が魅力ですが、契約前に知っておくべき注意点があります。
セット割の主な特徴
- 電気とガスの請求書が一つになる
- セット割引やポイント付与がある
- 解約時に制限がかかる場合がある
- 燃料費調整額の上限がないプランが多い
最大のメリットは、光熱費の管理が楽になることや、独自ポイントが貯まることです。
一方デメリットとして、解約時の手続きが複雑になったり、違約金が発生する契約期間の縛りがあったりする点が挙げられます。
また、セットプランの多くは「燃料費調整額」の上限設定が撤廃されていることがあります。
燃料費調整額とは、原油価格などの変動を電気代に反映させる仕組みですが、上限がないプランでは燃料価格が高騰した際に、規制料金プランよりも電気代が高くなるリスクがあることを理解しておきましょう。
「まとめない」という第3の選択肢
ここまで大手2社でまとめる方法を見てきましたが、実はもう一つ、「あえてまとめない」という賢い選択肢があります。
それは、ガスは都市ガス(東京ガスなど)のまま継続し、電気だけを基本料金が安い「新電力」に切り替えるという方法です。
まとめない選択のメリット
- それぞれ最安の会社を選べる
- セット割以上の削減額が期待できる
- 解約や乗り換えが自由におこなえる
「セット割=最安」というイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし、実際にはセット割の割引額よりも、割安な新電力プランによる削減額の方が大きくなるケースが多々あります。
とくに「別々契約」にすることで、ライフスタイルの変化にあわせて柔軟にプランを見直せる点は大きなメリットです。
記事の後半では、「まとめない選択」がいかに家計に貢献するか、具体的な数字とともに詳しく解説します。
電気代・ガス代を安くするための2つの選び方
電気代・ガス代を安くするには、自身のライフスタイルが「固定単価型」と「市場連動型」のどちらに向いているかを把握することから始めるのがおすすめです。
固定単価型は、基本料金と電力量単価があらかじめ決まっているため、毎月の電気代を一定の範囲で見通しやすい点が特徴です。
市場価格の影響を受けにくく、料金の安定を重視する方に向いています。
一方で、市場連動型は電力市場の価格に応じて単価が変動するため、電気を使う時間帯を工夫することで大幅な節約につながる可能性があります。
どちらが有利かは、電気使用量や生活リズムなどによって異なるため、まずは自身の電気の使い方を把握しましょう。

東京電力と東京ガスの料金プラン・割引制度の違いを徹底比較

東京電力と東京ガスは、どちらも電気とガスの両方を提供しており、それぞれ独自の料金プランとセット割引制度を用意しています。
どちらがお得かは、電気とガスをどの組みあわせで契約するかによって変わるため、プランごとの料金体系と割引条件を正確に把握することが大切です。
ここでは、一例として次の料金プランを比較します。
- 電気料金の比較:東京電力「スタンダードS」vs 東京ガス「基本プラン」
- ガス料金の比較:東京ガス「一般料金」vs 東京電力「とくとくガスプラン」
- セット割の仕組みと適用条件の違い
それぞれを詳しく見ていきましょう。
電気料金の比較:東京電力「スタンダードS」vs 東京ガス「基本プラン」
東京電力の「スタンダードS」と東京ガスの「基本プラン」の料金単価を比較すると、次のとおりです。
| 東京電力(スタンダードS) | 東京ガス(基本プラン) | |
|---|---|---|
| 基本料金 (10Aあたり) | 311.75円 | 311.74円 |
| 第1段階 (〜120kWh) | 29.80円/kWh | 29.70円/kWh |
| 第2段階 (120〜300kWh) | 36.40円/kWh | 35.69円/kWh |
| 第3段階 (300kWh〜) | 40.49円/kWh | 39.50円/kWh |
参照元:スタンダード – 東京電力
参照元:基本プラン – 東京ガス
基本料金はほぼ同水準ですが、電力量料金の単価は全段階で東京ガスの方がわずかに低く設定されています。
とくに、使用量が多くなる第2、第3段階では差が広がるため、電気使用量が多い世帯ほど東京ガスの基本プランが有利になりやすい傾向があるといえるでしょう。
ガス料金の比較:東京ガス「一般料金」vs 東京電力「とくとくガスプラン」
両社のガス料金単価を比較すると、次のとおりです。
| 使用量 | 東京ガス基本料金 | 東京ガス単位料金 | 東京電力基本料金 | 東京電力従量料金 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜20㎥ | 759.00円 | 145.31円/m³ | 736.23円 | 140.94円/m³ |
| 21〜80㎥ | 1,056.00円 | 130.46円/m³ | 1,024.32円 | 126.54円/m³ |
| 81〜200㎥ | 1,232.00円 | 128.26円/m³ | 1,195.04円 | 124.40円/m³ |
| 201〜500㎥ | 1,892.00円 | 124.96円/m³ | 1,835.24円 | 121.20円/m³ |
| 501〜800㎥ | 6,292.00円 | 116.16円/m³ | 6,103.24円 | 112.67円/m³ |
| 801㎥〜 | 12,452.00円 | 108.46円/m³ | 12,078.44円 | 105.20円/m³ |
参照元:とくとくガスプラン – 東京電力
参照元:ガス料金表 – 東京ガス
基本料金と従量料金ともに、全使用量帯で東京電力の「とくとくガスプラン」の方が低く設定されています。
ガス代の節約を重視する場合は、東京電力のガスプランへの切り替えが選択肢になりやすいといえるでしょう。
セット割の仕組みと適用条件の違い
両社のセット割の概要は、次のとおりです。
| 東京電力(ガスセット割) | 東京ガス(ガス・電気セット割) | |
|---|---|---|
| 割引内容 | 電気料金が毎月102円(税込)割引 | 【基本プラン】 電気料金の合計額の0.5%を割引 【ずっとも電気3】 基本料金から毎月275円(税込)を割引 |
| 割引方式 | 定額 | 定率・定額 |
| 適用条件 | 対象の電気・ガス料金プランへの加入 | 同一住所・同一契約者・合算払いが必要 |
参照元:ガス・電気セット割 – 東京ガス
東京電力のガスセット割は毎月102円の定額割引で、年間換算では約1,200円の節約が見込まれます。
一方で、東京ガスのセット割は、電気料金の合計額から0.5%を割引く定率方式で、使用量が多い世帯ほど割引額が大きくなります。
また、「ずっとも電気3」を契約している場合は、基本料金から毎月275円(税込)の割引が受けられる点が特徴です。
どちらの割引方式が有利かは毎月の電気使用量によって異なるため、事前に試算したうえで選ぶのがおすすめです。
【世帯別シミュレーション】一人暮らしからファミリーまで!電気・ガス代を試算

実際に電気とガスをまとめた場合、どれくらいの節約になるのか、世帯人数ごとのシミュレーションで確認してみましょう。
一人暮らし、2〜3人世帯、そして4人以上のファミリー世帯それぞれのケースで、東京電力エリアにおける料金の変化を具体的に試算します。
一人暮らし世帯の電気代・ガス代比較
まずは、電気使用量が比較的少ない一人暮らし世帯のケースを見てみましょう。
たとえば、契約アンペア30A、月の電気使用量が200kWh、ガス使用量が20㎥というモデルケースで比較します。
| 東京電力 | 東京ガス | |
|---|---|---|
| 電気代の目安(月) | 約6,821円 | 約6,414円 |
| ガス代の目安(月) | 約4,738円 | 約4,864円 |
| 合計 | 約11,604円 | 約11,278円 |
※あくまで目安であり、料金を保証するものではありません。
上記の条件で試算すると、東京ガスの電気セット割を適用しても、東京電力との差額は月額で数十円から百円程度にとどまることが多いです。
なぜなら、使用量が少ない段階では従量料金の単価差が小さく、0.5%のセット割引額も小さくなるためです。
一方で、基本料金自体が無料の新電力や、一律で単価が安い新電力へ乗り換えた場合、月額で数百円以上の削減が見込めるケースがあります。
一人暮らしの方はセット割にこだわるよりも、自身の使用量にあった割安な電力会社を探す方が、節約効果が高い可能性があるでしょう。

2〜3人世帯の電気代・ガス代比較
次に、共働き夫婦や小さな子どもがいる2〜3人世帯のケースです。
契約アンペア40A、月の電気使用量350kWh、ガス使用量35㎥といった標準的な家庭を想定します。
| 東京電力 | 東京ガス | |
|---|---|---|
| 電気代の目安(月) | 約12,346円 | 約11,548円 |
| ガス代の目安(月) | 約5,168円 | 約5,305円 |
| 合計 | 約17,514円 | 約16,853円 |
※あくまで目安であり、料金を保証するものではありません。
上記の使用量帯になると、東京ガスの従量料金の安さや割引が効いてくるため、セット割を含めた削減額は月額数百円程度になります。
年間で見れば数千円の節約になるため、一人暮らし世帯よりはメリットを感じやすくなるでしょう。
ただし、夏や冬など電気を多く使う季節と、春や秋の少ない季節で削減幅は変動します。
年間トータルで見るとお得にはなりますが、それでも「まとめない」選択肢で、より条件のよい新電力を選んだ場合の削減額と比較検討する余地は十分にあるといえます。

4人以上ファミリー世帯の電気代・ガス代比較
最後に、電気使用量が多い4人以上のファミリー世帯のケースです。
契約アンペア50A以上、月の電気使用量600kWh、ガス使用量50㎥以上の家庭で試算します。
| 東京電力 | 東京ガス | |
|---|---|---|
| 電気代の目安(月) | 約22,027円 | 約20,511円 |
| ガス代の目安(月) | 約7,007円 | 約7,191円 |
| 合計 | 約29,034円 | 約27,702円 |
※あくまで目安であり、料金を保証するものではありません。
使用量が600kWhを超えるような家庭では、電気料金の単価が高い「第3段階料金」の割合が増えます。
東京ガスなどのセットプランは、第3段階料金を東京電力よりも割安に設定していることが多いため、使用量が多いほど差額が大きくなります。

東京電力・東京ガスでセット契約する4つのメリット

電気とガスをまとめることで、割引や管理面での利便性向上など複数のメリットが得られます。
ただし、セット契約が本当にお得かどうかは、自分のライフスタイルが固定単価型と市場連動型のどちらに向いているかによっても変わります。
まずはメリットを把握したうえで、自身の使い方にあっているかを確認してみてください。
- 電気・ガスのセット割引が適用されて毎月の固定費の削減が見込める
- 請求や会員ページ(マイページ)が1つになり家計管理が楽になる
- 電気・ガス料金の支払いでポイントが効率よく貯まる
- 電気・ガスに関する手続きや問い合わせ窓口が一本化できる
それぞれ詳しく解説します。
1.電気・ガスのセット割引が適用されて毎月の固定費の削減が見込める
電気とガスを同じ会社でまとめると、セット割引が適用されて毎月の光熱費を抑えられる可能性があります。
東京電力のガスセット割は毎月102円の定額割引、東京ガスのセット割は電気料金合計額の0.5%を割引く定率方式、または毎月275円を割引く定額割引のいずれかです。
特別な手続きは少なく、申し込みのみで自動的に割引が適用される仕組みのため、手軽に固定費の見直しができる点が魅力といえるでしょう。
2.請求や会員ページ(マイページ)が1つになり家計管理が楽になる
電気とガスを別々の会社で契約していると、請求書やマイページをそれぞれ管理する必要があります。
しかし、同じ会社にまとめることで請求を一本化でき、毎月の支払い確認や使用量のチェックが一つのページで完結するようになります。
とくに、共働き世帯や家計管理に時間をかけたくない方にとって、管理の手間を減らせる点は実用的なメリットです。
料金の把握がしやすくなることで、節電意識の向上にもつながりやすくなります。
3.電気・ガス料金の支払いでポイントが効率よく貯まる
電気とガスをセットで契約すると、毎月の支払いに応じてポイントが貯まりやすくなります。
東京電力では、対象プランのセット契約と毎月1回のログインで、くらしTEPCOポイントが毎月50ポイント付与されます。
東京ガスでは、「ガス・電気セット割」の適用とあわせてパッチョポイントを貯められる点がメリットです。
光熱費は毎月必ず発生する固定費であるため、ポイント還元を継続的に受けられる点は長期的にみてもお得なメリットといえるでしょう。
4.電気・ガスに関する手続きや問い合わせ窓口が一本化できる
電気とガスを同じ会社で契約することで、引越しや契約変更などの手続きをまとめておこなえるようになります。
別々の会社に契約している場合、それぞれの窓口へ連絡する必要がありますが、一本化することで手間を省けます。
とくに引越しのタイミングでは、電気とガスの開始、停止手続きをまとめて依頼できるため、忙しい時期の負担を軽減できる点が大きなメリットです。
東京電力・東京ガスでセット契約する3つのデメリット・注意点

セット契約には、管理の利便性や割引といったメリットがある一方で、注意すべき点もあります。
東京電力と東京ガスは、いずれも固定単価型のプランが中心のため、電気使用量が少ない世帯や燃料費の変動が気になる方にとっては、必ずしもお得とはいえないケースもあります。
- 電気使用量が少ない単身世帯はセット割の割引効果が薄い可能性がある
- 燃料費調整額の上限設定がないと燃料高騰時に割高になるリスクがある
- 供給エリアや契約プランによってはセット割が適用できない
それぞれ詳しく解説します。
1.電気使用量が少ない単身世帯はセット割の割引効果が薄い可能性がある
東京ガスの「ガス・電気セット割」は電気料金合計額の0.5%を割引く定率方式、または毎月275円を割引く定額割引のため、電気使用量が少ない世帯ほど割引額が小さくなります。
東京電力の定額割引(毎月102円)も、元々の電気代が低い単身世帯では割引の恩恵を実感しにくい場合があります。
セット割のみを理由に契約先を決めるのではなく、基本料金と単価の総額で他社プランと比較したうえで判断することが大切です。
2.燃料費調整額の上限設定がないと燃料高騰時に割高になるリスクがある
東京電力と東京ガスの一部プランには、燃料費調整額の上限が設けられていないものがあります。
固定単価型のプランは毎月の料金が読みやすい反面、燃料価格が高騰した際には燃料費調整額がそのまま上乗せされ、想定以上の請求額になる可能性があります。
セット割の割引額よりも燃料費調整額の増加分が大きくなるケースもあるため、契約前に燃料費調整額の仕組みを確認しておくことをおすすめします。
3.供給エリアや契約プランによってはセット割が適用できない
東京電力のガスサービスは関東エリアを中心とした供給エリアに限られており、居住地によってはセット契約自体が利用できない場合があります。
また、東京ガスのセット割は同一住所、同一契約者、合算払いという条件をすべて満たす必要があり、条件によっては適用外になるケースもあるため注意しましょう。
セット契約を検討する際は、まず自身のエリアとプランが対象かどうかを公式サイトで確認しましょう。
【評判・口コミ】東京電力と東京ガスの電気・ガスセットの利用者の声

東京電力と東京ガスのセット契約については、実際に利用した方からさまざまな声が寄せられています。
割引や管理面でメリットを感じる方がいる一方で、期待したほど安くならなかったなどの意見も見られます。
- よい評判:割引でお得になった・手続きや管理が楽
- 悪い評判:思ったより安くならなかった
契約前の参考として確認しておきましょう。
よい評判:割引でお得になった・手続きや管理が楽
セット契約によって毎月の光熱費が抑えられたという声や、請求が一つにまとまって管理がしやすくなったという評判が見られます。
引越しのタイミングで電気とガスをまとめて手続きできた点を評価する声もあり、とくに忙しい世帯にとって利便性の高さがメリットとしてあげられています。
手続きの手間が減ることで、光熱費の見直しに取り組むきっかけになったという意見もあるようです。
悪い評判:思ったより安くならなかった
セット割を適用したものの、期待していたほど電気代やガス代が下がらなかったという声も見られます。
定額割引や定率割引の金額自体は小さく、使用量が少ない世帯では安さを実感しにくいケースがあることが原因として考えられます。
セット割のみならず、料金全体の仕組みを理解したうえで契約することが大切といえるでしょう。
東京電力と東京ガスはそれぞれどんな人におすすめ?

東京電力と東京ガスは、どちらも固定単価型が中心のプランを提供しており、毎月の電気代をある程度見通しやすい点が共通したメリットです。
一方で、得意とするサービスや割引の仕組みに違いがあるため、自身の状況にあった選択が重要といえます。
| おすすめな人 | |
|---|---|
| 東京電力 | ・ガス代も含めた光熱費を定額割引でシンプルに抑えたい人 ・生活かけつけサービスなどの付帯サービスを重視する人 |
| 東京ガス | ・電気使用量が多くセット割の定率割引メリットを受けやすいファミリー層 ・ガスを主軸に電気もまとめたい人 |
どちらも時間帯を気にせず電気を使いたい生活スタイルの方には、固定単価型の料金プランとして向いている選択肢です。
一方で、日中の電気使用量が少なく時間帯を工夫できる方は、市場連動型のプランも含めて比較してみる価値があります。
あえて「まとめない」選択も!大幅な節約を狙うためのおすすめサービス

電気とガスをセットにするのが当たり前と思われがちですが、最近では「あえてまとめない」選択をする方が増えています。
ここでは、まとめないことのメリットと、最も賢い組みあわせについて解説します。
なぜ電気とガスをまとめない方が安くなるケースがある?
セット契約には、請求書には表れない「隠れたコスト」ともいえるリスクが存在します。
その代表的なものが、「燃料費調整額」の上限設定です。
セット契約のリスク
- 燃料費調整額の上限がない場合がある
- 燃料価格高騰時に電気代が青天井になる
- 従来の規制料金より高くなる可能性がある
東京電力の従量電灯Bなどの「規制料金プラン」には、燃料価格が高騰しても電気代に転嫁できる額に上限が設けられています。
しかし、東京ガスの電気プランや多くの新電力プラン(自由化料金)には、上限が設けられていないケースが一般的です。
そのため、世界情勢などで燃料価格が急騰した際、セット割の割引分が吹き飛ぶほど電気代が高くなってしまうリスクがあります。
過去には実際に燃料費が高騰し、自由化プランの方が割高になった事例もあるため、安易な切り替えには注意が必要です。
【固定単価の電気を使いたい人】ガスも電気も「東京ガス」にまとめて割引を受ける
固定単価型のプランは毎月の電気代が読みやすく、燃料価格の変動に左右されにくい安定感が魅力です。
そのため、時間帯を気にせず電気を使いたい方や、上下する料金単価にストレスを感じてしまいそうな方などは、固定料金単価のプランが向いています。
東京ガスは固定単価型で、料金単価が東京電力の標準プランと比べてわずかに低く設定されており、電気使用量が多い世帯ほどコスト面でのメリットを感じやすい傾向があります。
ガスと電気のセット割も適用されるため、電気使用量が多いファミリー層にとっては割引効果も出やすくなります。

ガスと電気を一つの会社にまとめて請求も一本化したい方は、東京ガスへの切り替えを検討してみてください。
【市場連動型で節約を狙う人】ガスは大手・電気は「市場電力」がおすすめ
市場連動型プランは、電力需要が低い時間帯に単価が下がる仕組みを活用することで、電気の使い方次第で電気代を大きく抑えられる可能性があります。
洗濯や食洗機などの家電を使う時間帯を意識的にずらせる方にとって、固定単価型にはない大きなメリットが期待できます。
このような市場連動型の特徴を活かせるサービスが、「市場電力」です。
電源料金の計算に用いるエリアプライスの最安値が0.01円/kWhになる場合があり、電気を使う時間帯を工夫することで大幅な節約につながる可能性があります。

燃料費調整額が0円に設定されている点も、毎月の料金を見通しやすくする要素の一つです。
ガスは東京ガスなどの大手をそのまま継続しつつ、電気のみを市場電力に切り替えるという選択肢もぜひ検討してみてください。

Webで完結!東京ガス・市場電力への切り替え・申し込み手順

「電力会社を変えるのは手続きが面倒そう」「電気の質が悪くならないか心配」と感じている方もいるでしょう。
しかし、実際の手続きは驚くほど簡単で、電気の品質もこれまでと全く変わりません。
ここでは、申し込み手順と安心の供給システムについて解説します。
申し込みから開通までの流れ
東京ガスや市場電力への切り替え手続きはWeb上で完結し、所要時間もわずかです。
電話をかけたり、書類を郵送したりする手間は一切ありません。
申し込みに必要なもの
- 現在契約中の電力会社の検針票
- クレジットカードまたは口座情報
- スマートフォンやパソコン
手元に検針票(またはマイページの画面)を用意し、「お客様番号」や「供給地点特定番号」などの情報を入力フォームに入力するのみです。
現在契約している電力会社への解約連絡も、新しい電力会社が代行しておこなうため、自身で連絡する必要はありません。
申し込みが完了すれば、あとは切り替えの日を待つのみという手軽さです。
工事不要で電気が使える仕組み(スマートメーター)
「新しい会社にすると、電線を引く工事が必要なのか」という疑問を持つ方もいますが、その必要はありません。
電力会社を切り替えても、電気を家庭まで届ける送配電網(電線や電柱)は、これまで通り東京電力パワーグリッドなどの一般送配電事業者の設備を使用します。
電気の品質が変わらない理由
- 送電設備は既存のものを共用
- 発電所から家庭までのルートは同じ
- 停電リスクや明るさが変わることはない
そのため、電気の品質や安定性はこれまでと全く変わりません。
唯一発生する作業として、従来のアナログメーターが設置されている家庭では、「スマートメーター」への交換工事がおこなわれます。
この工事は原則無料で、立ち会いも不要なケースが大半です。
工事といっても大掛かりなものではなく、メーターを取り替えるだけの簡単な作業ですので安心してください。
政府の支援策も適用される安心感
新電力に切り替える際、「国の補助金が出なくなるのでは」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、東京ガスや市場電力は政府の「電気・ガス料金支援(酷暑乗り切り緊急支援等)」の対象事業者として登録されています。
政府支援の適用について
- 市場電力は国の支援事業の対象
- 2026年の支援策もしっかり適用
- 大手電力と同様の値引きが受けられる
安さのみならず、こうした公的なサポート体制もしっかり整っているため、安心して利用を継続することができます。
東京電力と東京ガスの比較に関するよくある質問

最後に、東京電力と東京ガスの比較について、よくある質問に回答します。
結局一人暮らしならどっちがお得ですか?
一人暮らしで電気をあまり使わない場合、大手電力会社とガス会社をセットにしても、月々の割引額は数十円〜百円程度とごくわずかです。
セット割の恩恵を期待するよりも、電気を「原価」で使える「市場電力」を単独で契約する方が、より合理的にコストを抑えられる可能性が高くなります。
東京電力と東京ガス以外におすすめはありますか?
「電気の原価」を味方につけて、合理的に電気代を抑えられる「市場電力」がおすすめです。
市場電力は、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して料金が決まる仕組みを採用しています。
大手電力会社のような利益が上乗せされた固定単価ではなく、市場価格という透明な基準で料金が決まるため、納得感を持って利用できる点が最大のメリットです。
賃貸マンションでも電力会社の切り替えはできますか?
賃貸マンションやアパート住んでいる方でも、基本的には電力会社の切り替えは可能です。
自身で東京電力などと直接契約をしている場合は、問題なく切り替えられます。
ただし、建物全体で一括受電契約(高圧一括受電など)をしている場合や、電気代が家賃に含まれている場合は個別の切り替えができません。
不安な場合は、建物の管理会社や大家さんに確認してみることをおすすめします。
電力会社やガス会社を切り替えると停電が増えたり品質が落ちたりしますか?
電力会社やガス会社を切り替えても、電気やガスの品質や安全性が変わることはありません。
電気は従来と同じ送電線を通じて届けられ、ガスも同じ配管を使って供給されます。
停電のリスクや供給の安定性は契約先の変更によって影響を受けないため、安心して切り替えを検討できます。
ただし、緊急時の対応窓口が変わる場合があるため、契約前に確認しておくとよいでしょう。
解約金や違約金、解約手数料が発生することはありますか?
東京電力と東京ガスの標準的なプランには、解約金や違約金は基本的に設定されていません。
ただし、プランによっては一定期間内に解約した場合に手数料が発生するケースもあるため、契約前に約款を確認しておくことをおすすめします。
他社への切り替えを検討している場合も、まず現在の契約内容を確認したうえで手続きを進めるのがよいでしょう。
東京電力や東京ガスで急な値上げや料金改定が行われる可能性はありますか?
値上げや料金改定の可能性はゼロではありません。
電気とガス料金は、燃料価格の変動や政府の政策によって改定されることがあり、過去にも複数回の料金改定が実施されています。
固定単価型のプランでも燃料費調整額が変動するため、毎月の請求額が一定になるわけではない点には注意が必要です。
料金改定の情報は、各社の公式サイトやマイページなどで随時確認できます。
東京電力と東京ガスはどちらを選ぶべきですか?
一概にどちらが優れているとはいえないため、自身のライフスタイルが固定単価型と市場連動型のどちらに向いているかで判断することが大切です。
時間帯を気にせず電気を使う生活スタイルであれば、固定単価型の東京電力と東京ガスのどちらかを電気使用量や割引条件で比較して選ぶのが現実的です。
一方で、電気を使う時間帯を工夫できる方やさらなる節約を目指したい方は、市場連動型の「市場電力」との比較も視野に入れてみてください。
まとめ:東京電力と東京ガスの比較でわかるおすすめの選び方

おすすめの電力会社は世帯人数や使用量によって最適解は異なり、必ずしも東京電力と東京ガスのセット契約が最安とは限りません。
とくに、一人暮らしや使用量が少ない家庭ではセット割の恩恵が小さいため、基本料金などが安い新電力を単独で契約する方が、トータルコストを抑えられる可能性があります。
- 一人暮らしや使用量が少ない場合は単独契約も検討
- ファミリー世帯は使用量に応じたプラン比較が重要
- セット割には解約時の縛りや燃料費調整額のリスクもある
電気代の削減については、専門家である当サイトの情報を参考に、家庭の状況にあわせて最適な判断をしてみてください。
まずは自身の検針票を確認し、どれくらい安くなるかを公式サイトで確認してみることをおすすめします。
<参考>
市場電力





